友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

日銀総裁人事

2008年03月13日 22時08分37秒 | Weblog
 参議院で、日銀総裁に武藤氏を昇格させる政府案を不同意とされた後、記者団の質問に福田総理は「どうして賛成しないのですかね。よくわかりませんね」と答えていた。「えっ!?それって、KYじゃーないの?」と思った。日銀総裁の人事については、かなり以前から話題になっていた。民主党の一部には武藤さんでいいという動きもあったかもしれないが、野党は財政政策と金融政策は分離すべきだと一本化していたから、参議院での不同意は確定的だったはずだ。

 それに、野党は財政次官経験者の武藤氏では政府よりの金融政策になりかねないという理由で反対しているのに、「どうしてですかね。よくわかりませんね」と繰り返すやり方は、まるで野党側がダダをこねている印象を与えている。福田総理としてはそうした狙いがあるかもしれないが、「政争の具にしてはならない」と言われるなら、野党も同意できる人事案で行くべきだろう。それで、政府自民党が窮地に陥るということはまずあるまい。ただただ面子にこだわるのは大人気ない。

 米大統領候補者選びで、だんだん見通しが立たなくなってきてしまったヒラリー・クリントンさんが「オバマ氏が米軍の最高司令官のテストに合格したとは思わない」と演説すると共に、「私に投票すればオバマ氏も(副大統領として)ついてきます」と、クリントン大統領―オバマ副大統領コンビが最適だというような発言をしている。民主党の予備選挙で、今のところ獲得した代議員数でオバマ氏に負けているヒラリーさんが言うのもおかしな話だと思う。オバマ氏は「どうして2位の人が1位の人に、副大統領のイスを提示するのか」と拒絶する考えを明らかにしたが、当然なことだと思う。

 さらに、ヒラリー・クリントンさんを支援する元下院議員のフェラーロさんが、「オバマ氏が白人男性や女性だったら、今の地位にはいないだろう。彼は黒人でラッキーだ」と発言し、オバマ陣営から「黒人差別を含んだ攻撃的な発言」と猛反発を受けている。フェラーロさんの言いたいことは的を射ているが、だからといって公の席で発言していいことではない。ヒラリーさんが「同意できない」と言うのは当たり前の話だ。

 福田さんのように、薄らトボケた発言をして相手を引き落とす人もいるけれど、本当に空気が読めない人はいるようだ。上に立つ政治家にそんな人がいることが気になる。
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