しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

ヤワタソウ ( 八幡草・八咫草 )

2015-05-25 |  6月 の花たち

                               ↑ 2015/05/18 撮影



2015/05/23 撮影


[ ユキノシタ科ヤワタソウ属の多年草 ]

東北~中部地方にかけて、
山地の谷間や樹陰など湿地に自生します。
草丈は、40~60cm。
根茎は太く短く、
根生葉は、腺毛のある長い柄を持ち、
径10~30cmの円形で7~13に浅く裂け、基部は深い心形です。
表面には光沢があり裏面は白色を帯びた緑色で、
不規則な浅い鋸歯があります。
茎葉は数個互生します。
花期は、5~7月。
茎頂に集散花序を出し、
淡黄白色の5弁花を総状に付けます。
花弁は卵形で長さ8~15mm、
先端に浅い鋸歯があって短い腺毛が密生し、
基部はがく筒の先端に付きます。
雄しべは10個、花柱は2本、がく筒は5裂片です。
果実は、さく果で鐘形です。
名の語意は不明とのことです。
別名 : タキナショウマ(滝菜升麻)・オトメソウ(乙女草)

目立たない静かな花で
うつむきに咲き始めますが、
瑞々しく個性的な形をしています。


2015/04/24 撮影


2015/04/25 撮影

2015/05/13 撮影…蕾



2015/05/14 撮影


2015/05/15 撮影

2015/05/16 撮影

2015/05/17 撮影


2015/05/19 撮影


2015/05/21 撮影


2015/05/23 撮影



2015/05/24 撮影



2015/05/25 撮影



2015/05/28 撮影

2015/05/29 撮影


2015/06/01 撮影

2015/06/04 撮影

2015/06/07 撮影

2015/06/30 撮影


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エンコウソウ ( 猿猴草 )   

2015-05-13 |  5月 の花たち

                                   ↑ 2015/05/04 撮影

2015/05/09 撮影

2015/05/13 撮影

[ キンポウゲ科リュウキンカ属の多年草 ]

日本では、
北海道と本州中部の、
山地の水辺や湿地などに自生します。
草丈は、15~30cm。
根はひげ状で、
根生葉は、長い柄を持ち臓円形で光沢があり、
質が軟らかく、縁に鈍い鋸歯があり、叢生します。
花期は、5~6月。
花茎は、直立せず横に長く這って約50cmに伸び、
その先に径2~3cmの黄色い花を1~2個付けます。
花弁は無く、花弁状のがく片が通常5個、
雄しべは多数、雌しべは5個です。
果実は、袋果。
花の後、花茎の先の節から根を出し、芽を付けます。
観賞用にも栽培されています。
名は、長く伸びた花茎を、
手長猿が手を伸ばした姿に見立て付いたそうです。

猿猴草という名に興味を持ち、
求めてみました。
花を付けてからも、
花茎は毎日目に見えて伸びました。


2015/04/24 撮影


2015/04/25 撮影


2015/04/26 撮影

2015/04/27 撮影

2015/04/28 撮影


2015/05/01 撮影…蕾

2015/05/02 撮影…朝
〃…午前10時頃
〃…夕

2015/05/03 撮影…朝
〃…夕


2015/05/04 撮影

2015/05/05 撮影

2015/05/06 撮影


2015/05/07 撮影



2015/05/09 撮影

2015/05/10 撮影

2015/05/11 撮影

2015/05/12

2015/05/13 撮影



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アマドコロ ( 甘野老 )

2015-05-12 |  4月 の花たち

                              ↑ 2015/04/24 撮影 





[ キジカクシ科アマドコロ属の多年草 ]
 旧分類ではスズラン科でしたが、分類によってはキジカクシ科へと変更されています。

北海道~九州にかけて、
山野の草地などに自生します。
草丈は、30~60cm。
根茎は太い円柱状で節間が長く、
横に伸びて細いひげ根を出します。
茎には6本ほどの稜(りょう)があり、上半分はやや弓状に曲がります。
葉は、長楕円形~狭長楕円形で、長さ5~10㎝、幅2~5㎝、柄が無く、
裏面はふつう粉白色をおび、
茎の左右に数個の葉をほぼ2列に互生します。
花期は、4~5月。
花は、葉腋に1~2個ずつ付き、
長さ1.5~2㎝の筒状、鐘形の白色で先が緑色を帯び、
柄は下垂します。
花被片は6枚、合着して筒状となり先は離れて開いています。
雄しべは6個です。
果実は、液果で径1㎝の球形、秋に黒紫色に熟し白粉をかぶります。
鑑賞用に栽培される斑入りの品種は、
流通名で鳴子蘭(なるこらん)と呼ばれています。
根茎を水洗いしてひげ根を除き、日干ししたものを
生薬の萎蕤(いずい)または玉竹(ぎょくちく)として、
滋養強壮・疲労回復・健康維持に用います。
山菜として用いるのは、
春先に出る若芽の葉が開く直前までのものを
3月から4月にかけて収穫し、
さっと茹でてすぐに冷水に放ち、
和え物・おひたし・炒めもの、
またそのまま天ぷらなどに用います。
地中に伸びている根茎部分を秋に収穫し、
天ぷら・甘煮などにします。
ただし、果実は有毒なので注意を要します。
白覆輪斑は「斑入りアマドコロ」「ナルコラン」の名前で流通しています
名は、ヤマノイモ科の野老(トコロ)に似た地下茎を持ち、
甘味があって食べられるのでアマドコロと付いたそうです。。
流通名:ナルコラン(鳴子蘭)・フイリアマドコロ(斑入り甘野老)
漢名 : イズイ(萎蕤)

いつの頃からか、
毎年モチの木の根元に芽を出し、
可愛い清楚な花を縦に並べて
吊り下げています。


2015/04/15 撮影



2015/04/16 撮影


2015/04/19 撮影






2015/04/24 撮影





2015/04/25 撮影

2015/04/27 撮影


2015/04/28 撮影

2015/04/30 撮影

2015/05/01 撮影

2015/05/02 撮影

2015/05/03 撮影

2015/05/04 撮影


< 2010 年 >
2010/05/10 撮影

2010/05/16 撮影



ー アマドコロとナルコユリの見分け方 ー

アマドコロ
茎に稜(りょう)があり角張っている。

ナルコユリ
茎に稜(りょう)が無くつるつるしている。


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アマドコロ の 育て方

2015-05-12 | 栽培のポイント

                               アマドコロ 

[ キジカクシ科アマドコロ属の多年草 ]
( 旧分類ではスズラン科でしたが、分類によってはキジカクシ科へと変更されています。)

育て方
・耐寒性: 強。  
・耐暑性: 強。
・日照: 明るい日陰。 
・植え付け適期: 10~11月、3月(発芽前)。
・用土: 赤玉土(小粒)4・軽石砂(小粒)4・腐葉土2の混合土。
・肥料: 追肥…置き肥…油カスなどの固形肥料(花後と秋、年2回)。
・鉢: 浅鉢。中深鉢。深鉢。
・植え替え頻度: 2~3年毎。
・増殖: 株分け。実生。
・病害虫: ほとんど被害はない。
・潅水: 表土が乾いたら水たっぷり与える。
 
*
・水はけの良い土。
・風通しの良い場所。
・夏は葉灼けに注意する。
・丈夫なので地植えでも育て易い。
 
露地植え
・木陰になる明るい日陰の風通しのよい場所を選ぶ。 
・湿り気の多い場所より水はけのよい乾燥気味の場所のほうが適している。
・腐葉土や堆肥などの腐植質ををすきこんで植える。 
・通常の水やりは不要だが、
 暑く乾燥する日が続く時などは水やりをする。
 
 

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スズムシソウ ( 鈴虫草 )

2015-05-04 |  4月 の花たち

                                                                  ↑ 2015/04/21 撮影…スズムシソウ

2015/04/25 撮影…スズムシソウ

 2016/04/29 撮影…フジスズムシソウ

[ ラン科クモキリソウ属の多年草 ]

日本では、
北海道~九州にかけて、
山地のやや薄暗い林内に自生します。
草丈は、10~20cm。
前年の偽鱗茎(バルブ)の脇から新芽を出し、
葉が半開きのころに新根が出て、
その後に新芽の基部が肥大し、
卵球形の新偽鱗茎を形づくります。
秋には根も葉も旧偽鱗茎も枯れ、
新しい偽鱗茎だけを地上に残して冬を越します。
葉は、2枚の広楕円形で長さ5~10cm、幅3~5cm前後、
やや光沢があり対生します。
花期は、4~6月。
葉の間から花茎を出して総状花序となり、
淡暗紫色・半透明の花を10個ほど付けます。
唇弁は長さ約1.5cm、中央に1本の溝があり、
側花弁は線形です。
名は、花の形が鈴虫の羽に似ていることから付いたそうです。
別名 : スズムシラン(鈴虫蘭)

山野草展などで見かけ、
渋く面白い形の花を一度手がけたいと
思っていました。
園芸店で出会ったので早速求めました。
栽培は難しいということですが、
来年には元気な新芽が出ますように…。

スズムシソウ (鈴虫草)
 2016/04/08 撮影…芽生え

 2016/04/18 撮影

 2016/04/19 撮影 〃

 2016/04/20 撮影

 2016/04/21 撮影 〃

 2016/04/24

2016/04/25

  2016/04/27

 2016/04/30

 2016/05/02 撮影

 2016/05/05 撮影


フジスズムシソウ (富士鈴虫草) 
富士山周辺に特産するスズムシソウで、全体的に大きめです。
 2016/04/29 撮影

 2016/04/30 撮影

 2016/05/02 撮影

2016/05/03 撮影

 2016/05/05 撮影

 2016/05/10 撮影

 2016/05/12 撮影

 2016/05/13 撮影

 2016/05/16 撮影

 2016/05/18 撮影


<  2015 年  >
スズムシソウ 
2015/04/23 撮影


2015/04/24 撮影


2015/04/26 撮影

2015/04/28 撮影

2015/04/29 撮影


2015/04/30 撮影


2015/05/01 撮影



2015/05/02 撮影


2015/05/03 撮影


2015/05/04 撮影

2015/05/06 撮影

2015/05/07 撮影

2015/05/09 撮影

2015/05/11 撮影

2015/05/15 撮影

2015/08/30 撮影…偽鱗茎(ぎりんけい)

 


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