【折々の花だより】

”季節の花だより”
花たちとの出会いを楽しんでます

玉龍山 泉橋寺

2019-05-22 | デジカメ紀行
玉龍山 泉橋寺

JR上狛駅より徒歩約17分。

行基が建てた四十九院の一つで、天平12年(740)に開かれた発菩薩院(ほつぼさついん)、隆福尼院(りゅうふくにいん)を前身とする寺院です。
徳治3年(1308)に造られた石の地蔵は、応仁の乱(1471)、地蔵堂もろとも焼かれて200年以上そのままになっていましたが、元禄年間(1688~1703)に復元されたと伝えられています。

地蔵堂跡に露仏として鎮座する石造地蔵菩薩坐像は、鎌倉時代に造られたもので、高さ4.58メートルあり日本一の石地蔵として有名です。
境内にある五輪塔は国の重要文化財に指定されています。





門の外から失礼して・・・。




辨財天







この辺りは北陸道として木津川を渡った要所で、大雨になれば交通が途絶え、行路病者たちや多くの人々が渡しの近辺に滞留せざるをえなくなるため、そういう人々の救済に行基が建てたもの。平安時代以降は、京都から奈良へ行くのに橋がたびたび流されるので人儀との浄財で人馬を運ぶ船三艘を泉橋寺に備えていたようです。

「木津川にまつわる昔話」
東大寺を建てていたころのお話です。木津川の水運を使って材木を切り出していました。水が多すぎても少なすぎても、材木はスムーズに運べませんでした。
ある年、雨が少なく笠置あたりで材木が止まり、水を堰き止めるかたちになってしまいました。下流の田畑は干上がる恐れがありましたので、大騒ぎになりました。そこで、行基様というお坊様におすがりすることになりました。翌日から行基様のご祈願が始まりました。そして満願の日、あっという間に大雨が降りました。みんなは喜びましたが、惨事も起こりました。谷間を流れる木津川の急流は激しい流れとなって、川の中で働いていた人を呑み込んでしまいました。行基様は自身の罪のように嘆かれ、お地蔵様を供養することになりました。そんなある日、行基様の枕元にお地蔵様が立たれ、「木津川を見守るために日本一の高さにしてほしい。立っているばかりでは疲れるので座らせてほしい」と言われました。翌日、行基様は言いつけどおり大きな石を木津川から取り出しました。こうして作られたのが、泉橋寺のお地蔵様です。
戦火や風雨があるのでお堂を作ろうという人もいましたが、「お堂が無いほうが木津川の流れが良く見えます」とお地蔵様がお断りになったそうです。


木津川の堤防からの遠望で、大きさが分かります。



西方面


泉大橋(国道24号兼国道163号線上にある木津川に架かる橋)方面


南方面


泉橋寺方面(北)





山城町上狛南部は・・・

上狛茶問屋街(茶問屋ストリート)


古くより木津川水運を利用した交通の要衝であり、幕末からお茶の栽培が盛んに行われ、製茶工場や茶問屋が集まり、最盛期には約120軒の茶問屋が営まれ、賑わいを見せていました。
現在でも、幕末から昭和初期までに建てられた40軒ほどの建物が残されており、「茶問屋ストリート」とも呼ばれる風情ある街並みが、往時の雰囲気を今に伝えています。

お茶が中国から日本に伝えられて以降、京都・南山城は、お茶の生産技術を向上させ、
茶の湯に使用される「抹茶」、今日広く飲まれている「煎茶」、高級茶として世界的に広く知られる「玉露」を生み出しました。
約800年間にわたり最高級の多種多様なお茶を作り続け、日本の特徴的文化である茶道など、
我が国の喫茶文化の展開を生産、製茶面からリードし、発展をとげてきた歴史と、その発展段階毎の景観を残しつつ今に伝える独特で美しい茶畑、茶問屋、茶まつりなどの代表例が優良な状態で揃って残っている唯一の場所です。

海住山寺、上狛茶問屋街、木津高校付属茶園・製茶工場のほか、現在も残る茶畑・茶工場・茶ゆかりの寺社などが、「『日本茶800年の歴史散歩』~京都・山城~」の構成文化財として、日本遺産に認定されています。
(日本遺産は地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定するものです。)





平成16年には、山城茶業組合創業120周年を記念して、山城茶業之碑が建てられました。








この街並みの一角に、当時の面影を再現し、多くの方に訪ねてもらえるよう作られたのが「福寿園茶問屋ストリート」です。



2017年の「お茶の京都博」を記念してオープンしました。







風情ある古民家で煎茶をいただいたり・・
宇治茶の歴史文化に触れたり・・
貴重な道具や昔の写真を交えて解説してあります。



茶問屋の様子や道具、お茶の栽培や製茶の資料が展示してあり、当時の面影を感じながら観賞できます。


木津川市旧山城町のマンホール。

中央に町章、4分割に町の花「キク」町の木「モミジ」
特産品のタケノコとお茶の花が描かれた山城町のマンホールです。


木津川市の仕切弁。


木津川市の汚水蓋。


説明文は木津川市観光協会サイト、Wikipediaを参考にしました。
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