しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

チダケサシ ( 乳茸刺 )  

2023-12-16 |  6月 の花たち

                     ↑ 2023/06/18 撮影

2023/06/23 撮影

[ ユキノシタ科チダケサシ属の多年草 ]

日本固有種
本州~九州にかけて、
山野の湿った所に自生します。
草丈は、40~80cm。
葉は、2~3回羽状複葉です。
小葉は卵形または倒卵形で長さ1~4cm、先は尾状にとがらず、
縁には鋭い重鋸歯があります。
葉の両面に毛が散在し、茎の下部や小葉柄などにも長い毛があります。
花期は、6~8月。
花茎の上部に細長い円錐状花序をだし、
径4㎜の淡紅色またはほとんど白色の小花を多数付けます。
花序には短い腺毛が密生します。
とても短い花柄を持ち、花弁は5個でへら状線形で、雄しべより長いです。
雄しべは10個、花柱は2個です。
萼は5個に裂け、裂片は卵形です。
果実は蒴果です。
名は、花茎にチダケ(チチダケ)というキノコを刺して持ち帰ったことから付いたそうです。

名前は知っていましたが、育てたのは初めてです
アワモリショウマにも花の姿が似ていると思いましたが、
チダケサシの姿は大きくすらりとしていました。


2023/06/16 撮影
 〃
 〃
 〃
 〃
 〃

2023/06/18 撮影
 〃
 〃

  2023/06/23 撮影


 〃
 〃
 〃

 2023/06/30 撮影


2023/07/08 撮影
 〃 〃


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ヒメイズイ ( 姫委蕤 )   

2023-12-16 |  6月 の花たち

                    ↑ 2022/04/20 撮影

2022/04/18 撮影 

[ キジカクシ科アマドコロ属の多年草 ]
旧分類ではユリ科でしたが、分類によってはキジカクシ科へと変更されています。

日本では、
北海道~本州中部地方以北、まれに九州、
産地や海岸の草地に自生します。
草丈は、20~50cm。
根茎は長く地中を這い、径2~4㎜の白色の円柱形です。
茎は直立して、稜角があります。
葉は、短い柄を持ち、長楕円形または楕円形で長さ2~7㎝、幅6~30㎜、
先は鈍頭または円頭、縁に小突起があり、互生します。
裏面は淡緑色で通常脈上に乳頭上の毛があります。
花期は、6~7月。
花は、葉腋から細い柄を垂らし、緑白色を帯びた長鐘形の花を1~2個下垂します。
花筒は長さ1.5~2㎝、先端は6裂し、裂片は卵形、先が緑色で突端に白い短毛があります。
雄しべは6個です。
果実は、液果で径8~9㎜の球形、黒紫色に熟します。
小型の斑入り種は、日本では北海道~九州にかけて分布し、
花期は5~6月で、普及しています。
名は、イズイはマドコロの漢名でこれより小さいことから付いたそうです。

立派に育った鉢植えを戴いたのですが、
露地植えにしましたら、元気がなくなってしまいました。
それでも毎年何とか姿を見せてくれています。


   2022/04/18 撮影

 2022/04/20 撮影

2022/0427 撮影

2022/05/05 撮影

2022/05/11 撮影

<  2020 年  >
2020/04/10 撮影

2020/04/17 撮影

2020/04/21 撮影

 

 

<  2019 年  >

2019/05/05 撮影


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ヤマオダマキ

2022-05-29 |  6月 の花たち

                             ↑ 2022/05/04 撮影

 〃

[ キンポウゲ科オダマキ属の多年草 ]

北海道~九州にかけて、
日当たりのよい山地・草原などに自生します。
草丈は、30~70cm。
太い主根があり、
茎は根茎から直立して多く枝分かれし、
白を帯びた緑色で軟毛があります。
根生葉は、長い柄を持ち、2回3出の複葉で、
小葉は2~3浅裂し、質が薄く、
表面は緑色で裏面は帯白緑色です。
茎葉は、下部では短い柄があり、
上部はしだいに小形で柄がなく、互生します。
花期は、6~7月。
花は、径3cmほど、茎の上部で枝分かれした細い枝の先に、
1個ずつ数個が下向きに付きます。
ガク片は5個、それぞれがせまい卵形で、半開し帯紫褐色です。
花弁は5片で円筒状を呈し、ガク片より短く、淡黄色です。
細長い距(きょ)が上に突き出ています。
雄しべは多数、雌しべは5個です。
果実は袋果で、5個が直立し、有毛です。
名は、山地に生え、距の突き出た形が
糸車の苧環(おだまき)に似ているので
付いたそうです。

ヤマオダマキがやっと咲きました。
キバナノヤマオダマキは増えすぎるほどですが、
ヤマオダマキは花を付けずにいつの間にか消えてしまいました。
今回は気を付けて育てた甲斐がありました。

2022/03/17 撮影

2022/03/27 撮影

2022/04/27 撮影
 〃

2011/05/02 撮影
 〃

2022/05/04 撮影
 〃

2022/05/05 撮影
 〃

2022/05/09 撮影
 〃

2022/05/14 撮影

…2022/05/20 撮影

2022/05/29 撮影

 


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レブンソウ ( 礼文草 )

2021-07-09 |  6月 の花たち

                      ↑ 2021/06/26 撮影

2021/06/30 撮影

[ マメ科オヤマノエンドウ属の多年草 ]

北海道礼文島の、
海沿いの風が強くて木が生育しない風衝地に自生します。
草丈は、10~20cm。
太い木質の根があり、地上茎は木化して、這います。
全体に斜上または開出する白色の絹毛を密生します。
枝の先に10個前後の葉と2~3個の花序を付けます。
葉は、長い柄を持ち、奇数羽状複葉で長さ10~20㎝、
小葉は長楕円形または長卵形で長さ1~3㎝、幅4~8㎜、
先は鋭形、質はやや厚く、8~11対をなします。
成葉では裏面の毛が薄く、縁に毛が密生します。
花期は、6~7月。
葉腋に長さ10~20㎝の総状花序を出し、長さ1~3㎜の花柄を持ち、
長さ16~20㎜の紅紫色の蝶型の花を5~15個付けます。
花弁のなかでは旗弁が最も長く円頭です。
萼は筒形で長さ約12㎜、萼裂片は狭卵形で長さやく3㎜、先が鋭形です。
果実は、豆果で卵状楕円形、長さ約2㎝、幅7~8㎜、黄褐色の短い毛が密生します。
標準色は紅紫色ですが、濃色や白花、桃色花などが栽培され、
オヤマノエンドウ属の仲間では都会地でも栽培しやすい種類です。
名は、礼文島のみに生育することから付いたそうです。

開花時に雨が降り続き、
雨に濡れた花の姿ばかり撮ったように思います。
いい表情の花の姿に出会えると嬉しいですね。


2021/05/11 撮影


2021/06/11 撮影




2021/06/24 撮影

 〃

 〃


2021/06/25 撮影

〃…蕾


2021/06/26 撮影

 〃


2021/06/28 撮影

 〃

 〃


2021/06/30 撮影

 〃


2021/07/01 撮影


2021/07/03 撮影


2021/07/06 撮影


2021/07/09 撮影


2021/07/13 撮影


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ヤクシマショウマ ( 屋久島升麻 )

2021-07-02 |  6月 の花たち

                  ↑ 2021/06/20 撮影

 〃

 〃

 〃

[ ユキノシタ科チダケサシ属の多年草 ]

手持ち図鑑でしらべましたが簡略でしたので、
ネットからの抜き書きと見た目からの雑感です。

アカショウマの変種で、屋久島に自生する小型種です。
標高400m付近から沢沿いや渓流沿いにまとまって自生します。
草丈は、開花時12~15cm位
葉は根生し、3回3出複葉で、
小葉は卵形で先が尾状に尖り、光沢があり、縁には不揃いの重鋸歯があります。
茎や葉柄の色は生育条件によって緑~赤味を帯びた色に変化します。
花期は、7月頃。
茎頂に円錐花序を出し、白色~淡紅色の小花を密に付けます。
短い花柄を持ち、5個の花弁はへら状線形で先は鈍頭、基部は長く細毬ます。
雄しべは10個、赤い雌しべは2個です。
果実は、蒴果で下を向きます?。
名は、漢方薬になるショウマ(升麻)に似ていて、
屋久島に産することから付いたそうです。 

今年は、十年以上付けなかった花を
やっと見ることができました。
露地植えにしていますが、
草丈が低く、丈夫で扱いやすいと思います。




 〃

 〃…葉


2021/06/22 撮影




2021/06/24 撮影

 〃


2021/06/26 撮影

 〃


2021/07/03 撮影




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ムシャリンドウ ( 武者竜胆・武佐竜胆 )

2021-06-29 |  6月 の花たち

                         ↑ 2021/05/22 撮影



[ シソ科ムシャリンドウ属の多年草]

日本では、
北海道~本州中部以北にかけて、
日当たりの良い草地に自生します。
草丈は、15~40cm。
茎は群がって直立し、四角で白い細毛があります。
葉は、無柄または1~3㎜の短い柄を持ち、線形で長さ2~5㎝、幅2~5㎜、先は鈍形、
質はやや厚く、表面に光沢があり、縁は全縁でやや裏に巻き、対生します。
開期は、6~7月。
茎頂に短い花穂を出し、紫色の唇形花を数個付けます。
花冠は長さ3~3.5㎝、筒部は先の方で急に膨らむように太くなり、
上唇の先は浅く凹み、下唇は3裂し、中央の裂片は大きく紫色の点があります。
雄しべは4本でうち2本が長いです。
萼は鐘形でやや不ぞろいに5裂し、軟毛があります。
名は、花がリンドウを思わせ、
滋賀県の武佐に産するといわれましたが、滋賀県には自生していません。 

武者竜胆という名前に似合わない、
やさしい色の涼し気な花をつけました。
広がって増えていますので、

そのうち鉢植えにしたいと思っています。


2021/05/10 撮影

 〃


2021/05/17 撮影

 〃


2021/05/22 撮影

 〃

 〃

 〃

 
2021/05/23 撮影


2021/05/25 撮影


2021/06/22 撮影…実

2021/06/25 撮影

2021/06/28 撮影


2021/06/29 撮影


2021/07/06 撮影








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クサレダマ ( 草連玉 )

2021-06-25 |  6月 の花たち

                  ↑ 2021/06/09 撮影

2021/06/09 撮影

[ サクラソウ科 オカトラノオ属の多年草 ]

日本では、
北海道~九州にかけて、山地のやや湿り気のあるところに自生します。
草丈は、40~80cm。
地下茎は長く横に這います。
茎は円く直立して、ほとんど分枝せず、腺毛と短毛がやや密に生えます。
葉は、無柄、披針形で長さ4~12㎝、幅1~4㎝、先はとがり、対生または3~4個が輪生します。
葉に黒い腺点があります。
花期は、7~8月。
茎の頂に、円錐形の総状花序を出し、径1.2~1.5㎝の黄色い花を多数付けます。
花冠は深く5裂し、裂片は三角状卵形です。
雄しべは5個で、基部で合着して短い筒になります。
萼は深く5裂し、裂片は卵状三角形で先が尖ります。
果実は蒴果、球形で径約4㎜、萼に包まれています。
全草を薬用として利用します。
名は花がマメ科の低木のレダマに似るから付いたそうです。
別名 : イオウソウ(硫黄草)

初めて聞いた名前で、
どんな花が咲くのかも知らずに求めました。
落ち着いた黄色の花をつけ、
あっという間に実になりました。

 

2021/05/17 撮影


2021/06/09 撮影








2021/06/11 撮影

 〃


2021/06/13 撮影

 〃

 〃


2021/06/15 撮影

 〃


2021/06/23 撮影

 〃


2021/07/09 撮影‥また咲き出しました


コメント (6)
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テッポウユリ ( 鉄砲百合 )

2020-07-08 |  6月 の花たち

                                 ↑ 2020/06/12 撮影

[ ユリ科ユリ属の多年草 ]

九州の種子島・屋久島、沖縄の、
海岸近くの崖地や草原などに自生します。
草丈は、50~100cm。
鱗茎は平頭の球形で径5㎝内外です。
茎は直立し、淡緑色で硬く確りしています。
葉は、柄が無く、長さ10~18㎝の披針形または長楕円形で先が尖り淡緑色
表面には光沢があって窪んだ脈が入り、多数が茎に互生します。
花期は、4~6月。
花は、茎の先に長さ10~12㎝のラッパ形の花を数個側向して開き、
純白で芳香があります。
花被片は6枚で、外側の主脈が強く隆起しています。 
雄しべは6個、黄色の葯は花糸に対してТ字状に付きます。
果実は、蒴果です。
観賞のため切り花用として栽培され、多くの園芸品種があります。
欧米ではイースター・リリーと呼ばれ、復活祭の必需品となっています。
名は、花の形状が昔の鉄砲に似ていることからとも、
鉄砲伝来の地種子島に自生することからとも、諸説あります。
別名 : タメトモユリ(為朝百合)

純白の清らかな大きな花を咲かせ、
雨の日にもすっくと立っている姿には、
品位と存在感を感じます。

2020/05/09 撮影

2020/05/17 撮影

2020/06/03 撮影

2020/06/12 撮影

 

2020/06/15 撮影

 

2020/06/18 撮影

 

2020/06/20 撮影

 

2020/06/23 撮影

 

2020/06/26 撮影

 

 


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コタヌキラン ( 小狸蘭 )

2019-12-18 |  6月 の花たち

                               ↑ 2019/04/21   撮影

[ カヤツリグサ科スゲ属の多年草 ]

北海道、本州の中北部と近畿地方南部、九州屋久島において、
亜高山の乾いた草地や礫地に自生します。
草丈は、30~60cm。
根茎は短く、密に叢生します。
根は黄褐色の根毛が多く、匐枝はありません。
葉は、幅の広い線形で長さ約20㎝、幅約3.5㎜、下部は長い葉鞘になり、
基部は紫褐色の光沢のある鞘状葉で包まれます。
裏面は粉白色です。
開花は、6~7月。
扁平で2稜形の細い茎を出し、頂に3~4個の小穂を付けます。
頂小穂は雄性で1個、長さ1~2㎝位の倒披針状紡錘形で光沢のある濃紫褐色です。
側小穂は雌性で2~3個、下位のものは短く細い柄を持ち、
やや垂れて花穂より長い無鞘の苞があり、雄小穂と同色です。
雌花の鱗片は赤紫色の披針形で長く先は次第に尖ります。
花胞はやや短く、長披針状で刺毛があり、くちばしは深く2裂します。
花柱は2個あって長く、宿存性です。
名は、花穂を狸の尾に見立てての呼称であるタヌキランに比べて、
小さいということから付いたそうです。

大きな鉢のコタヌキランは、
花穂を付けませんでしたが、
小さな鉢のコタヌキランは、
花穂を付けてくれました。

 

 2018/12/21 撮影

2019/03/16 撮影

 

2019/03/30 撮影

 

2019/04/03 撮影

 

 2019/04/21 撮影

 

<  2021 年  >
2021/03/27 撮影

 〃

 〃

 

 

 


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クガイソウ ( 九蓋草 / 九階草 )

2019-08-17 |  6月 の花たち

                        ↑ 2019/05/31 撮影

2019/06/05 撮影 

[ オオバコ科クガイソウ属の多年草 ]
(ゴマノハグサ科に分類される場合もあります。)

本州の、
山地の日当たりの良い草原や林縁に自生します。
草丈は、80~130cm。
茎は円柱形でほとんど分枝せず、根ぎわから数本直立して株となります。
葉は、無柄で長さ6~17㎝の楕円形、先が尖り、
縁には細かな尖った鋸歯があって、通常4~6枚が輪生します。
花期は、7~8月。
茎頂に穂のような長い10~25㎝の総状花序を出し、淡紫色の小花を多数密に付けます。
花軸には短毛を散生します。
花冠は長さ7~8㎜の筒状で先は浅く4裂し、裂片は披針形で先が尖ります。
雄しべは2本で花冠の外へ長く突き出ます。花糸は紫色で下部に軟毛が生えます。
花ごとに1本の線状の苞葉と短い花柄を持ち、
がくは深く5裂し、裂片は披針形で先が尖ります。
果実は蒴果で広卵形です。
根茎の乾燥したものを、
生薬の草本威霊仙(そうほんいれいせん)として、
リューマチ・関節炎・利尿尿剤として用います。
春先の若芽を、熱湯でゆでてから水にさらして、食用にします。
名は、輪生した葉が数層になって、ちょうど九層ぐらいあるので付いたそうです。
 
青味がかった紫色のさわやかな花です。
下から上へと順々に咲いてゆき、
長く楽しめました。
 

2015/05/05 撮影

 

2019/05/25 撮影

 

2019/05/28 撮影

 

 2019/05/31 撮影

 

2019/06/03 撮影

 

2019/06/07 撮影

 

2019/06/16 撮影

 

2019/06/21 撮影

 

2019/07/18 撮影

 

2019/08/15 撮影

 

 

コメント (2)
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キリンソウ ( 麒麟草 / 黄輪草 )‥‥‥「テカリダケキリンソウ(光岳麒麟草)」

2019-08-17 |  6月 の花たち

                           ↑ 2019/06/16 撮影…テカリダケキリンソウ

 〃

[ ベンケイソウ科キリンソウ属の多年草 ]

テカリダケキリンソウ(光岳麒麟草)
キリンソウの矮性種で、
南アルプス光岳で発見されました。

キリンソウ(麒麟草)
北海道〜九州にかけて、
山地の林縁や草原、海岸などに自生します。
草丈は、10〜30cm。
太い根茎から円錐形で緑色の茎を多数伸ばします。
葉は、柄がほとんど無く、長さ2〜7㎝の広倒卵形〜広倒披針形で先はやや円く、
底部はくさび形、多肉質で緑色、縁の上半分には鈍鋸歯があり、互生します。
花期は、6〜8月。
茎頂に平らな散房状集散花序を出し、黄色の花を多数付けます。
花弁は5個、披針形で長さ約5㎜、先は鋭く尖ります。
雄しべは10本で花弁より短く、雌しべは5個です。
果実は袋果です。
名は、黄色の花が輪状に咲くことから付いたのではないかという説もありますが、
一方で由来は不明とも言われています。

知人に立派に育っているキリンソウを見せて頂きました。
毎年大きな鉢いっぱいに咲くそうです。
この鉢植えもあのように育ってくれればと思います。
何年後になるのでしょうか...

 

2020/06/03 撮影

 

2020/06/12 撮影

 

<  2019 年  >

2019/05/14 撮影

2019/06/03 撮影

2019/06/07 撮影

 

 

2019/06/16 撮影

2019/08/10 撮影

 

 


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シモツケソウ ( 下野草 )

2019-07-21 |  6月 の花たち

                    ↑ 2019/06/07 撮影



2010/06/20 撮影

[ バラ科シモツケソウ属の多年草 ]

日本固有種。
本州の関東以西~九州にかけて、
山地の日当たりのよいやや湿った草地に群生します。
草丈は、30~80cm。
太く短い丈夫な地下茎を持ち、
多数の茎が株立ちになります。
地下茎の先から出る根出葉は長い柄を持ち、
葉は、側小葉と頂小葉とからなる奇数羽状複葉です。
頂小葉は、大型の掌状で深く5~7裂し、裂片の先は鋭く尖り、
縁に鋸歯があります。
側小葉は、頂小葉の下に柄のない大小不同のものを数対付けます。
花期は、7~8月。
分岐した茎頂に、径4~5mmの5弁薄紅色の小花を密集して開きます。
花序には毛がなく、
雄しべは花弁より長く多数付けます。
果実は、無毛で短い柄があります。
名は、花が同じバラ科のシモツケ(落葉小低木)に似ていることから
付いたそうです。
別名 : クサシモツケ(草下野)

何年も花を付けなかったシモツケソウが、
今年は花を見せてくれました。
何十年も前に初めてうす紅色のこの花に出会った時の、
優しく美しい花の姿に心を動かされたこがよみがえりました。

 

 2018/12/10 撮影

 2019/3/15 撮影

 

2019/06/07 撮影

 

2019/06/16 撮影

 

<  2010 年  >
2010/06/19 撮影 



2010/06/20 撮影

 

 


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マツモトセンノウ ( 松本仙翁 )‥‥‥「白花」

2019-07-07 |  6月 の花たち

                                  ↑ 2019/05/31 撮影 …シロバナ

 〃

[ ナデシコ科センノウ属の多年草 ]

日本では、
九州阿蘇、山地のすすき草原などに自生します。
草丈は、3 0~80cm。
茎は直立して、節が太く、下向きの毛があり、数本叢生します。
葉は、柄が無く、卵形あるいは長卵形で先は鋭尖形、毛を散生し、
茎の節に対生します。
茎・茎葉は暗赤紫色を帯びますが、白花品は茎・葉とも緑色です。
花期は、6~7月。
茎頂に集散花序を出し、径約4㎝の深朱色の花を数個付けます。
花色はほかに白色や赤白の絞りなどがあります。
花弁は倒心形で5個、先が浅く2裂し、さらに不規則な歯牙があります。
各花弁の基部に2個ずつ小鱗片が付きます。
雄しべは10個、花柱は5個です。
花柄は短く、毛が密生します。
萼筒は先端が5裂し、軟毛が散生します。
果実は、さく果で宿存萼を伴っています。
名は、花の形が松本幸四郎の紋所に似ていることから付いたそうです。

美しい純白の花は、
虫たちも好きと見えて、
すぐに食べられてしまいます。
無傷な美しい花を楽しめたのは、
咲き初めたその日だけでした。

  2019/03/25 撮影

 

2019/05/05 撮影

 

2019/05/28 撮影

 

2019/05/30 撮影

 

2019/05/31 撮影 

 

2019/06/03 撮影

 

2019/06/16 撮影

 

2019/07/04 撮影

 

<  2018 年  >
 2018/11/26 撮影

 
 

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フイリオオベニウツギ ( 斑入り大紅空木 )‥‥‥「ヴァイゲラ・フロリダ・バリエガタ」

2019-04-30 |  6月 の花たち

                          ↑ 2019/04/24 撮影…ヴァイゲラ・フロリダ・バリエガタ

2019/04/20 撮影

[ スイカズラ科タニウツギ属 ]の落葉低木

ヴァイゲラ・フロリダ・バリエガタ
手持ちの図鑑で調べましたが
載っていませんでしたので、
ネットからの抜き書きと見た目からの雑感です。
オオベニウツギの園芸品種で、
斑入りオオベニウツギ」と呼ばれ、葉に斑が入いっています。
アメリカで種間交雑によって改良されたものが流通し、
樹形はややコンパクトです。
5月頃に咲く花は、淡紅色で中心部が紅色です。
流通名 : セイヨウウツギ(西洋空木)

オオベニウツギ (大紅空木)
朝鮮半島、中国北部に分布し、
日本ではまれに九州に自生していて、庭園に植栽されています。
枝は無毛または両側に毛があります。
樹高は、1~3m。
葉は、ごく短い柄を持ち、長さ4~10㎝、幅2~4㎝の楕円形または倒卵形で、
先は急に尖り、縁には鋸歯があり、対生します。
表面は主脈に毛が生え、裏面も主脈には白毛が密生しています。
花期は、4~5月。
前年伸びた枝の葉腋に散房花序を出し、
長さ2.5~4㎝の濃紅色の花を数個ずつ付けます。
花冠は、鐘状漏斗形で先は5裂します。
雄しべは5本、葯は互いに離生しています。
萼は5中裂し、無毛またはわずかに毛があり、裂片は披針形です。
果実は、さく果で細長く長さ1~2.2㎝あり、木質で熟して2裂します。
種間交雑品種をはじめとして、多くの園芸品種があります。

名札に「斑入り箱根空木」と記していましたが、
花の様子が違うようですので、
調べましたら「斑入りオオベニウツギ」のように思われます。
明るい落ち着いた斑入りの葉に、
やさしい色の花が咲き、
気に入っています。

2019/04/20撮影

2019/04/24 撮影

2019/04/26 撮影

 

 


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キンシナンテン ( 錦糸南天 ・ 琴糸南天 )

2019-01-14 |  6月 の花たち

                                      ↑ 2019/01/20 撮影…「玉獅子」

  2019/01/20 撮影

2020/07/26 撮影                                             

[ メギ科ナンテン属の常緑低木、中国原産 ] 

江戸時代に多数の品種が選ばれ、
盛んに栽培された古典園芸植物です。
現在も古くから作り伝えられたものが愛好家により栽培されています。
通常に比べて、樹高は低く、成長が遅く、葉が細く糸状になる品種で、
多くの変化があります。 
折鶴・千鳥・筏・棒・奴、縮緬など、葉に特徴のある「葉芸」が見られ、
観賞されました。
別名 : イトナンテン(糸南天)

年の暮れに園芸店で見かけ、
紅葉が美しいので、お正月用として
楽しみたいと思い求めました。
糸のような葉が「葉芸」とは知らずに、
葉のはっきりわかるものを選びました。

 「 2010年 6月の花たち・ナンテン 」参照

 

 2018/12/21 撮影

2019/01/20 撮影

 

2019/08/15 撮影

 

2019/11/18 撮影

 

 

コメント (2)
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