しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

薄羽蜉蝣 ( うすばかげろう )

2010-08-29 |  8月 の花たち

                                                                        2010/08/29 撮影

[ 脈翅(みゃくし)目ウスバカゲロウ科の昆虫の総称または1種 ]

日本では、全土に分布しています。
幼虫はアリジゴクといい、
雨の当たらないさらさらした土に
すり鉢状の穴を掘り、
アリなどを捕らえて
その体液を吸い、
土中で暮らし、サナギになります。
成虫の外形はトンボに似ていて、
透明な翅には細かな脈があります。
開張8cm 内外。
成虫のみられる時期は、7~10月頃
林などに住み、
夕方ヒラヒラとゆっくり飛翔して小さな昆虫を食べ、
灯火にも来ます。
歳時記では、晩夏として扱われています。


2011/10/27 撮影
夕方の玄関先に薄翅蜉蝣?がいました。


< 2010 年 >
今朝、槙(まき)の幹に止まっている
薄翅蜉蝣を見付けました。
ゆっくりと翅を動かしていました。
写真を撮ろうとすると
塀に移動してしまい、
翅を閉じてじっと動きませんでした。
庭に蟻地獄のすり鉢状の穴があったので
それが成虫になったのか
と思っています。


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オミナエシへの訪問者

2010-08-27 |  8月 の花たち

                      ↑ 2010/08/26 撮影…カマキリ

2010/08/26 撮影…名は? (似た色のツマグロショウモンがよく来ています)

女郎花は盛りを迎え、
8月の日差しを受けて、花の少ない草庭に輝いています。
このところ、いつ見ても
蟷螂(かまきり)が女郎花の中に
じっと潜むようにしています。


2010/08/29 撮影…ツマグロショウモン


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サワギキョウ ( 沢桔梗 )

2010-08-12 |  8月 の花たち

                               ↑ 2010/08/12 撮影

[ キキョウ科ミゾカクシ属の多年草、毒 ]

日本では、
北海道~九州にかけて、
平地や山地の湿地に自生し、しばしば群生します。
草丈は、50~100cm。
花を除いて全体に毛がありません。
根茎は太く短く横に這って伸びます。
茎は中空で枝分かれせず直立します。
葉は、柄が無く、披針形で長さ4~7㎝、幅5~15㎜、先は鋭く、
縁に細かい鋸歯があり、多数の葉が互生します。
上部へいくほど小型となり、そのまま苞葉になります。
花期は、8~9月。
茎の上部に総状花序を出し、
短い花柄のある濃紫色の長さ2.5~3㎝の唇形花を多数付けます。
花冠は上唇は2深裂し、下唇は3浅裂します。
雄しべの葯と花糸は合体して筒状となり、
花柱がこれを貫いています。
萼は鐘形で、萼片は線状披針形です。
果実は、蒴果で長さ8~10㎜の球形、種子は卵形で光沢があります。
名は、沢筋に生えていて、
葉や花の色がどこかキキョウに似ていることから
付いたそうです。

濃い紫色の独特な形の花で
真っすぐに立つ姿には、
静かな中にも強さが感じられます。


2010/08/12 撮影…つぼみ
2010/08/17 撮影


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