↑ 2023/12/21 撮影…イソギク
「しをり戸」をご訪問くださいまして、
ありがとうございます。
今年もあますところわずかとなりました。
皆様には、お休み中も暖かく見守っていただきまして、
誠にありがとうございました。
これまで続けることが出来ましたのは、
皆様のおかげと深く感謝いたしております。
近ごろはゆるゆると老いを覚えるようになりました。
それなりに恙なく暮らしておりますが、
区切りをつける時期がきたように存じます。
これからは草庭での草花たちや散歩での花たち、蝶や虫たち、
小鳥や水鳥など四季折々の出会いを大切に、
余生を愉しみたいと思っております。
長きにわたり私の拙いブログをご覧くださいまして、
ありがたく嬉しゅうございました。
心から御礼申し上げます。
お寒さも本格的になってしまいました。皆様ご自愛くださいますよう、
どうぞよいお年をお迎えくださいませ。
2023年12月21日 みなみ
ブログは暫くこのままにさせて頂きたく思っております。
2023/12/21 撮影…スミレ
↑ 2023/04/00 撮影
2020/03/20 撮影
[ スミレ科スミレ属の多年草 ]
日本では、
本州~九州口之島以北にかけて、
人家周辺のやや日当たりの良い場所に自生します。
草丈は、3~8cm。
無茎種で、ふつう植物体に毛はありません。
根は白色で、地中深く入っています。
葉は、葉身より短い狭長の柄を持ち、鉾型の長卵形または長三角形で長さ2~4㎝、
基部は矢じり状の心臓形になるものが多く、やや光沢があり、
縁には粗い鋸歯があって、束生します。
多くは表面が暗緑色、裏面が紫色を帯びています。
葉柄の翼はほとんどありません。
花期は、3~5月。
花は、径1~1.5㎝、濃紫色で横向きに咲きます。
花弁は狭長で、側弁の内側には毛が生え、
唇弁の距は細長く長さ3~4㎜、緑白色に赤紫色の斑点が入っています。
萼片は狭長で先が尖ります。
果実は、さく果で卵形体で短く尖ります。
名は、スミレに似ていて、より小型と言うことから付いたそうです。
友人から戴きました。
丈夫でよく増えて、可愛い小型の菫です。
本州のものは帰化植物ではないかという見方もあるそうです。
2023/05/20 撮影
2023/06/23
↑ 2022/11/13 撮影
2022/11/11 撮影
〃
[ シソ科アキギリ属の多年草 ]
本州中部地方~近畿地方にかけて、
山地の木陰に自生します。
草丈は、20~50cm。
茎は下部が地面を這い、上部は立ち上がります。
葉は、長い柄を持ち、三角状ほこ形で長さ6~10㎝、
縁には鋸歯があり、対生します。
表面や裏面の脈上に毛がまばらにあります。
花期は、8~10月。
茎頂の苞葉の腋に、紫色で長さ約2.5㎝の大形の唇形花を数段付けます。
花冠の上唇はやや斜めに立ち、下唇は浅く3裂して平らに開き、
中央裂片のみ大きく、下に垂れます。
内面には毛があり、ざらつきます。
雄しべ2本、雌しべ1本で花柱は上唇より長く突き出し先は2裂します。
萼は鐘形で長さ1㎝位で、脈上に毛があります。
果実は分果です。
名は、秋に咲き、葉がキリの葉にやや似ている説や
花の形または花の色がキリを思わせることから付いたと
いう説などがあります。
茎の先に苞のようなものが出て、
その間に蕾を付けながら、大きくなり、
下から花が順に咲いていきました。
面白いと思いながら、楽しみに見ていました。
2022/04/05 撮影
2022/04/22 撮影
2022/05/05 撮影
2022/09/08 撮影
2022/10/08 撮影
2022/10/19 撮影
2022/10/22 撮影
2022/10/23 撮影
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2022/011/03 撮影 〃
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2022/11/04 撮影
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2022/11/07 撮影
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2022/11/11 撮影
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2022/11/13 撮影
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2021/11/18 撮影
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2021/11/22 撮影
2022/11/28 撮影
2022/12/07 撮影
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↑ 2023/06/18 撮影
2023/06/30 撮影
[ シソ科ニガクサ属の多年草 ]
日本では、
北海道~九州にかけて、
山地の林縁や木陰などに自生します。
草丈は、20~60cm。
根茎は細長く地中を這います。
全体に腺毛があります。
葉は、長い柄を持ち、長卵形または長楕円形で長さ4~10㎝、幅1.5~5㎝、
先は尖り、基部は急に細くなって、質はうすく脈は表面で凹み、
縁には粗い鋸歯があり、対生します。
花期は、7~9月。
上部の葉の腋から長さ2~8㎝の総状花序花序を出し、
小形の長さ8~10㎜の淡紅色の唇形花を多数付けます。
上唇はごく小さく、下唇は長く前に突き出ています。
雄しべは4本で、上唇の裂け目から、雌しべとともに外に長く突き出します。
萼は鐘形で先は5裂し、裂片の縁には腺毛があり、
表面にも腺毛を付けること多くあります。
果実は分果で、果実の熟する時、萼は球状にふくらみ、内に分果を包んでいます。
知らない名前でしたので、
育てることにしました。
比較的丈夫な花だと思いました。
2023/06/16 撮影
〃
2023/06/18 撮影
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2023/06/23 撮影
2023/06/30 撮影
2023/07/08 撮影
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↑ 2022/03/21 撮影
2022/03/20 撮影
2022/03/19 撮影
[ ユキノシタ科ネコノメ属の多年草 ]
日本では、
本州関東地方以西~九州にかけて、
山地や谷沿いの湿った日陰に自生します。
草丈は、3~10cm。
白く長い軟毛を密生します。
根生葉は開花時には枯れます。
茎葉は、小さい扇形で長さ5~15㎜、縁には鈍い鋸歯があり、
ふつう一対です。
根元から側枝を出し、花が終わってから伸びて横に広がり、
腎臓円形で円い鋸歯のある葉を対生します。
花期は、3~5月。
花茎は暗紫色を帯び、白色で軟毛があります。
花は、茎頂に集散花序となって、径3~4.5㎜の黄色い小形の花を密に付けます。
花弁状の萼片は4個、花時は鮮やかな黄色で四角状に立ち、先はまるく長さ2~3㎜、
花後は緑色になります。
雄しべは8個で萼裂片より少し短く、葯は鮮やかな黄色です。
蒴果はに2個つの角があり、微細な種子は卵球形です。
名は、黄金色の花を開くネコノメソウであることから付いたそうです。
猫の目草の花を見て、
どこが猫の目に似ているのかしらと思いました。
山草や野草の本などには、
裂開した蒴果を、昼の猫の目の閉じた瞳孔にたとえた説や、
一日ごとに萼片の色が変化していく、その変化を、
瞳孔の開きが瞬時に変わる猫の目に置き換えたという説、
などが記されていました。
来年は、その気になって観察して見ましょうと思いました。
2022/02/01 撮影
2022803/10 撮影
〃
2022/03/13 撮影
〃
2022/03/14 撮影
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2022/03/17 撮影
2022/03/19 撮影
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2022/03/21 撮影
2022/03/23 撮影
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2022/03/25 撮影
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2022/04/05 撮影 〃
2022/04/18 撮影 〃
2022/04/22 撮影
2022/04/27 撮影
2022/05/04 撮影
2022/05/30 撮影
< 2021 年 >
2021/10/29 撮影
↑ 2023/06/18 撮影
2023/06/23 撮影
[ ユキノシタ科チダケサシ属の多年草 ]
日本固有種
本州~九州にかけて、
山野の湿った所に自生します。
草丈は、40~80cm。
葉は、2~3回羽状複葉です。
小葉は卵形または倒卵形で長さ1~4cm、先は尾状にとがらず、
縁には鋭い重鋸歯があります。
葉の両面に毛が散在し、茎の下部や小葉柄などにも長い毛があります。
花期は、6~8月。
花茎の上部に細長い円錐状花序をだし、
径4㎜の淡紅色またはほとんど白色の小花を多数付けます。
花序には短い腺毛が密生します。
とても短い花柄を持ち、花弁は5個でへら状線形で、雄しべより長いです。
雄しべは10個、花柱は2個です。
萼は5個に裂け、裂片は卵形です。
果実は蒴果です。
名は、花茎にチダケ(チチダケ)というキノコを刺して持ち帰ったことから付いたそうです。
名前は知っていましたが、育てたのは初めてです。
アワモリショウマにも花の姿が似ていると思いましたが、
チダケサシの姿は大きくすらりとしていました。
2023/06/16 撮影
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2023/06/18 撮影
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2023/06/23 撮影
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2023/06/30 撮影
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2023/07/08 撮影
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↑ 2022/04/20 撮影
2022/04/18 撮影
[ キジカクシ科アマドコロ属の多年草 ]
旧分類ではユリ科でしたが、分類によってはキジカクシ科へと変更されています。
日本では、
北海道~本州中部地方以北、まれに九州、
産地や海岸の草地に自生します。
草丈は、20~50cm。
根茎は長く地中を這い、径2~4㎜の白色の円柱形です。
茎は直立して、稜角があります。
葉は、短い柄を持ち、長楕円形または楕円形で長さ2~7㎝、幅6~30㎜、
先は鈍頭または円頭、縁に小突起があり、互生します。
裏面は淡緑色で通常脈上に乳頭上の毛があります。
花期は、6~7月。
花は、葉腋から細い柄を垂らし、緑白色を帯びた長鐘形の花を1~2個下垂します。
花筒は長さ1.5~2㎝、先端は6裂し、裂片は卵形、先が緑色で突端に白い短毛があります。
雄しべは6個です。
果実は、液果で径8~9㎜の球形、黒紫色に熟します。
小型の斑入り種は、日本では北海道~九州にかけて分布し、
花期は5~6月で、普及しています。
名は、イズイはマドコロの漢名でこれより小さいことから付いたそうです。
立派に育った鉢植えを戴いたのですが、
露地植えにしましたら、元気がなくなってしまいました。
それでも毎年何とか姿を見せてくれています。
2022/04/18 撮影
2022/04/20 撮影
2022/0427 撮影
2022/05/05 撮影
2022/05/11 撮影
< 2020 年 >
2020/04/10 撮影
2020/04/17 撮影
2020/04/21 撮影
< 2019 年 >
2019/05/05 撮影
〃
↑ 2020/09/00 撮影
[ タデ科イタドリ属の多年草 ]
イタドリは変異が大きく、
花被や果実が特に紅色のものを
メイゲツソウ(明月草)と呼びます。
名は、月見の頃に花を付けることから付いたそうです。
別名 : ベニイタドリ(紅虎杖)
イタドリ (虎杖)
北海道〜九州にかけて、
山野のどこにでも自生します。
草丈は、50〜150cm。
根茎は黄色の木質で横に長く伸び、各所に新しい芽を出します。
茎は太く分枝し、中空の円柱で、はじめは紅紫色の斑点があり、
節には膜質の短い鞘状の托葉があり、長さ4〜6㎜で早く落ちます。
葉は、柄を持ち、長さ5〜15㎝の広卵形〜卵状楕円形で、
先は短く鋭突し、基部は切形、質は硬く、縁は全縁、互生します。
雌雄異株です。
花期は、7~10月。
葉腋から枝を出し、その先に花穂を出して、白~淡紅色の小さな花を多数密に付けます。
花が特に紅色のものをベニイタドリ(紅虎杖)・メイゲツソウ(明月草)と呼びます。
雄しべは8個、雌花の子房上には3個の花柱があります。
花弁は無く、花弁状の長さ2㎜弱の萼片は5裂し、外側の3個は背面に翼があり、
花のあと雌花の外側の花被片3個は翼状にはりだし、果実のときには長さ約7㎜に成長します。
果実は、痩果で3稜のある細い卵球形、翼状の宿存萼に包まれています。
変異が大きく、花被や果実が特に紅色のものをベニイタドリ(紅虎杖)・メイゲツソウ(明月草)と呼びます。
高山性の小型のものをオノエイタドリ(尾上虎杖)、
また伊豆諸島には葉が厚く硬く、光沢のあるハチジョウイタドリ(八丈虎杖)があります。
葉に斑の入るフイリイタドリ、ニシキイタドリなどの園芸品種が栽培されています。
地上部が枯れた頃に根茎を掘り採り、天日で乾燥させて、
生薬の虎杖根(こじょうこん)として、利尿・通経・健胃剤に用います。
若芽は酸味があり、生食にしたり・煮たり・塩漬けにしたりしますが、
シュウ酸を含むので生で多量に食べるのはよくないことです。
名は、虎杖は漢名、痛み取りの薬効があることから付いたと言われています。
別名 : タンジ・サイタナ
古名 : たぢひ・さいたづま
毎年お花を楽しみにしていますのに、
なかなか付けてくれません。
この株のお花を見てみたいものです。
2021/03/25 撮影
2021/04/07 撮影
2021/06/25 撮影
< 2020 年 >
2020/03/13 撮影
2020/03/27 撮影
2020/04/25 撮影
< 2019 年 >
2019/05/05 撮影
2019/08/15 撮影
** 蓬餅(よもぎもち)・草の餅(くさのもち)・母子餅(ははこもち)・草団子(くさだんご)
両の手に桃と桜や草の餅 ・・・・・ 芭蕉
草餅や片手は犬を撫でながら ・・・・・ 一茶
大仏に草餅あげて戻りけり ・・・・・ 正岡子規
餅菓子の一種で、
口に入れると蓬の香りがふわっと広がります。
草餅の作り方には餡を用いるもの、用いないもの、
の2通りがあります。
まず薬草とされる香りのよい蓬の若葉を摘みます。
一つは、蒸した糯米(もちごめ)と蓬を搗き混ぜて延ばして、四角く切ったもので、
主に切り餅や菱餅にします。
もう一つは、蓬を茹でて灰汁を抜き、細かく刻み、
餅(上新粉や白玉粉をこねて蒸したもの)に搗き込んだもので、
美しい緑色の餅で餡を包んだり、
餡なしできな粉や糖蜜、黒蜜をかけて食べるもの、
あんが別添えになったものなど、供されます。
草餅に使う「草」は、
平安初期、上巳の節供には母子草が用いられ、
母子餅とよばれていましが、
江戸時代には雛祭りとして広まってゆき、
母子草に代わって蓬が用いられるようになったとみられます。
現在では草餅といえば蓬餅を指します。
* 「蓬と傍題に蓬生・蓬萌ゆ」は 植物の部に、
「草餅」「摘草の傍題に蓬摘む・蓬籠」は生活の部に記載されています。
* 蓬(三春)・蓬摘む(三春)・
縁側に猫深眠るよもぎ餅 ・・・・・ みなみ
ヨモギ (蓬)
[キク科ヨモギ属の多年草]
2022/04/18 撮影