しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

フジバカマ ( 藤袴 )

2019-10-26 |  9月 の花たち

                                ↑ 2019/10/20 撮影

2019/10/26 撮影

[ キク科ヒヨドリバナ属の多年草、中国原産 ]

奈良時代に薬用として中国から渡来したものが、
帰化したと考えられています。
本州関東地方以西~九州にかけて、
河岸の肥えた土の堆積した湿った草地や土手などにまれに自生します。
草丈は、1~1.5m。
地下茎は長く横に這います。
茎は多く集まって直立します。
葉は、短い柄を持ち、長さ8~12㎝の長楕円形~長楕円形披針形で、
質はやや硬く、表面に光沢があり、両面ともほとんど無毛です。
下部の葉はふつう深く3裂し、上部の葉は裂けず、
縁に鋭い鋸歯があって、対生します。
花期は、8~9月。
上部で多数に分枝した先に、
5個の筒状花からなる淡紅紫色の頭花を多数散房状に付けます。
筒状花はほとんど白く、舌状花はありません。
総苞は長さ7~8㎜、2~3列に並びます。
自生のものは淡い色ですが、栽培品は濃い色をしています。
秋の七草のひとつです。
、藤色の花が咲く姿が袴のようにみえることから付いたそうです。
古名はアララギ(あららぎ)。
漢名はランソウ(蘭草)。
・絶滅危惧種・

今年は、葉に元気がなく、
花を付けないのではないかと思うほどでしたが、
淡紅紫色の香の高い花が咲きました。
白花は残念ですが、花を付けませんでした。

栽培品
2019/10/20 撮影

 

2019/10/26 撮影

〃…赤花の葉

〃…白花の葉

 

2019/10/31 撮影

 

2019/11/04 撮影

 

 

<  2018 年  >
 2018/07/20 撮影

 

2018/09/10 撮影

 

2018/09/28 撮影

 

2018/10/10 撮影

 

2018/10/22 撮影

 

 

 

 

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ウメバチソウ ( 梅鉢草 )

2019-10-20 |  9月 の花たち

                        ↑ 2018/09/30 撮影

2018/09/28 撮影

 2018/10/03 撮影

[ ユキノシタ科ウメバチソウ属の多年草 ]

北海道~九州 にかけて、
山野の日当たりの良い湿地に自生します。
草丈は、10~40cm。
根茎は太く短いです。
根生葉は、長い柄を持ち、長さ幅とも2~4㎝の広卵形で、基部は心形で、
数個が束生します。
茎葉は、柄が無くて1枚、卵形または円形で、基部は心臓形で茎を抱きます。
花期は、8~10月。
数本の花茎を直立し、
茎頂に径2~2.5㎝の白色の花を1個上向きに付けます。
花弁は5個、卵状円形で先は円く、長さ7~10㎜、平開します。
雄しべは5本です。
花粉をださない仮雄しべ5個は、先が糸状に12~22裂し、
先端に小さい球状の黄色い腺体が付いています。
雌しべの柱頭は4裂します。
萼片は5個、長楕円形で緑色です。
果実は、さく果で上部が4つに裂け、内部に多数の種子があります。
名は、花が家紋の梅鉢に似ているので付いたそうです。

今年は山シャクヤクの翳になってしまったからでしょうか・・・
花を見ることが出来ませんでしたので、
去年の写真です。
 

 2018/06/29 撮影

 〃

 〃

 

 2018/07/02 撮影

 

2018/07/04 撮影

 

2018/07/10 撮影

 

2018/07/18 撮影

 

2018/07/26 撮影 

 

2018/08/10 撮影

 

  2018/09/30 撮影

 

 2018/10/03 撮影

 

2018/10/10 撮影

 

 

 

 

 

 

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ホウライシダ ( 蓬莱羊歯 )

2019-10-08 |  シダたち

                        ↑ 2019/10/06 撮影

 2021/01/04 撮影

[ ホウライシダ科ホウライシダ属の常緑性多年草、シダ植物 ]

日本では、
伊豆諸島および東海以西~九州にかけて、
湿った岩上や崖などに自生します。
栽培されていたものが野生化しています。
葉丈は、30cm内外。
根茎は短く這い、上面に接近して葉を斜めに立てます。
針金状の葉柄は長さ約15㎝、もろく紫褐色で光沢があります。
葉身は、長卵形または広披針形で長さ約15㎝、下半部では2回羽状複葉的となります。
羽軸は糸状で細く、
羽片はゆがんだ扇形、先側の縁は様々な程度に切れ込んで数個の裂片に分かれて、
基部は広いくさび形、黄緑色のうすい草質で乾くと膜質となり、無毛です。
胞子嚢群(ソーラス)は、裂片の先側の縁につき、
縁の一部が折れ返ってできた苞膜に包まれます。
名は、台湾に自生が多いので付いたとのことです。

美しい繊細な風情の羊歯を
以前から育ててみたいと思っていました。
山草展で出会ったものです。

 

2019/10/06 撮影



 〃


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