しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

ムシャリンドウ ( 武者竜胆・武佐竜胆 )

2021-06-29 |  6月 の花たち

                         ↑ 2021/05/22 撮影



[ シソ科ムシャリンドウ属の多年草]

日本では、
北海道~本州中部以北にかけて、
日当たりの良い草地に自生します。
草丈は、15~40cm。
茎は群がって直立し、四角で白い細毛があります。
葉は、無柄または1~3㎜の短い柄を持ち、線形で長さ2~5㎝、幅2~5㎜、先は鈍形、
質はやや厚く、表面に光沢があり、縁は全縁でやや裏に巻き、対生します。
開期は、6~7月。
茎頂に短い花穂を出し、紫色の唇形花を数個付けます。
花冠は長さ3~3.5㎝、筒部は先の方で急に膨らむように太くなり、
上唇の先は浅く凹み、下唇は3裂し、中央の裂片は大きく紫色の点があります。
雄しべは4本でうち2本が長いです。
萼は鐘形でやや不ぞろいに5裂し、軟毛があります。
名は、花がリンドウを思わせ、
滋賀県の武佐に産するといわれましたが、滋賀県には自生していません。 

武者竜胆という名前に似合わない、
やさしい色の涼し気な花をつけました。
広がって増えていますので、

そのうち鉢植えにしたいと思っています。


2021/05/10 撮影

 〃


2021/05/17 撮影

 〃


2021/05/22 撮影

 〃

 〃

 〃

 
2021/05/23 撮影


2021/05/25 撮影


2021/06/22 撮影…実

2021/06/25 撮影

2021/06/28 撮影


2021/06/29 撮影


2021/07/06 撮影








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クサレダマ ( 草連玉 )

2021-06-25 |  6月 の花たち

                  ↑ 2021/06/09 撮影

2021/06/09 撮影

[ サクラソウ科 オカトラノオ属の多年草 ]

日本では、
北海道~九州にかけて、山地のやや湿り気のあるところに自生します。
草丈は、40~80cm。
地下茎は長く横に這います。
茎は円く直立して、ほとんど分枝せず、腺毛と短毛がやや密に生えます。
葉は、無柄、披針形で長さ4~12㎝、幅1~4㎝、先はとがり、対生または3~4個が輪生します。
葉に黒い腺点があります。
花期は、7~8月。
茎の頂に、円錐形の総状花序を出し、径1.2~1.5㎝の黄色い花を多数付けます。
花冠は深く5裂し、裂片は三角状卵形です。
雄しべは5個で、基部で合着して短い筒になります。
萼は深く5裂し、裂片は卵状三角形で先が尖ります。
果実は蒴果、球形で径約4㎜、萼に包まれています。
全草を薬用として利用します。
名は花がマメ科の低木のレダマに似るから付いたそうです。
別名 : イオウソウ(硫黄草)

初めて聞いた名前で、
どんな花が咲くのかも知らずに求めました。
落ち着いた黄色の花をつけ、
あっという間に実になりました。

 

2021/05/17 撮影


2021/06/09 撮影








2021/06/11 撮影

 〃


2021/06/13 撮影

 〃

 〃


2021/06/15 撮影

 〃


2021/06/23 撮影

 〃


2021/07/09 撮影‥また咲き出しました


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きょう の 花たち  2021/06/20

2021-06-20 | きょう の 草庭

                     ↑…ヒトツバショウマ‥咲き始めました

今日はお天気が回復してきて、昼前から陽が射し、
梅雨晴れとなりました。
咲くのはまだもう少しと思っていた花たちが、咲いていました。
十年以上も花を付けたことのないヤクシマショウマが咲いていて、
とても嬉しい驚きでした。


…ヤクシマショウマ‥初めて花を見ました

…テカリダケキリンソウ

…ギンバイソウ

…ハマナデシコ

…オウゴンオニユリ

 

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月見草 ( つきみそう ) <季> 晩夏

2021-06-10 |  夏の草木・その他 の 俳句

◉ 月見草 (つきみぐさ)・待宵草 (まつよいぐさ)・大待宵草 (おおまつよいぐさ)

乳色の空気の中の月見草 ・・・・・ 高浜虚子 「句日記」
月見草ランプのごとし夜明け前 ・・・・・ 川端茅舎 「川端茅舎句集」
月見草夕月より濃くひらく ・・・・・ 安住敦

本来の月見草は、清楚な白色の優しい花です
江戸時代末期に渡来し、観賞用に栽培されましたが、
今ではごく一部だけで栽培されています。
夕方に白い4弁の花を開き、明け方には淡紅色に変わり、
日中にしぼむと紅色になります。
一般に、夕方に大形の黄い4弁の花をふんわりと開く待宵草・大待宵草が、
誤称で月見草と呼ばれ親しまれています。
月見草と宵待草は植物学上では別のものとされていますが、
長く混同され、成り行きとして仕方がないので、
違いが分かるように心得て詠むようにします。

  [ アカバナ科マツヨイグサ属の二年草、北米テキサス~メキシコ原産 ]

月見草白し月蝕ぼんやりと ・・・・・ みなみ

我が家の月見草は、
毎年5月中旬頃から咲き始め、
秋に入っても咲き継いでいます。

ツキミソウ (月見草)
江戸時代末期に渡来し、観賞用に栽培されましたが、
今ではごく一部だけで栽培されています。
草丈は、約60cm。
全体は細かい毛で覆われます。 
茎は直立し、まばらに分枝します。
葉は、柄が短いかあるいは無し、披針形で柔らかく、
縁には不整の羽状鋸歯があり、互生します。
花期は、6~9月。
葉腋に柄のある花径3~4cmの白い花を1つずつ夕方に開きます。
花は明け方には淡紅色に変わり、日中にしぼむと紅色になります。
花弁は4個で大形の広い倒心臓形、先端はやや凹みます。
雄しべは8本で、花の開口部より出ます。花糸も葯も淡黄色です。
花柱は高く花の上に突き出し、柱頭は4本に分かれて十字形になります。
萼片は緑色で2個あり、開花のとき外側に曲がり、縁は内側に巻きます。
果実はさく果で倒卵形、粗い毛があります。
名は、月見草の意味で、花弁が白く、夕方に開花するので、
これを夕月にたとえて呼んだことから付いたそうです。
一般に、黄色い花を付ける待宵草・大待宵草のことをを月見草と呼ぶのは誤りです。
別名 : ツキミグサ(月見草)


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きょう の 花たち  2021/06/05

2021-06-05 | きょう の 草庭

                            ↑…シキンカラマツ‥咲き始めました

今日は雲が広がりやすく、昼頃に陽が射して、
昨日より気温が高くなりました。
昨日の風雨に耐えた花々が、
穏やかな日差しの中で、
ほっと微笑んでいるように感じられます。


…フジオトギリ

…テッポウユリ

…ネジバナ

…イワタバコ‥終わりの花です

…オオバジャノヒゲ

…ツユクサ

…カキラン …〃(オレンジ花)

…ヤブコウジ

…ナンテン

…センリョウ‥小さな実を付けていました

…ヒメカンゾウの実

…ベニバナヤマシャクヤクの実

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