保健福祉の現場から

感じるままに

B型肝炎の水平感染

2010年02月10日 | Weblog
「慢性化しやすい欧米型B型肝炎、家庭内でも感染を確認」(http://www.cabrain.net/news/article/newsId/26267.html)。<以下一部引用>
<成人にも比較的高い確率で慢性肝炎を引き起こす「欧米型B型肝炎」の一般家庭内での水平感染が、このほど確認された。欧米型は性交渉や注射器の違法な使い回しなどの経路によって、主に都市部の若年層で感染を拡大させていると言われてきた。今回、一般家庭でも感染拡大が確認されたことで、関係者からはB型肝炎の水平感染を防止できる「HBワクチン」の積極的な接種を求める声が上がっている。>

「特集 B型肝炎の常識が変わる 性感染による“欧米型”B型肝炎が急増中 母子感染は激減したが…」(http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t058/200909/512351.html)。<以下一部引用>
<1986年に母子感染防止事業が始まって以降、激減したB型肝炎患者。だが最近、成人でのB型急性肝炎が増加している。背景には、従来国内で主流だったタイプとは異なる欧米由来のB型肝炎ウイルス(HBV)が広がっていることがある。従来のウイルスとは臨床像が異なり、慢性化しやすいのが特徴だ。>

平成20年4月から、肝炎治療特別促進事業(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou09/documents/06_doc_josei.pdf)として「インターフェロン治療に関する医療費助成」(http://www.wam.go.jp/wamappl/bb14GS50.nsf/0/f5aaffa6898b659c492573e6000caf0e/$FILE/20080205_1shiryou8.pdf)(http://www.kanenzero.jp/)がスタートしているが、先日の資料(http://www.wam.go.jp/wamappl/bb14GS50.nsf/0/fb1834083e9018e0492576c1000554d8/$FILE/20100205_2shiryou8_1.pdf)(http://www.wam.go.jp/wamappl/bb11GS20.nsf/0/dbe7d9c245cec89a492576ab002e5284/$FILE/20100115_1shiryou2_1.pdf)(http://www.mhlw.go.jp/topics/2010/01/dl/tp0121-1c.pdf)に出ているように、平成22年度に肝炎治療特別促進事業が変更される(①自己負担限度額引き下げ、②B型肝炎の核酸アナログ製剤を助成対象追加、③制度利用回数の制限緩和)。「ウイルス性慢性肝疾患に対する核酸アナログ製剤・インターフェロン製剤等の有効性・安全性について」報告書(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000003e25.html)はみておきたい。C型肝炎(http://www.c-kan.net/)だけでなく、B型肝炎(http://www.bkanen.net/)についても、もっと関心を高める必要がある感じがする。過去の肝炎ウイルス検診結果(http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/03/h0304-1.html)が公表されているが、未受診者が多いであろう。厚労省資料(http://www.wam.go.jp/wamappl/bb14GS50.nsf/0/fb1834083e9018e0492576c1000554d8/$FILE/20100205_2shiryou8_1.pdf)では、「平成20年1月から「緊急肝炎ウイルス検査事業」として、委託医療機関において無料で肝炎ウイルス検査を受けられるように体制を整備したところであるが、平成22年度も継続して実施できるよう予算を計上しているので、今後とも、肝炎の早期発見、早期治療につながるよう積極的な事業の活用をお願いする。また、各都道府県におかれては、・検診専門クリニックなども含め、忙しい労働者の方も受検できるよう委託医療機関を増やすこと、・積極的な広報を展開いただくこと、等、一人でも多くの未受診者が肝炎検査を受けることができるよう、積極的な取組をお願いする。」と都道府県に対して要請されている。しかし、「一度検査しておけば大丈夫」というわけではないことは理解しておきたい。
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