しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

3月の草庭

2018-03-11 | 2024年・2018年の草庭

                          ↑ 2018/03/10…3月の佇まい 

2018/03/01 撮影…ユキワリソウ

〃…フクジュソウ

今日(10日)は、寒さがゆるみ、
明るい空に穏やかな日差が期待できそうと思っていましたが、
生憎すっきりしない曇り空です。
春の景色が日に日に増して濃くなって行くこれからが楽しみです。
やわらかな土から春を告げる小さな芽が顔を出し、
雪割草・福寿草が次々と咲き、沈丁花が香りを漂わせています。
片栗・一葉升麻・大文字草・山吹草・岩煙草・女郎花なども芽生え、
白花猫の目草・靭草・連福草・捩花・猩猩袴・屋久島岩金梅などの葉も
確りしてきました。
福寿草・雪割草は丈を伸ばして花の盛りを迎えます。
節分草も梅花黄連も果実を付けています。
白梅は散り、紅梅は盛りを過ぎました。

植物と土壌中の微生物との共存について取り上げた記事を読み、
「自然農法」のことを知りました。
今まで有機農法の考え方を参考にしてきましたが、
これからは「自然農法」を参考にした庭作りを
進めてみたいと思いました。
今までの「有機農法」は、
化学肥料や農薬を控え、有機質肥料(堆肥・厩肥など)の利用で地力を高め、
病虫害に強く、安全な作物を育てる農法です。
これからの「自然農法」は、
なるべく自然の循環にまかせて、
植物と深い関わり合いを持つ
虫・微生物・雑草等の力を活用して作物を育てる農法です。
土を自然農法の理想とする広葉樹林の土壌に近づけるには、
耕さないで、地中の微生物や動物の営みを壊さないようにすれば、
植物の根や地中の微生物・動物の働きなどで耕したことになるのです。
自然農法の特徴は、
・耕さない。
・除草しない(雑草の勢が強すぎるものは押さえる)。
・肥料や農薬を使用しない。
・通常は水を与えない。
・固定種・在来種の種を使用する(採種して次世代以降も栽培する)。
ことなどです。
実践者によって方法が色々異なります。
耕起・除草・水遣りなどを必要に応じて行うことや、
養分を必要とする作物には、
生米ぬか・生油粕・刈った草(作物より高く伸びた雑草・横に拡がる雑草)・
腐葉土・草木灰・もみ殻・くん炭など、
周囲の表土にまくことや鋤き込むことなどをも認めています。
土壌中の微生物が生息しやすい環境とは、
表土は常に雑草が覆っていて、
微生物を紫外線や気候の変化から守り、
雑草と作物のバランスを取りながら、
作物と共存させることです。
微生物は簡単に減少してしまうので、
悪環境となる化学肥料や堆肥・畜糞など直接作物に吸収される肥料の施肥、
農薬の散布、ビニールの使用など、控える注意が必要です。
微生物の増殖する条件は、
少しの栄養(栄養が多すぎないこと)と植物が必要です。
地中に残した雑草や作物の根と草の茎葉が
微生物の栄養になります。
植物は、自身がつくりだした糖やアミノ酸、ビタミン類などの
栄養素や酸素をまわりに分泌します。
そのため、とくに根圏(*)には、
それらを求めて多くの微生物が集まります。
このような根圏の微生物の中には、
植物が必要とする栄養(窒素やリン)を植物が利用しやすい形に変換したり、
植物に悪影響を及ぼす病原菌や化学物質などを取り除いたりと、
植物との共生が成立しているものがいます。
作物は根から養分や水分を吸収するとともに、
微生物にこと栄養を供しています。
土の中にはたくさんの微生物が潜んでいて、
菌根菌もその1種です。
多くの菌根菌は共生植物に対し、
土の中から栄養分を吸収して植物に提供して、
成長促進の効果や生態系における
炭素循環などが知られていてます。
お互いに養分を供給しあい助け合って共生しています。
また自然界の土の仕組みを活用して、
忌地(いやち)現象の発生を抑制することが考えられます。

(*)根圏(こんけん)…土壌で直接根の作用を受ける部分。植物の根から影響を受ける土壌領域。

自然農法を知つて、
高齢者に向いている農法ではないかと思いました。
きつと雑草が気になって、雑草との付き合い方が難しいと思います。
雑草と上手に付き合っていけるかが課題です。

 

草庭での土の句 ・・・・・・みなみ。
・小さき草ぬく指先に春の土
・をさな子の両手両膝春の土
・微生物いつぱいの土陽炎へる
・腐葉土を鋤き込んだ土二月尽 
・虫鳴いて虫鳴いて地を守りけり

 

< 芽生えなど 2018/03/10 撮影 >

…イワシャジン …ユキワリソウ …カンアオイ …オダマキ …ネジバナ …イチリンソウ

…シライトソウ …バイカオウレン(果実) …セツブンソウ(果実) …ヤクシマキンバイ …ヒトツバショウマ  …ミヤマウズラ …コセリバオウレン   …ダイモンジソウ …イワタバコ

…ミセバヤ …ヒダカミセバヤ …フクジュソウ 

…タンポポ …ヒメカンゾウ …アサギリソウ

…リンドウ …サクラソウ …ヤマシャクヤク 

…シロバナネコノメソウ …リュウキンカ

…ニリンソウ …ヤマブキソウ …ショウジョウバカマ …イカリソウ …カタクリ  …ホトトギス …シラン …スミレ …ヒゴスミレ

…レンプクソウ …ユキザサ 

…オドリコソウ …ススキ …キョウガノコ

…ギョウジャニンニク …ギボウシ …フキ

…キンミズヒキ …ギンバイソウ    …タンチョウソウ

…ホトケノザ …サギゴケ

…ムスカリ …スノーフレーク …キバナセツブンソウ(実)

…トサミズキ …ウグイスカグラ

 

< 芽生え 2018/03/01 撮影 >

…チンチョウゲ

 

< 芽生え 2018/03/03 撮影 >

…セツブンソウ  …コウバイ

 

< 芽生え 2018/03/11 撮影 >

…ハンゲショウ …ミヤコワスレ …ヒトリシズカ …サンズンアヤメ …エンレイソウ …ユキワリイチゲ …チャルメルソウ 

 

< 芽生えなど 2018/03/13 撮影 >

…キクザキイチゲ

 

< 芽生え 2018/03/15 撮影 >

…ヤマエンゴサク

 

< 芽生え 2018/03/16 撮影 >

…クマガイソウ …ヤクシマギボウシ …オミナエシ …シオン …サクラタデ …マツカゼソウ …カザグルマ …ソバナ 

 

< 芽生え 2018/03/18 撮影 >

…エヒメアヤメ …ジロボウエンゴサク …センダイハギ

…ユリ …ジャコウソウ …ヤブレガサ 

…ヤクシマワレモコウ …アサクラサンショ

 

< 芽生え 2018/03/23 撮影 >

…ミヤマカタバミ …シモバシラ …フタバアオイ 

…ヤマソテツ …ヒメタムラソウ …日本ハッカ

…タラノメ

 

< 芽生え 2018/03/26 撮影  >

…キバナカタクリ …リュウキンカ …シロモジ

 

< 芽生え 2018/03/29 撮影  >

…クサソテツ 

 

3月1日~3月末日まで の花 

201803/03 撮影…コウバイ満開

〃…セツブンソウ

 

2018/03/11 撮影…ハナカンザシ(旧株)

〃…パンジー

 

2018/03/15 撮影…エンレイソウ

〃…ショウジョウバカマ

〃…フッキソウ

〃…キクザキイチゲ

 

2018/03/16 撮影…スミレサイシン

 

2018/03/18 撮影…ユキヤナギ

〃…キランソウ

 〃…スズメノヤリ

〃…キクザキイチゲ

 〃…センボンヤリ

 

2018/03/23 撮影…ショウジョウバカマ

〃…タンチョウソウ

 

2018/03/26 撮影…ニリンソウ

〃…レンプクソウ

〃…ヒゴスミレ

 

〃…ジロボウエンゴサク

 

2018/03/28 撮影…ムラサキサギゴケ

〃…タガネソウ

〃…ヒトリシズカ

〃…シロモジ

 

2018/03/31 撮影…クロモジ

〃…シャガ

〃…リュウキンカ

〃…シロバナタンポポ

 

 


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