しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

ヒラドツツジ ( 平戸躑躅 )……「高根絞り」

2011-04-30 |  4月 の花たち

                               ↑ 2011/04/26 撮影

2011/04/29 撮影

[ ツツジ科ツツジ属の常緑低木 ]

平戸躑躅は、
古くから長崎県平戸市で栽培され、
大輪の花を咲かせる品種の総称です。
ケラマツツジ・モチツツジ・リュウキュウヤマツツジ・キシツツジなどの
自然交雑で生まれたものです。
交配が重ねられ数多くの園芸品種があります。
樹高は、1~3m。
花期は、4月下旬~5月。
花は、小枝の先端に
径6~8cmの大きな漏斗状の5花弁を2~3個ずつ付け、
花色は白~紅・紅紫など多彩です。
耐寒性にすぐれ公害や刈り込みにも強く、
土質を選ばないので、
生垣や庭木・公園などに使用されます。
名は、長崎県平戸市で栽培されてきたことから
付いたそうです。

「高根絞り」は、平戸ツツジの一種で、
花は、淡紅色の下地に濃紅色の絞りがあります。
草庭にも以前より植わっていて、
毎年花が咲き出すと庭が華やぎます。
散歩のときなどにもよく見かけます。

リフトでのぼって山頂から眺めた
小室山公園の躑躅の見事さや
躑躅の中に沈んでいるような
塩船観音寺のお堂の美しい光景や
館林のつつじヶ岡公園の大躑躅や
都心の根津神社の躑躅など、
今でも思いだします。


  2011/04/16  撮影
  2011/04/17  撮影
  2011/04/17  撮影
2011/04/24 撮影・・・つぼみ
  2011/04/25  撮影
  2011/04/26 撮影
 


< 2010 年 >
赤い躑躅にひと足遅れて
4月中頃から蕾が膨らみ始めました。
下旬になると
蕾も花も急に増え、
5月初めの日和続きで
あっと言う間に満開になりました。

  2010/04/24 撮影
2010/05/01 撮影


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ユキザサ ( 雪笹 )

2011-04-30 |  4月 の花たち

                                  ↑ 2011/04/27 撮影

2011/04/29 撮影

 2017/09/07 撮影…実

[ ユリ科ユキザサ属の多年草 ]

日本では、北海道~九州の
山地の林床や林縁などに自生します。
草丈は、20~50cm。
茎は根茎から直立し、
基部が白色膜質のりん片葉に包まれます。
上半部はしだいに斜めに伸び、
荒い毛があります。
葉は、広楕円形・鋭尖頭・全縁で、
基部が円形です。
表面は鮮緑色で縦脈が目立ち、裏面は緑色、
両面に毛があります。
下茎葉には短い柄がありますが、
中茎葉以上はしだいに無柄となり、
5~7枚の葉が左右2列に互生します。
花期は、5~7月。
茎頂に、径5~7㎜の白色の小花を
円錐花序に付けます。
花被片は6枚、長楕円形・鈍頭で平に開き、
雄しべは6個、やくは卵形、子房は球形、
花柱は直立して柱頭はかすかに3裂します。
果実は、液果で球形、赤熟します。
名は、白い花を雪に、葉を笹に見立てて
付いたそうです。


2011/04/02 撮影
2011/04/04 撮影
2011/04/09 撮影
2011/04/11 撮影
2011/04/12 撮影
2011/04/15 撮影
2011/04/16 撮影
2011/04/19 撮影
2011/04/20 撮影
2011/04/24 撮影
2011/04/26 撮影
2011/04/29 撮影
2011/05/01 撮影



< 2010 年 >
園芸店で求めてから
5~6年経ちました。
植え替えた去年は
花を見られませんでしたが、
今年は真っ白な小花を
咲かせました。

2010/05/05 撮影


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姫川源流自然探勝園(姫川源流・親海湿原) と 貞麟寺 ・・・[長野県北安曇郡] < 4月 >

2011-04-29 |  雀の足あと ・・ 春

                                                                 ↑ 2011/04/28 撮影…姫川源流

姫川源流自然探勝園 (ひめかわげんりゅうしぜんたんしょうえん)
ここの涌き水を源として白馬村・小谷村を流れる姫川は、
ここから54km以上離れた新潟県糸魚川市の河口で日本海に注いでいます。
探勝園一帯は、
貴重な自然環境を形成しているとして、
自然環境保全地域に指定されています。

姫川源流 (ひめかわげんりゅう)
今年は残雪が多く例年より開花が遅れたとのことですが、
福寿草・キクザキイチゲ・水芭蕉・片栗・二輪草などが咲いていました。
名水百選の湧水は澄んで美しく、
クレソンや山葵が生き生きと茂っていました。
川辺にはネコノメソウが見られました。

…美しい流れ
…ワサビ

…ミズバショウ
…アズマイチゲ

…アズマイチゲとフクジュソウ
…ネコノメソウ


親海湿原(およみしつげん) 
親海湿原(標高750)は、
亜高山帯から高山帯にかけて生息する低層・高層の湿原植物が大変豊富で、
学術的にも価値が高いとされています。
ネコノメソウやミツガシワの蕾・キクザキイチゲ・アズマイチゲ・
二輪草・片栗・富貴草などを見ながら、
まだ雪が残っている遊歩道をゆっくりと散策ました。

…残雪の山
…キクザキイチゲ
…フクジュソウ
…カヤ
…ニリンソウとカタクリ
…芽
…ミツガシワ
…遠くにまだ雪の残っている遊歩道

…案内図
…佐野坂の駐車場


貞麟寺 (ていりんじ) 
山号を曹洞宗雲山といい、
境内の糸桜の大樹は
樹齢400年以上と言われています。


…イトザクラ
…スミレ

 


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中綱湖 と 竈神社・・・[ 長野県大町市 ] < 4月 >

2011-04-29 |  雀の足あと ・・ 春

                          ↑ 2011/04/28 撮影…中綱湖

 中綱湖 (なかつなこ) 
北アルプス連峰のふもとの長野県大町市北部にある
周囲約2km、最深部 12mの湖です。
青木湖・木崎湖を含む仁科三湖の中間に位置し、
その中で一番小さい湖です。
中綱湖の水源は青木湖で、川づたいに流入した水は
さらに木崎湖に注がれます。
春から秋にかけては、
ヘラブナやウグイの釣りが楽しめる湖としても知られています。

釣り人がのんびりと竿を差し、
ツバメか低く飛び交って
静かな佇まいでした。
楽しみにしていたオオヤマザクラはまだ蕾の状態でしたが、
湖畔を散策し、
早春の山野草に出会えました。

            2011/04/28 撮影
…簗場駅 (やなばえき)
…フキノトウ
…ツクシ
…湖 (右端)
…サクラの蕾
…スゲ
…ミズバショウ
…ザゼンソウ
…オオヤマザクラ
…ヤマエンゴサク
…ショウブ



 竈神社 (かまどじんじゃ) 

神社入り口の枝垂れ桜がちょうど見ごろでした。
境内には土俵がありました。

            2011/04/28 撮影
 
…シダレザクラ
…参道
…土俵 (左端)



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ヤマシャクヤク の 育て方

2011-04-28 | 栽培のポイント

                                       ヤマシャクヤク

[ ボタン科ボタン属の多年草 ]

育て方の一例
・耐寒性: 強。  
・耐暑性: 強。
・日照:  芽出し~開花中と秋は日向。夏と冬は半日蔭。   
・植え付け適期: 9月中旬~10月中旬。
・用土: 硬質赤玉土(小粒)5・硬質鹿沼土(小粒)4・軽石砂1 の混合土。
・肥料: 元肥…有機肥料
             追肥…置き肥は、油カスなどの固形肥料(花後と9月)。 
              液肥は、春に三要素等量、秋にリン酸・カリウムの成分が多いもの
                                   (真夏を除く春~秋、月に2回)。
・鉢: 中鉢。
・植え替え頻度: 3~5年毎。
・増殖: 株分けは控えた方が良い。実生(採り播き、発芽後は薄い液肥)。
・病害虫: 軟腐病や炭そ病、ナメクジやヨトウムシ・アブラムシなど。
・潅水: 表土が乾いたら水たっぷり与える。高温多湿の夏は水を控えぎみにする。

*
・通気性と保水性の良い土。・風通しの良い場所。
・地上部のある間は肥培に努める
・過湿に弱いので乾かし気味に育てる
・肥料を大変好むので肥培に努める。
・夏は高温や葉灼けに注意する。

露地植え 
①ヤマシャクヤクは落葉樹の下など、
  春は日向で夏は半日陰になるような場所を選ぶ。
②大きく深めに穴を掘り、よく土を耕しておく。
③堀った土に腐葉土やバーク堆肥を軽く混ぜておく。
④ヤマシャクヤクは浅植え、
  ベニバナヤマシャクヤクはは芽の上に10㎝ほど用土を被る様に植え付ける。
長期間雨が降らず乾燥している場合にのみ水を与える。  
⑥地上部が枯れたら、バーク堆肥で覆うとよい。       


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ヤマシャクヤク ( 山芍薬 )

2011-04-27 |  4月 の花たち

                            ↑ 2011/04/21 撮影

2011/04/24 撮影

[ ボタン科ボタン属の多年草 ]

日本では、
本州関東地方以西~九州の
山野の落葉樹林下などに自生します。
草丈は、30~40cm。
葉は大型で、3~4枚の小葉からなる2回3出複葉です。
小葉は倒卵形~長楕円形で先が尖ることが多く、
質がやや柔らかで、ほとんど光沢も毛もありません。
裏面は粉を刷いたように白色を帯びています。
花期は、5月頃。
茎の先に、白色で径4~5cmの花を1個上向きにつけます。
花弁は5~7枚で、半開に咲きます。
ガクは普通3枚で緑色です。
果実は袋果で反曲し、
裂開すると、紅色の不稔性種子と
濃瑠璃色の成熟した種子が現れます。
近縁種のベニバナヤマシャクヤクは
淡紅色の花を付けます。
名は、姿が芍薬に似ていて、
山地に生えるので付いたそうです。


2011/02/04 撮影…芽
2011/03/23 撮影
2011/04/02 撮影
2011/04/09 撮影
2011/04/19 撮影
2011/04/21 撮影…朝
2011/04/21 撮影

2011/04/22 撮影
2011/04/24 撮影
2011/04/24 撮影

2011/04/27 撮影
2011/10/12 撮影
2011/10/14 撮影



< 2010 年 >
花の開き始めの姿は、
ほんとうに美しいと思います。
山野草の愛好家(男性)に好まれているということもうなずけます。
日本女性に思い描くひとつの美しさを見るようです。
古くは薬用に用いられ、
花は天ぷらにして食べられるそうです。

2010/04/19 撮影
 〃

2010/06/11 撮影…袋果(たいか)
2010/09/29 撮影…果実




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コバノタツナミ ( 小葉の立浪 )

2011-04-27 |  4月 の花たち

                              ↑ 2011/04/27 撮影

2011/04/27 撮影

[ シソ科タツナミソウ属の多年草 ]

本州伊豆半島以西~九州の
半日陰を好み、山地の岩場などに自生します。
草丈は、10~25cm。
茎は地を少し這ってから、真っ直ぐに直立します。
葉は、小さい心形で厚く、縁に少数の鋸歯があり、
毛が密生しビロード状で、対生します。
花期は、4~5月。
茎頂に花穂を出し、
花は、淡紫色の唇形花で2列に並び、
花冠の基部が曲がって立ち、
同じ方向を向いて開きます。
名は、小さな花穂の姿が波頭を思わせ、
タツナミソウに比べ葉が小さいので
付いたそうです・
別名;ビロードタツナミ

2011/03/11 撮影・・・花芽
2011/04/05 撮影
2011/04/11 撮影
2011/04/16 撮影
2011/04/17 撮影
2011/04/19 撮影
2011/04/23 撮影
2011/04/25 撮影



< 2010 年 >
30年も前に
友人からほんの少し戴いたものです。
今では庭のあちらこちらに
白や紫の可愛い花を咲かせています。

2010/05/02 撮影



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イチリンソウ ( 一輪草 )

2011-04-26 |  4月 の花たち

                              ↑ 2021/04/16 撮影

2013/04/15 撮影

上の花はヤエイチリンソウと思われます。
ヤエイチリンソウはイチリンソウの萼の数が多い品種のことです。

[ キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草 ]

本州~九州の
山地の雑木林、竹林の林床や林縁などに自生します。
草丈は、20~30cm
細長く白いイモ状の根茎を持ち、
地上部には茎1本だけが出ます。
根出葉は、1~2回3出複葉で長い柄があり、
小葉は、卵形で羽状に深く裂けています。
花期は、4~5月。
茎は上部に通常3枚の総包葉を輪生し、
その間から1本の長い花柄を出し、
径4cmの白色または一部淡紅紫色を帯びた花を
1個だけ付けます。
花弁状のガク片は5~6枚で楕円形、
花弁はなく、雄しべは多数で、
雌しべには短毛が密生しています。
夏には、実を残して地上部は枯れます。
名は、茎頂に1輪の花を開くことから
付いたそうです。

思いがけず、
何年ぶりかで花を見ることが出来ました。
葉は毎年出していたのですが、
一向に咲く気配がありませんでした。
二輪草と一緒に、
八王子のお宅から戴いたものです。

2011/03/23 撮影…芽生え
2011/04/20 撮影…つぼみ
2011/04/21 撮影
2011/04/22 撮影…朝
2011/04/22 撮影…午後
2011/04/23 撮影
2011/04/24 撮影
2011/04/25 撮影
2011/04/26 撮影
2011/05/01 撮影
2011/05/02 撮影


< 2014 年 >
2014/04/26 撮影


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ニリンソウ ( 二輪草 )

2011-04-24 |  4月 の花たち

                                    ↑ 2011/04/16 撮影

2014/04/17 撮影

[キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草]

日本では、北海道~九州の
林縁や林床、小川の縁などに自生します。
草丈は、15~25cm。
根出葉は掌状に3列し、長い柄があります。
花期は、4~5月。
花茎を伸ばし、
柄のない3枚の総包葉を輪生に付け、
その中心から普通2本の長い花柄を伸ばして、
その先に1個ずつ花を付けます。
花は、柄に単生し、径2cmで白色。
花弁状のガク片は5~8枚、
楕円形で花弁はありません。
まず一輪目の花が咲き、
後を追うように次が少し低めに咲きます。
ほとんどが二輪ですが、
まれには一輪のことも三輪のこともあります。
山地にしばしば群生し、
観賞用として園芸種も栽培されています。
根茎の乾燥したものを生薬の地烏(ジウ)として、
リウマチ薬に用います。
開花前の地上部を摘み取り、山菜として、
天ぷら・おひたし・和え物・油いため・汁の実・漬物などにし、
食します。
有毒なトリカブトと似ていて、
間違えやすいので注意が必要です。
名は、一茎に二輪ほどの白い清楚な花を付けるので、
一輪草が1個の花を付けるのに比べたことに
よるそうです。
別名;ガショウソウ(鵝掌草)


2011/03/06 撮影…芽生え

2011/04/05 撮影…つぼみ

2011/04/08 撮影

2011/04/09 撮影

2011/04/10 撮影

2011/04/13 撮影

2011/04/15 撮影…朝
2011/04/15 撮影…午後

2011/04/16 撮影
2011/04/16 撮影

2011/04/18 撮影

2011/04/21 撮影

2011/04/24 撮影…風雨の後


* 早く咲き出した花
2011/04/11 撮影
2011/04/11 撮影



< 2010 年 >
八王子のお宅から戴いたものですが
育てやすくよく増えます。

2010/04/13 撮影






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イカリソウ ( 碇草 )

2011-04-24 |  4月 の花たち

                               ↑ 2010/04/20撮影

  2011/04/24  撮影

[ メギ科イカリソウ属の多年草]

北海道西南部~九州の、
山地の落葉樹林の林床や林縁に自生し、
半日陰を好みます。
草丈は、20~40cm。
根茎が横にはってをり、
多数のひげ根があります。
茎は、2~3本が叢生します。
根出葉には長い柄があり、
葉は2~3回3出複葉で、葉茎の先が3枝に分かれ、
それぞれ3枚ずつ卵形で質のうすい小葉が付きます。
花期は、4~5月。
花茎は横に短くはった根茎から出ます。
花色は紅紫色~白色まで変化が多く、
ガク片は花弁状で8枚、
花弁は4枚で細長い距が付き、下向きに咲きます。
果実は、袋果。
東アジア・南ヨーロッパ・北アフリカなどに46種ほどあり、
日本にはイカリソウ・バイカイカリソウ・キバナイカリソウ・
トキワイカリソウ・など6種が分布しています。
古くから栽培されてきたこともあって
園芸品種が多く、
分類が困難な群の1つです。
漢方では、全草を強壮薬とします。
名は、花の形が船の錨(いかり)に似ていることから
付いたそうです。

紅紫色の花が、
梅花碇草に少し遅れて咲き出しました。
咲き初めのやわらかい葉に見え隠れしている花にも
おもむきがありますが、
花の盛りもまた楽しみです。


 2011/03/25 撮影・・・芽生え
  2011/04/16  撮影
  2011/04/20  撮影
  2011/04/21  撮影
  2011/04/24  撮影




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バイカイカリソウ ( 梅花碇草)

2011-04-23 |  4月 の花たち

                              ↑ 2011/04/24 撮影

 2011/04/24 撮影

[ メギ科イカリソウ属の多年草]

日本では、
中国地方~九州の暖地の山や山麓などに自生します。
草丈は、20~40cm。
根生葉は柄が長く、2回2出複葉で、
左右非対称の耳形をしています。
茎葉は2小葉からなります。
花期は、4~5月。
茎の先に1個の総状花序を出し、
やや下垂して柄のある白い花を数個開きます。
花弁状のガク片8枚、花径10~12mm、
花弁には距がありません。
イカリソウやトキワイカリソウに比べると
小型で繊細です。
地上部を乾燥させ薬酒にして、
強壮・強精などに用います。
名は、うつむいた白い小さな花の形が
梅の花に似ているから付いたそうです。

意外と丈夫で良く増えます。


 2011/03/25 撮影…芽生え
 2011/04/16 撮影
 2011/04/20 撮影
 2011/04/20 撮影
 2011/04/21 撮影
 2011/04/21 撮影
 2011/04/22 撮影
  2011/04/24  撮影
 2011/04/24 撮影

 
<  2010 年  >
 2010/04/19 撮影

 

 


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キランソウ ( 金瘡小草 )

2011-04-21 |  4月 の花たち

                           ↑ 2011/04/16 撮影
 
  2011/04/16 撮影

 2016/04/12 撮影

[ シソ科キランソウ属の多年草 ]

日本では、
本州~九州の路傍や
日当たりのよい丘陵地・野原に自生します。
草丈は、5~10cm。
全草に白く長い毛があります。
茎は基部に根出葉をもち、
よく分枝し地表を這い、
長さ5~10cm位となって、茎葉を対生に付けます。
根出葉は倒披針形で、やや紫色を帯びた濃い緑色、
大形の波状鋸歯を持ち、ロゼット状に付きます。
茎葉は少し短く、先のまるい倒披針形です。
花期は、3~5月。
花径1cm位の濃紫色の唇状花を、
葉腋に数個ずつ輪生して付けます。
上唇は小さく、
下唇は大きくて3裂し、
その中央片が大きく濃い色の線条が入ります。
名の語意は不明とのことです。
別名 ;ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)


 2011/03/25 撮影…花芽
 2011/04/10 撮影
 2011/04/11 撮影
 2011/04/17 撮影



<  2010 年  >
2010/04/15 撮影


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遅桜 ( おそざくら ) <季> 晩春

2011-04-21 |  春の草木 の 俳句

                            ギョイコウ
◉  …

遅桜なほもたづねて奥の院 ・・・・・ 虚子 [虚子句集]
ほつかりと咲きしづまりぬおそ桜 ・・・・・ 暁台 [暁台句集]
引据ゑて夜出車のとよむ遅櫻 ・・・・・ 黒田杏子 [水の扉]

花時に遅れて咲き出す八重桜や
その他の遅咲きの桜を指して言います。
大方の桜の散った後、遅れて咲く桜には、
また別の趣があります。
鬼貫が「あるは遠山桜、青葉がくれの遅桜、若葉の花、風情各一様ならず」
と記しています。

高尾の多摩森林科学園には、
4月下旬、御衣香や普賢象・天の川など
驚くほど多種類の遅桜が咲いていて、
思いがけずいいお花見となりました。


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二ホンサクラソウ ( 日本桜草 )

2011-04-21 |  4月 の花たち

                                2011/04/21 撮影

2011/04/21 撮影

2015/04/25 撮影

[ サクラソウ科サクラソウ属(学名プリムラ)植物の総称、多年草 ]

日本では、
北海道南部~九州の
高原の草地や低地の河川敷などに自生します。
草丈は、15~40cm。
根茎は短く横走し、
葉は、根生で長い葉柄を持ち、楕円形でしわがあり、
縁に2重歯を付けます。
基部は浅い心形で、
全体に白い軟毛があります。
花期は、4~5月。
花茎の先に淡紅色・まれに白色の花を
数個~十数個散形状に付けます。
花径2~3cm、花冠は合弁で深く5裂し、
それぞれの裂片は上部がくぼみ、浅く裂けます。
ガクは筒状で、上半が5裂します。
果実は、平球形の果です。
江戸時代に本格的な栽培が始まり、
種子まきを繰り返すうちに、
白・桃・紅・紫・絞りなどの色変わりや、
大小さまざまな花形が生まれました。
品種数も非常に増えて、
数百に及ぶ品種が作られた古典園芸植物です。
現在も愛好家に栽培されるニホンサクラソウ(日本桜草)は約300品種、
その半数は江戸時代からの株分けで伝えられたもので、
多様な花型と繊細な花色が特徴です。
名は、花の形が桜の花に似ているので
付いたそうです。

*田島ヶ原サクラソウ自生地について
さいたま市桜区(埼玉県)の「田島ヶ原」は
国の特別天然記念物に指定されている貴重な群生地です。
荒川流域のこの一帯は、
下流の「浮間ヶ原」とともに、
江戸時代からサクラソウの名勝地として
人々に親しまれてきました。
4月中旬の花期には人々が訪れ、
美しい可憐な姿を楽しんでいます。
  「 雀の足あと4月・田島ヶ原の桜草 」参照


2014/04/14 撮影


< 2011 年 >
2011/03/15 撮影…芽生え
2011/04/05 撮影
2011/04/08 撮影
2011/04/15 撮影
2011/04/16 撮影
2011/04/17 撮影
2011/04/18 撮影
2011/04/19 撮影
2011/04/20 撮影



< 2010 年 >
どちらかと言えば
静かな色の花の多い山野草の中で、
ピンクの花を咲かせる桜草は、
のどかな春の日の喜びをあらわしているかのようです。
植え替えたりするためか、
最近は何年かたつと消えてしまうので、
時々買っては補充しています。
少しでも増えるようになればと思っています。
この時期園芸店に行くと
ついつい長居してしまいます。

2010/04/18 撮影


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残花 ( ざんか ) <季> 晩春

2011-04-21 |  春の草木 の 俳句

◉ 残る花 (のこるはな)・名残の花 (なごりのはな)・残る桜 (のこるさくら)・残桜 (ざんおう)

幾山を越えし残んの山桜 ・・・・・ 山口青邨 [寒竹風松]
残桜や見捨てたまひし御用邸 ・・・・・ 松本たかし [松本たかし句集]
いつせいに残花といへどふぶきけり ・・・・・ 黒田杏子 [花下草上]

花期はおそくない花が、
盛りを過ぎた晩春の頃に、まだ散らずに
枝に残っている桜の花を言います。
なにかなつかしい寂しげな風情を感じさせます。

この時期、玉川上水や野火止用水の雑木林は、
若葉へと移り行く瑞々しさを漂わせている木々や
咲き残っている桜の花など、
流れに沿ってどこまでも歩いて行きたくなります。


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