友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

せんたくできるかな

2008年03月04日 21時58分54秒 | Weblog
 昨夜のテレビニュースは、超党派の「せんたく」が発足したことを報じていた。今朝の中日新聞の1面トップ見出しは「『せんたく』議連に107人」だった。この中日新聞によると、マニフェスト重視の政治や地方分権の推進を目指す地方自治体の首長らによる政策集団「地域・生活者起点で日本を洗濯(選択)する国民連合と、これに賛同する国会議員による「せんたく議員連合」の合同発足総会が開かれたというのである。

 「せんたく国民連合」には、代表世話人に北川正恭前三重県知事、世話人幹事に佐々木毅前東大学長、茂木友三郎キッコーマン会長、山田啓二京都府知事らが就任している。週刊誌で「自民党の走狗になったか」と揶揄されている東国原宮崎県知事、日本史を高校の必修とすると決めた神奈川県の松沢知事もこのメンバーである。「せんたく議連」には、自民党51人、民主党47人、公明党8人、国民新党1人が加盟し、総会には77人の国会議員が出席している。

 総会では、次期衆議院選挙を「歴史的な政権選択選挙」と位置づけ、各党のマニフェストにどのような政策を反映させるべきかを議論すると決めたそうだ。また、活動方針として「特定政党、候補者の推薦や選挙活動は一切行わない」と明記したそうである。議連の共同代表の河村建夫議員(自民党)は「政策を合致させることはあり得るが、大連立や政界再編はない」と記者会見で述べている。

 私は「せんたく」に大きな期待をしていない。顔ぶれを眺めると、なんだか新保守主義と言ってよいような臭いがしてくる。「政策を合致させる?」冗談じゃーないよ。政策が違うから、どのような国づくりを目指すのか、もっと言えば、どのような社会にしていくのか、その違いから政党はあるのではないのか。政党がそこに結集する議員の利害を発揮する道具になっていることが問題ではないのか。議論を尽くすことは大いに賛成だが、大局を見ないような論議ならしない方がましだ。そんなことで国民を欺かないで欲しいものだ。

 しかし、こういう動きが結局は大きくなるであろう。社会はますます保守的になっていくだろう。未来を見据えた政党の不在がこれを許している。だから私は、「政界再編はない」のではなく、むしろ再編すべきだと思っている。日本国憲法の理念に基づき、軍隊を持たない国家に向けて、そのために世界平和が何よりも必要であるとの認識に立って、政治を進める政党が必要だと思っている。

 「せんたく」が発足したにもかかわらず、今朝の朝日新聞は全くこのことに触れていない。一体これはどういうことなのか。「せんたく」は取るに足らぬものだという判断なのか、朝日新聞の取り上げ方に注目している。良心の朝日などと言われながら、販売で読売新聞と連携するようなことも報じられている。販売を無視して、良心が貫ける時代では決してない。どうなるのだろう「朝日新聞」。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする