しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

ローズマリー‥‥‥「ゴリシア」

2019-12-29 |  12月 の花たち

                            ↑ 2019/11/29 撮影…ローズマリー・ ゴリシア

2019/11/07 撮影

2020/12/30 撮影

[ シソ科マンネンロウ属(ロスマリヌス属)の常緑性低木、南ヨーロッパ原産 ]

ローズマリー
全体に芳香があり、薬用、香辛料として栽培されています。
高さ60~200cm。
茎は直立し、木質で多数枝分かれします。
葉は、長さ2~3㎝の線形で革質、表面は光沢があり、縁が下側にまきます。
裏面は毛があって灰白色となり、まばらに油点があって、対生します。
花期は、11~5月。
花は、上部の葉腋に淡紫色の唇形花を数個付けます。
花冠は約長さ1.3㎝、筒部は短く上唇は先が2裂し、
下唇は深く3裂して、中央の裂片は大きく前に突き出しています。
内側に紫色の斑点があります。
雄しべは4本で2本が長く、花柱は上唇より少し長く飛び出します。
萼は上唇と下唇に分かれ、上唇は3裂、下唇は2裂します。
立性と這性があります。
香辛料には枝や葉を乾燥粉末にして用い、
精油は香料、薬用とします。
別名 : マンルソウ・マンネンロウ(迷迭香)

ローズマリー・ゴリシア
ラベルによると、
藤色がかったピンクの花、立性、弱耐寒性、葉は長さ幅ともおおきい。
日当たりのよい所を好む。
水やりは少なめに。
< 楽しみ方 >
快い香りとほろ苦さを持つスパイスです。
サラダ、ドレッシングや肉・魚料理には欠かせません。
特に肉の臭みを消す作用がある。
各種のスープ、シチュー、野菜煮込みに、ハーブティーとしてまたポプリにも。
強壮剤としても用いられ、神経をリラックスさせ、
刺激のある香りがボケ防止にきくとしられている。
以上です。

園芸店で立派に育ったローズマリーの鉢植えを見て、
手がけて見たくなりました。
小さなポットのローズマリーが元気に育って、
花のない季節に花を付けて、楽しませてくれます

  2019/11/07 撮影



2019/11/10 撮影

2019/11/16 撮影 

2019/11/20 撮影

2019/11/29 撮影



2019/12/28 撮影

 


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オキザリス……「桃の輝き」

2017-12-24 |  12月 の花たち

                            ↑ 2017/12/19 撮影…桃の輝き 

 2017/12/17 撮影

 2017/12/19 撮影

[ カタバミ科カタバミ属の多年草、南アフリカ原産 ]

桃の輝き 
「桃の輝き」はオキザリスの1品種で、
小さな球根を秋に植えると、冬に花が咲きます
草丈は、10~30cm。
葉は、三出複葉で、夏前に枯れて休眠します。
花期は、10~3月。
花は、濃桃色の5弁花で、筒部は黄色です。
花がよく付き開花期が長く、
寒さにも強くて育てやすい品種です。
鉢植えや露地植えなどに広く利用されます。
日当たり・風通の良い場所で、
水はけの良い土を好みます。
園芸店などでは晩秋から早春にかけて販売されます。

 オキザリス 
原産地は広く、南アフリカ・熱帯~亜熱帯アメリカなどに
800種を超える品種が自生しています。
日本にも、仲間のミヤマカタバミなど6種が自生し、
他に7種ほどの外来種が帰化植物となっています。
草姿、花色、大きさなども色々で変化に富んでいます。
一年草や宿根草、ロゼット状のものや半低木状のもの、球根を作るもの、
多肉植物として扱われるもなどさまざまです。
花色も、黄,白,ピンク,紫,オレンジ,複色などです。
開花期や生育環境、性質も多様で、
開花期は、秋咲き、冬咲き、春咲き、四季咲きと分けられます。
秋(8~9月)に植え付けると、冬~春に開花し、
夏前に葉が枯れて休眠に入ります。
春(3~4月)に植え付けると、夏~秋に開花し
冬の間は休眠します。
葉は、根生し細かい毛でおおわれ、
クローバーのような3小葉のものが多いのですが、
4小葉のもの、5裂や10数裂するものもあります。
花は日が当たると開きますが、
雨や曇りの日、日が当たっても温度の低いときは閉じています。
現在日本では、年間を通じて30種類ほどのオキザリスの花を見ることができます。
園芸では、半耐寒性の球根を作る種が主に栽培され、
特に南アフリカ原産種が多く作られています。
南アフリカ原産のボーウィー(ハナカタバミ)・バーシカラー・プルプレア・ヒルタ・ペスカプラエ、
ブラジル原産のラジリエンシス、メキシコ原産のデッペイ、などです 。
名は、ギリシア語で「酸性」を意味するオクシスに由来し、
葉や茎にシュウ酸を含んで酸味があることから付いたそうです。
別名 : オクサリス

外来種は強健なので、
弱い在来種が負けてしまうと思い、
オキザリスを草庭に植えることは控えていましたが、
花の少ない時期、
「桃の輝き」の鮮桃色に惹かれ、植えてみました。
日が当たっていても気温の低い日などは、
閉じた姿の時もままありますが、
それもまた愛らしく思います。

 

 2017/12/15 撮影

 〃

 〃

 〃

 

2017/12/16 撮影…開く(気温は13℃)

 〃

 〃

 

 2017/12/18 撮影…日が射しても開かない(気温10℃)

 〃

 〃

 〃

 

 2017/12/19 撮影…開く(気温13℃)

 〃…↑と同じ花で花弁が1枚取れてしまう

 〃

 

2017/12/21 撮影…閉じている花弁が1枚かけた花(気温10度) 

〃…↑と同じ花

 

2017/12/22 撮影…少し綻んだ花(気温11℃)

〃…少し綻んだ(同時に開いた花)

 

2017/12/23 撮影…開く(気温13℃)

〃 

 


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カンギク ( 寒菊 )

2016-12-08 |  12月 の花たち

                               ↑ 2016/11/27 撮影…寒菊

 2017/12/11 撮影

 2016/11/26 撮影

[ キク科キク属の多年草 ]

シマカンギ (島寒菊/ 島甘菊 )
日本では,
本州近畿地方以西・四国・九州にかけ、
山麓の傾斜地で日当たりのよいところに自生します。
草丈は、30~80cm。 
地下茎は横に伸び、先端に新苗を付けます。
茎の下部は倒れ、上部で立ち上がります。 
葉は、長さ3~5㎝、幅2.5~4㎝で5片に中裂し、
濃緑色、縁に鋸歯があり、互生します。
裏面は淡緑色で、細かい毛が生えています。
開期は、10~12月。  
径約2.5cmの頭花を散房状に付けます。
中心の部分に筒状花が集まり、まわりを舌状花が囲みます。
ともに濃黄色、冠毛はありません。
総苞は長さ5~6㎜の半球形で、
総苞片は4列に並び卵形~長楕円形で、縁は褐色の乾膜に覆われます。 
品種には、白花種のシロシマカンギクや、
地方変種として
オッタチカンギク(乙立寒菊)、ツルギカンギク(剣寒菊)、イヨアブラギク(伊予油菊)などがあります。
別名 : アブラギク(油菊)・シモミグサ(霜見草)・ハマカンギク(浜寒菊)

*「寒菊」とは、
 シマカンギクを改良した黄色い花の園芸品種と
 晩生の普通の栽培ギクの二つを言います。

季節外れ(11月)の雪にも負けず、
寒菊の名前どおり、
生き生きと咲いています。
いつも小さな虫が遊びに来ています。

 

 2016/10/31 撮影   

 2016/11/05 撮影 〃  〃

 2016/11/15 撮影   〃 〃 

 2016/11/17 撮影  〃 …下の花に虫が..

 2016/11/18 撮影 

 2016/11/20 撮影  〃 

 2016/11/22 撮影 〃… 下の花

 2016/11/25 撮影  〃… 右の花

 2016/11/26 撮影     〃   〃… 右の花  〃

2016/11/27 撮影  〃  〃  

 2016/11/29 撮影   〃  〃

 2016/11/30    〃 〃

 2016/12/03 撮影  〃  〃 

 2016/12/05 撮影 〃   〃

 2016/12/09   〃  〃

 

 

 …付いていたラベル 

 

 


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ワビスケ ( 侘助 ) ‥‥‥「ハツカリ(初雁)」

2016-01-16 |  12月 の花たち

                         ↑ 2016/01/16 撮影…初雁

2012/01/02 撮影

[ ツバキ科ツバキ属の常緑小高木 ]
 
ワビスケ (侘助) 
樹高は、 2~4m。
葉は、細めの楕円形で光沢があり、濃緑色、 細かい鋸歯(きょし)があって、互生します。
花期は、10~4月。
花は、普通小輪の一重咲きで香りがあり、猪口(ちょく)咲きやラッパ状の半開きです。
色は白・淡紅・紅・絞りなどで、子房に毛のあるものと毛のない品種もあります。
古くから茶花に好まれ、庭木として植えられました。
名は、侘数奇(わびすき)から転じたとする説や
侘助という人が朝鮮半島から持ち帰ったからという説、
利休の下僕の名前に由来するという説など、色々あるそうです。  

ハツカリ (初雁) 
侘助の一品種で、江戸時代には数奇屋の名で呼ばれていましたが、
今では初雁または昭和侘助と呼ばれています。
現在数寄屋と呼ばれているものは、初雁と別の品種です。
樹高は、2~3m
葉は、中型の長楕円形で先端が尖り、質が厚く、鋭い鋸歯があって、互生し、
枝はしなやかです。
花期は11~3月。
花は、一重のラッパ咲きで中輪、
有楽椿に似た香りがあり、子房に毛があります。
淡桃色の地に、やや濃い桃色が線状または暈(ぼか)し状に入ります。 
秋咲きの椿として、茶花や切花に用いられます。
別名 : ショウワワビスケ(昭和侘助)・セッチュウカ(雪中花)

実家から一枝持ち帰って挿し木したものが
毎年花を沢山つけます。
淡い桃色の控えめなたたずまいには
やさしい趣があります。 

初雁  
2015/03/25 撮影
 〃


<  2011 年  >
2011/10/28 撮影…つぼみ
2011/11/17 撮影
2011/11/26 撮影
2011/12/10 撮影
2011/12/16 撮影
2011/12/20 撮影
2011/12/29 撮影
2011/12/29 撮影
2011/12/30 撮影
2012/01/02 撮影
 2011/12/16 撮影 

蕾・花のようす     2011/12/17 撮影
・ 
・ 
・ 
・ 
・ 
・ 
・ 



<  2010 年  >
2010/11/30 撮影…つぼみ
2010/12/27 撮影
 2011/01/20 撮影…見ごろです 


ワビスケツバキ(侘助椿)と呼ばれる品種群は、
二つのグループに分類されます。

①は、ウラクツバキ(有楽椿)に由来し、
わずかながら花粉も種子も作る品種の子孫であり、
その実生と考えられています。
別名をタロウカジャ(太郎冠者)ともいい、
中国原産のピタールツバキ(西南山茶)と日本の藪椿との種間雑種と言われています。
子房に毛があるなど、日本の椿にみられない特徴があります。
覆輪佗助・紅佗助(花期は2月~4月)・白佗助(花期は11月~3月)・三河数寄屋・昭和佗助・英勝寺佗助・乙姫・吉備・相模佗助・絞佗助・蕊なし佗助・草庵佗助などです。

②は、ヤブツバキ(藪椿)から突然変異によって生じた品種と考えられています。
雄しべの葯が白く退化して花粉を作らないもので、
侘芯椿(わびしんつばき)と呼ばれています。
数寄屋・姫佗助・胡蝶侘助(花期は3月~4月)・一子佗助・伊予佗芯・戸室・富泉院赤ヤブ・佐渡佗助・三宅千鳥・村下・天倫寺月光などです。

③は、その他にもワビスケと名前の付くものがあり、
クロワビスケ(黒侘助・エイラク(永楽))は、ヤブツバキの園芸品種のひとつで、
①のワビスケでも②の侘芯ツバキでもなく、
雄しべは正常ですが、 侘助に似た感じを持っているので、
侘助の名を冠してクロワビスケ(黒侘助)と呼ばれています。
コンワビスケ(紺侘助)・アカワビスケ(赤侘助)も同様です。
 


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寒牡丹 の 春日山

2015-12-21 |  12月 の花たち

                         ↑ 2015/12/24 撮影…春日山(淡紅色)

[ ボタン科ボタン属の落葉低木、中国原産 ]

寒牡丹は、二季咲き性で、
春から初夏と晩秋から冬にやや小型の花を付けますが、
晩秋から冬に開く花の方を寒牡丹として観賞します。

春日山(かすがやま)が、今年も蕾をもちました。
昨年は折れてしまって花を見ることが叶いませんでした。
今年こそと… 楽しみです。

  「 4月の花たち・牡丹 」参照 

2015/11/26 撮影

2015/11/26 撮影…↑つぼみ
〃…←
〃…→ ほころび始めました。
2015/12/18 撮影…↑



2015/12/21 撮影


2015/12/23 撮影

〃…←
〃…→ 開き始めました

 2015/12/24 撮影


2015/12/26 撮影

2015/12/27 撮影


2015/12/29 撮影


2015/12/30 撮影


2015/12/31 撮影


2016/01/02 撮影


2016/01/06 撮影

2016/01/10 撮影


2016/01/11 撮影

〃…触れたところが散りました。 

 2015/01/14 撮影
 〃
 

 2016/01/18 撮影
 〃

 2016/01/25 撮影
 〃

 2016/02/08 撮影
 〃…切った花
 〃…つぼみ



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カンツバキ ( 寒椿 ) ‥‥‥「勘次郎、獅子頭」

2010-12-11 |  12月 の花たち

                       ↑ 2011/11/26 撮影…勘治郎



2011/11/27 撮影…勘次郎

2010/12/05 撮影…獅子頭、銀杏落葉の皇居東御苑

[ ツバキ科ツバキ属の常緑中低木、原産地不明 ]

シシガシラ (獅子頭) 
サザンカとヤブツバキとの交雑種という説や
山茶花の園芸品種という説や
国種との交雑種などという説があります。
寒椿は、古く獅子頭と呼ばれていましたが、
関東では「寒椿」と呼ぶようになり、関西では今でも「獅子頭(ししがしら)」と
呼ばれています。
樹高は、約1m。
葉は、細長い卵形で先は尖り、縁には鋸歯があり、
互生します。
花期は、12月~2月。
花は、仄かな香りのある
紅い中輪の八重咲きで、
花弁と雄しべが合着し、花弁は1枚ずつ散ります。 
果実はさく果です。
矮性で枝が横に広がる性質を持っているので、「這い寒椿」とも呼ばれます。
シシガシラから生まれた園芸品種群を「カンツバキ」と呼ばれています。

カンジロウ (勘次郎) 
獅子頭と山茶花の交雑種園芸品種群は、
立ち上がる性質を持っているので「立ち寒椿」と呼ばれ、
その一つに「勘次郎(かんじろう)」があります。
樹高は、約3m。
葉は、山茶花に似ています。
花期は12月~2月。
八重咲の紅い中輪の花を次つぎと付けます。
花弁と雄しべが合着し、花弁は一枚ずつ散ります。
広く庭木や鉢植えにされ、
刈り込みに強いので生垣にも用いられています。


カンツバキ群には、
雄しべが半ば花弁に変化するものがあり、
八重咲きや千重咲きのものも多くあります。
千重咲きには、
白花の富士の峰(開花11~1月)、
薄紅色の乙女山茶花(開花11~2月)。
八重咲きには、
白花の朝倉(開花10~11月)、
白花の姫白菊(開花11~12月)など
いろいろな品種があります。

草庭の勘次郎には、
目白やヒヨドリが蜜を吸いに来ます。


勘次郎 ( 立ち寒椿 )

2011/10/28 撮影
2011/11/17 撮影
2011/11/20 撮影
2011/11/23 撮影
2011/11/26 撮影
2011/11/27 撮影
2011/11/28 撮影


                                             2011/11/26 撮影
2011/11/26 撮影
2011/11/26 撮影
2011/11/26 撮影
2011/11/26 撮影
2011/11/26 撮影

2011/12/10 撮影


<  2010 年  >
2010/11/30 撮影…つぼみ
2010/12/09 撮影
2010/12/10 撮影

2010/07/02 撮影…実
2010/12/03 撮影…種の零れた後の実



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