しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

ヤマオダマキ

2022-05-29 |  6月 の花たち

                             ↑ 2022/05/04 撮影

 〃

[ キンポウゲ科オダマキ属の多年草 ]

北海道~九州にかけて、
日当たりのよい山地・草原などに自生します。
草丈は、30~70cm。
太い主根があり、
茎は根茎から直立して多く枝分かれし、
白を帯びた緑色で軟毛があります。
根生葉は、長い柄を持ち、2回3出の複葉で、
小葉は2~3浅裂し、質が薄く、
表面は緑色で裏面は帯白緑色です。
茎葉は、下部では短い柄があり、
上部はしだいに小形で柄がなく、互生します。
花期は、6~7月。
花は、径3cmほど、茎の上部で枝分かれした細い枝の先に、
1個ずつ数個が下向きに付きます。
ガク片は5個、それぞれがせまい卵形で、半開し帯紫褐色です。
花弁は5片で円筒状を呈し、ガク片より短く、淡黄色です。
細長い距(きょ)が上に突き出ています。
雄しべは多数、雌しべは5個です。
果実は袋果で、5個が直立し、有毛です。
名は、山地に生え、距の突き出た形が
糸車の苧環(おだまき)に似ているので
付いたそうです。

ヤマオダマキがやっと咲きました。
キバナノヤマオダマキは増えすぎるほどですが、
ヤマオダマキは花を付けずにいつの間にか消えてしまいました。
今回は気を付けて育てた甲斐がありました。

2022/03/17 撮影

2022/03/27 撮影

2022/04/27 撮影
 〃

2011/05/02 撮影
 〃

2022/05/04 撮影
 〃

2022/05/05 撮影
 〃

2022/05/09 撮影
 〃

2022/05/14 撮影

…2022/05/20 撮影

2022/05/29 撮影

 


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小満(しょうまん) の草庭の花たち 

2022-05-24 | 節気の草庭

                   ↑ 2022/05/21 撮影…アワモリショウマ

小満や根づきし色の大棚田‥‥古市枯声

小満は24節気の1つで、陰暦四月中、太陽の黄経60度、
太陽暦のおおよそ5月21日頃です。
陽気が盛んで、すべてのものが次第に育って、
実を結ぶ頃とされています。
田植えの準備を始める時期です。

2022年の小満は5月21日(土)です。
昨日は晴れのち曇りで、
最高気温は25.9℃ 、最低気温は16.3℃でした。
小満の今日は、
午前中は雲に覆われ時々霧雨が降り

昼間過ぎに俄かに土砂降りの雨となり、
雨が上がって夕方には道路も乾いていましたが、
夜になると又雨が降り出しました。
湿度が高く、最高気温は20℃ 、最低気温は19.1℃で、
不安定なすっきりしない日になりました。
雨でも、弱い紫外線が降り注ぐそうです。

小満の日の草庭
雨に濡れた緑が生き生きとしています。
柿蘭や一ッ葉升麻・光岳麒麟草・糊空木などが蕾を付けています。
朱鷺草や黄花の山苧環・姫檜扇・九蓋草・七段花などが咲き出し、
岩石蘭や筑紫唐松・伊吹麝香草・忍冬・定家葛・皐月などが見頃を迎えています。
榎本千鳥や紫蘭・小葉の立浪
・屋久島岩金梅・都忘れ・大山衾・靭草・紀伊馬の三つ葉など、
咲き継いでいます。
紅花山芍薬や山苧環・二人静・三寸菖蒲・アイリスなどが終わりました。
揚羽蝶や褄黒豹紋、そのほかにも色々な姿の蝶を見かけます。

< 小満の芽生えや蕾・花 など 2022/05/21 撮影 >

…ヒトツバショウマ

…カキラン

…ホタルブクロ

…キツリフネ

…ノリウツギ

…ユキノシタ

…ツクシカラマツ

…キバナノヤマオダマキ

…アワモリショウマ

…キョウガノコ

…ヒメヒオウギ


…ミヤコグサ

…トキソウ

…クガイソウ

…ガンセキラン

…イブキジャコウソウ

…シチダンカ

…サツキ



* 霧雨の中撮っていましたら、急に土砂降りになりました。
  その時の不出来な写真ですが、 宜しくお願いいたします。

   ご覧いただきまして、ありがとうございました。


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宝鐸草の花 (ほうちゃくそうのはな )  <季> 初夏

2022-05-14 |  夏の草木・その他 の 俳句

◉ 宝鐸の花 (ほうちゃくのはな)・宝鐸草 (ほうちゃくそう)・狐の提燈 (きつねのちょうちん) 

木をめぐり宝鐸草へ蝶降りる ・・・・・ 井橋照々
狐の提灯古みち失せて咲きにけり ・・・・・ 水原秋桜子
山役人となり宝鐸の花を知る ・・・・・ 鳥羽山人 

五月ごろ、枝分かれした枝の先に、
白色で先端が淡緑色の
細長い筒状の花を1~3個下向きに付けます。
花被片は互いに接してわずかに先が開き、基部まで裂けます。
宝鐸草も狐の提灯も花の形から命名されたと言われています。
宝鐸は堂塔の四隅などに吊るして飾りとする大形の大鈴(風鐸)のことです。
また俗名の狐の提灯の名で親しまれています。
地味ですが、静かな趣のある花です。

  [ イヌサフラン科ホウチャクソウ属の多年草 ]  

宝鐸草雨よく降れば鮮やかに ・・・・・ みなみ

お茶花に母が用いていたことを思い出します。
何度も移動していますが、丈夫で毎年花を咲かせています。

ホウチャクソウ (宝鐸草)
北海道~九州にかけて、
山地や丘陵の林内に自生します。
草丈は、30~60cm。
根茎は小形で匍匐枝を出し、
茎は直立して、上部で分枝します。
葉は、柄が無く、長楕円形で長さ5~15㎝、幅1.5~4㎝、
先は尖り、基部は円く、表面には光沢があって、互生します。
花期は、4~5月。
枝先に短い花柄を持ち、長さ2.5~3㎝の筒状花を1~3個垂れ下がって付きます。
花披片は倒披針形で外花被片3枚と内花被片3枚、互いに接して筒状に集まり、先がわずかに開きます。
基部は白色でふくらみ、先は緑色を帯びます。
雄しべは6本、葯は淡黄色、
花柱は無毛で先端が3裂して花被片とほぼ同じ長さです。
果実は、液果で径約1㎝の球形、黒く熟します。
有毒と言われています。
名は、花の形を寺院の軒下に下がっている宝鐸に見立てて付いたそうです。


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立夏(りつか) の草庭の花たち (1)  

2022-05-07 | 節気の草庭

                   ↑ 2022/05/05 撮影…ユキノシタ                                                

ささやかな庭に咲く、
二十四節気の日の草花たちから、
うつろう季節を感じられればと‥‥。

滝おもて雲おし移る立夏かな‥‥飯田蛇笏

夏の各節気は立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑の6つです。
立夏は24節気の1つで、陰暦四月節、太陽の黄経45度、
太陽暦の5月5日頃です。

暦の上ではこの日から夏になります。
野山の新緑の光もまぶしく、風もさわやかになって、
いよいよ夏らしい趣が増したしてくる頃とされています。
日本列島は南北に細長いため、
地域により夏が来たと実感する時期に差があり、
暦によって夏に入るという気持ちを感じとります。

2022年の立夏はこどもの日と同じ5月5日(木)です。
昨日は朝から夕方まで青空で、やさしい風が吹き、
最高気温は25℃ 、最低気温は10.8℃で、
初夏らしい快適な日になりました。
立夏の今日は、
ゴールデンウイーク最後の日、
一日中よく晴れて、昼間は汗ばむほどで、
最高気温は26.3℃ 、最低気温は13.6℃になり、
気温は上昇し、夏日になりました。
紫外線が強く降り注ぐので対策が必要です。
ヒノキ花粉飛散のシーズンも終盤で、少ないです。

立夏の日の草庭
春の草花たちがひと段落ついた様子で、
紅花山芍薬や岩石蘭・雪の下などが蕾を付けています。
榎本千鳥や石斛、二人静・三寸菖蒲・アイリスなどが咲き出し、
紫蘭・小葉の立浪・野茨・
が盛りを迎え、
海老根や鈴蘭・蛍葛・都忘れなど咲き継いでいます。
柊草・雪笹や藤・木香薔薇・姫空木が終わり、
定家葛や唐小賀玉の木が甘い香りを漂わせています。

< 立夏の芽生えや蕾・花 など 2022/05/05 撮影 >

…アワモリショウマ

…ベニバナヤマシャクヤク

…クガイソウ

…ガンセキラン

…テッポウユリ

…トキソウ

…ナンテン

* 立夏の花たち (2) へ続きます。

* コメントいつもありがとうございます。
 勝手でございますが、体調が思わしくないので、
 しばらくの間コメント欄をお休みさせて頂きます。

 


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立夏(りっか) の草庭の花たち (2)

2022-05-07 | 節気の草庭

* 立夏の花たち (1) からの続きです

< 立夏の芽生えや蕾・花 など 2020/05/05 撮影 >

…サンラク

…セッコク

…セッコク

…スズムシソウ

…ウスユキソウ

…ヤマオダマキ

…フタリシズカ

…コバノタツナミ

…シロバナコバノタツナミ

…シライトソウ

…ニオイイリス

…チャボアヤメ

…チョウジソウ

…ウツボグサ

…ヤクシマイワキンバイ

…ニワゼキショウ

…キバナチゴユリ

…スズラン

…シラン

…シラン(口紅白花)

…ユキノシタ

…イチリンソウ

…ハナダイコン

…カザグルマ‥一片散った姿

…ツキミソウ‥朝の姿

…ノイバラ

…ツリバナ

…テイカカズラ

…カラタネオガタマ

…コガネネコノメソウの実

…キバナチゴユリの実

   ご覧いただきまして、ありがとうございました。

* コメントいつもありがとうございます。
 勝手でございますが、体調が思わしくないので、
 しばらくの間コメント欄をお休みさせて頂きます。



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