「正倉院」は東大寺大仏殿の北西に位置する、高床の大規模な校倉造(あぜくらづくり)の倉庫です。
屋根は寄棟造、瓦葺。
規模は正面約33.1メートル、奥行約9.3メートル、床下の柱の高さ約2.5メートル。
聖武天皇・光明皇后ゆかりの品をはじめとする、天平時代を中心とした多数の美術工芸品を収蔵していた施設。
「古都奈良の文化財」の「東大寺」の一部としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。
建立時期は不明。光明皇后が夫聖武天皇の遺愛の品を大仏に奉献した756年(天平勝宝8)前後とみるのが通説。759年(天平宝字3年)以降、宝物出納の記録が残っていることから、この年までに建立されていたことがわかるようです。
正倉院宝庫は、北倉(ほくそう)、中倉(ちゅうそう)、南倉(なんそう)に区分され、北倉は主に聖武天皇・光明皇后ゆかりの品が、
中倉には東大寺の儀式関係品、文書記録、造東大寺司関係品などが、南倉には東大寺の什器類が納められていたそうです。
宝庫は長年、宝物を守ってきましたが、1952年(昭和27年)に鉄筋コンクリート造の東宝庫、1962年(昭和37年)には同じく鉄筋コンクリート造の西宝庫が完成し、翌1963年(昭和38年)、宝物類はそちらへ移され、現在、宝物の大部分は西宝庫に収納、東宝庫には修理中の品や、西宝庫に収納スペースのない、大量の染織品が収納されているそうです。(wikipediaより)
大正2年に解体修理が行われたようです。
「正倉院正倉整備工事現場公開
正倉院正倉は,奈良時代の八世紀中頃に創建され,1,200年以上の歴史を有する国宝指定の建造物ですが,大正2年に実施された解体修理から約100年を経過し,傷みが徐々に進行して雨漏りが懸念される状態となったことから,本年(平成23年度)より屋根の葺き替えを主とする整備工事を行うこととなりました。
つきましては,文化財建造物の保存修理について理解を深めていただく機会と致しまして,この工事期間中に計5回の現場公開の実施を予定しております。」
宮内庁の正倉院正倉整備工事現場公開(1~5回)がありますとの案内を見つけました。
申し込みにより抽選です。
「5回目(2月7日)最終回」に当選し、行ってきました。
中門
東大寺中門です。
朝9時前、人もまばらです。正倉院へ向かいます。
金堂(大仏殿)
塀の間からです。
正倉院
パンフレットより。
向かって右から、北倉、中倉、南倉。
北倉と南倉は校倉造り、中倉は北倉と南倉の壁を南北両サイドに利用した板倉造り。
正倉院へ
左手にあるのが、東宝庫のある敷地です。
入り口
正倉院全体が工事のため、覆われています。
基礎1
基礎2
床下には直径約60センチの丸柱が自然石の礎石の上に並んで、本屋を支えています。
二階部分を見上げると
見えているのは南倉です。
勅封(ちょくふう)
聖武天皇・光明皇后ゆかりの品を収めることから、早くから厳重な管理がされており、宝庫の扉の開封には勅使(天皇からの使い)が立ち会うことが必要とされていたそうです。
「勅封」という言葉は本来「天皇の署名入りの紙を鍵に巻きつけて施錠すること」を指します。
見本に付けられていました。
二階
入り口が見えています。
写真は二階部分
内部1,
内部2,
内部3
3っある入り口からなかを見ると、各部屋が二階だてになっています。
角、木組み
北倉と南倉は大きな三角材(校木・あぜき)を井桁に組み上げています。校倉造りです。
三階へあがると展示場になっていて、屋根を見下ろせるようになっています。
屋根模型1,
屋根模型2
構造がわかるように模型が置かれています。
構造
パンフレットより。 難しい!、よくわかりませんが補強されたよう。
瓦見本1,
瓦見本2
造られた時代やグラム数が書いてある瓦が手で触れるように置かれています。一枚3~4キログラムもあるんですねえ。
瓦展示見本1,
瓦展示見本2
おろされた各年代の瓦が展示されています。
屋根、写真
葺き替え途中の写真等も展示されています。
「桶巻き作り、一枚作り」と瓦の成形方法の違いも図解されていました。。
屋根は35,432枚もの瓦で葺かれていたそうです。奈良時代の瓦が平瓦で738枚、丸瓦が105本残っており、その他平安時代、鎌倉時代、室町時代、江戸時代(慶長、元禄、天保)、明治時代、大正時代の瓦が確認できたそうです。
天平時代から以降の時代のものが大事に使用されており、今回も使えるものはそのまま使用するそうです。
そのような古い時代の人が造った「瓦」を触れられるなんて感激です。
屋根1,
屋根2
正倉院の屋根部分は、ぐるりと一周できるようになっています。軒先が目線にあるので、大迫力、圧巻。
瓦1,
瓦2,
瓦3,
瓦4
南面から東面にかけて見られた丸瓦です。南面が最も環境が良いため奈良時代の瓦が使用されているそうです。残りの古瓦も南面、東面中央部分に使用。西面、北面は新規補足瓦を使用されているそうです。
鬼瓦1,
鬼瓦2,
鬼瓦3,
鬼瓦4
四方の鬼瓦です。
鳥衾瓦(とりぶすまかわら)
大棟などのはずれに突出する丸瓦。
参観記念スタンプ
参観記念に押しました。
見学を終え、二月堂方面へ・・・。
写真は、下調べなしで出かけるので「とりあえず撮っとこかなー」って感じでパチリ。家に帰り色々調べていると、「これがかー」とか「あれっ、そんなんあった?」「ピンボケ」とか・・・。 残念な時も多いです。
屋根は寄棟造、瓦葺。
規模は正面約33.1メートル、奥行約9.3メートル、床下の柱の高さ約2.5メートル。
聖武天皇・光明皇后ゆかりの品をはじめとする、天平時代を中心とした多数の美術工芸品を収蔵していた施設。
「古都奈良の文化財」の「東大寺」の一部としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。
建立時期は不明。光明皇后が夫聖武天皇の遺愛の品を大仏に奉献した756年(天平勝宝8)前後とみるのが通説。759年(天平宝字3年)以降、宝物出納の記録が残っていることから、この年までに建立されていたことがわかるようです。
正倉院宝庫は、北倉(ほくそう)、中倉(ちゅうそう)、南倉(なんそう)に区分され、北倉は主に聖武天皇・光明皇后ゆかりの品が、
中倉には東大寺の儀式関係品、文書記録、造東大寺司関係品などが、南倉には東大寺の什器類が納められていたそうです。
宝庫は長年、宝物を守ってきましたが、1952年(昭和27年)に鉄筋コンクリート造の東宝庫、1962年(昭和37年)には同じく鉄筋コンクリート造の西宝庫が完成し、翌1963年(昭和38年)、宝物類はそちらへ移され、現在、宝物の大部分は西宝庫に収納、東宝庫には修理中の品や、西宝庫に収納スペースのない、大量の染織品が収納されているそうです。(wikipediaより)
大正2年に解体修理が行われたようです。
「正倉院正倉整備工事現場公開
正倉院正倉は,奈良時代の八世紀中頃に創建され,1,200年以上の歴史を有する国宝指定の建造物ですが,大正2年に実施された解体修理から約100年を経過し,傷みが徐々に進行して雨漏りが懸念される状態となったことから,本年(平成23年度)より屋根の葺き替えを主とする整備工事を行うこととなりました。
つきましては,文化財建造物の保存修理について理解を深めていただく機会と致しまして,この工事期間中に計5回の現場公開の実施を予定しております。」
宮内庁の正倉院正倉整備工事現場公開(1~5回)がありますとの案内を見つけました。
申し込みにより抽選です。
「5回目(2月7日)最終回」に当選し、行ってきました。
中門
東大寺中門です。
朝9時前、人もまばらです。正倉院へ向かいます。
金堂(大仏殿)
塀の間からです。
正倉院
パンフレットより。
向かって右から、北倉、中倉、南倉。
北倉と南倉は校倉造り、中倉は北倉と南倉の壁を南北両サイドに利用した板倉造り。
正倉院へ
左手にあるのが、東宝庫のある敷地です。
入り口
正倉院全体が工事のため、覆われています。
基礎1
基礎2
床下には直径約60センチの丸柱が自然石の礎石の上に並んで、本屋を支えています。
二階部分を見上げると
見えているのは南倉です。
勅封(ちょくふう)
聖武天皇・光明皇后ゆかりの品を収めることから、早くから厳重な管理がされており、宝庫の扉の開封には勅使(天皇からの使い)が立ち会うことが必要とされていたそうです。
「勅封」という言葉は本来「天皇の署名入りの紙を鍵に巻きつけて施錠すること」を指します。
見本に付けられていました。
二階
入り口が見えています。
写真は二階部分
内部1,
内部2,
内部3
3っある入り口からなかを見ると、各部屋が二階だてになっています。
角、木組み
北倉と南倉は大きな三角材(校木・あぜき)を井桁に組み上げています。校倉造りです。
三階へあがると展示場になっていて、屋根を見下ろせるようになっています。
屋根模型1,
屋根模型2
構造がわかるように模型が置かれています。
構造
パンフレットより。 難しい!、よくわかりませんが補強されたよう。
瓦見本1,
瓦見本2
造られた時代やグラム数が書いてある瓦が手で触れるように置かれています。一枚3~4キログラムもあるんですねえ。
瓦展示見本1,
瓦展示見本2
おろされた各年代の瓦が展示されています。
屋根、写真
葺き替え途中の写真等も展示されています。
「桶巻き作り、一枚作り」と瓦の成形方法の違いも図解されていました。。
屋根は35,432枚もの瓦で葺かれていたそうです。奈良時代の瓦が平瓦で738枚、丸瓦が105本残っており、その他平安時代、鎌倉時代、室町時代、江戸時代(慶長、元禄、天保)、明治時代、大正時代の瓦が確認できたそうです。
天平時代から以降の時代のものが大事に使用されており、今回も使えるものはそのまま使用するそうです。
そのような古い時代の人が造った「瓦」を触れられるなんて感激です。
屋根1,
屋根2
正倉院の屋根部分は、ぐるりと一周できるようになっています。軒先が目線にあるので、大迫力、圧巻。
瓦1,
瓦2,
瓦3,
瓦4
南面から東面にかけて見られた丸瓦です。南面が最も環境が良いため奈良時代の瓦が使用されているそうです。残りの古瓦も南面、東面中央部分に使用。西面、北面は新規補足瓦を使用されているそうです。
鬼瓦1,
鬼瓦2,
鬼瓦3,
鬼瓦4
四方の鬼瓦です。
鳥衾瓦(とりぶすまかわら)
大棟などのはずれに突出する丸瓦。
参観記念スタンプ
参観記念に押しました。
見学を終え、二月堂方面へ・・・。
写真は、下調べなしで出かけるので「とりあえず撮っとこかなー」って感じでパチリ。家に帰り色々調べていると、「これがかー」とか「あれっ、そんなんあった?」「ピンボケ」とか・・・。 残念な時も多いです。