しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

ゼンマイ ( 薇 )

2020-01-18 |  シダたち

                         ↑ 2019/08/15 撮影

2019/08/15 撮影

[ ゼンマイ科ゼンマイ属の夏緑性多年草、シダ植物 ]

日本では、
北海道~沖縄にかけて、
山野の崖や水辺などの湿気が多いところに自生します。
葉丈は、60~100cm。
太い塊状の根茎から、葉を束生します。
2形状の葉があり、早春に先ず胞子葉を出し、
遅れて栄養葉を出します。
胞子葉の小羽片はとても狭く縮んで線状になり、
胞子嚢を密生し、胞子を放出したあとすぐ枯れます。
胞子に葉緑体を含み、緑色に見えます。
栄養葉の幼葉はこぶし状に巻き、褐色の綿毛で覆われ、
若葉はゼンマイ状で、成長すると全く毛がなくなり、冬に枯れます。
光沢のある葉柄を持ち、
葉身は三角状広卵形で2回羽状複葉、洋紙質で淡緑色です。
羽片は長さ20~30㎝、最下羽片が最も長いです。
小羽片は披針形・広披針形で長さ5~10㎝、幅1~1.5㎝、
鋭頭または鈍頭、基部は斜めに切形または円形、
縁には細かい鋸歯があります。
まだ葉の開かない若芽を摘み取って食用にします。
胞子葉を「男ゼンマイ」と呼び、胞子葉を採るとその後再生しなくなるので残し、
栄養葉の「女ゼンマイ」を選んで摘み取るようにします。
綿毛は綿の代用としたり、ぜんまい織という工芸織物の原料になります。
名は、胞子葉がはじめはくるりと巻いて円いので、
その姿から「銭巻」となり、転訛して付いたなど諸説あります。

若芽の頃のくるりと巻いて
白い棉毛で覆われた写真が無くて残念です。
今年撮れればと思っています。
新葉は初々しい緑で、
成長した葉もやさしい趣があります。


2019/04/06 撮影

 

 2019/05/06 撮影

 

2019/08/15 撮影


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ヒトリシズカ ( 一人静 )

2020-01-10 |  4月 の花たち

                                                                           ↑  2012/04/13 撮影

2019/04/06 撮影

[ センリョウ科チャラン属の多年草 ]

日本には、
北海道~九州にかけて、
低山の木漏れ日のさす林床や草地などに自生します。
草丈は、15~30cm。
根茎が地中を横に走り、茎は直立します。
葉は、長さ6~10cmの楕円形~卵状楕円形で、先が短く急に尖り、
光沢のある濃緑色、縁には鋭い鋸歯があります。
茎の上部には2対の葉が十字形に対生し、
4枚の葉が輪生しているように見えます。
茎の下部の節には膜質の鱗片状の葉が付きます。
花期は、4~5月。
葉の開く前に中心から1本の穂状花穂を立て、
茎頂に純白の小花を多数付けます。
花は1個の雄しべが3分枝し、外側2個の白い花糸の基部に黄色の葯が付きます。
雄しべは3個、雌しべは1個で、花弁も萼もありません。
果実は、核果で長さ2.5~3㎜の倒卵形です。
名は、花穂を静御前の舞い姿に見立てたことから付いたそうです。
別名 : ヨシノシズカ (吉野静)・マユハキソウ (眉掃草)

植え替えを何度もしたためでしょうか、
ここ何年か姿を見せなくなっていた一人静が、
ひっそりと咲いていました。

緑色の茎の一人静を戴きました。

茎の色素が抜けて緑色になったもので、
青軸と呼ばれているそうです。
清楚な佇まいです。

2019/04/17 撮影…青軸

 2017/04/11 撮影…青軸

<  2014 年  >
2014/04/01 撮影…芽生え
2014/04/02 撮影
2014/04/04 撮影
2014/04/05 撮影

2014/04/06 撮影
2014/04/07 撮影
2014/04/08 撮影

2014/04/09 撮影

2014/04/10 撮影

2014/04/12 撮影

2014/04/14 撮影
2014/04/15 撮影
2014/04/16 撮影
2014/04/17 撮影
2014/04/18 撮影
2014/04/20 撮影
2014/04/21 撮影
2014/04/22 撮影
2014/04/23 撮影
2014/04/26 撮影
2014/04/27 撮影
2014/04/28 撮影

<  2012 年  >
2012/04/12 撮影
 2012/04/13 撮影
2012/04/15 撮影
 2012/04/17 撮影
 2012/04/18 撮影
 2012/04/30 撮影

 
 

コメント (4)
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ヤクシマノギク ( 屋久島野菊 )

2020-01-04 |  10月 の花たち

                          ↑ 2019/08/10 撮影

 2018/07/19 撮影

2021/07/13 撮影

[ キク科シオン属の多年草 ]

屋久島の固有種です。
明るい林の縁に自生します。
草丈は、60~100cm。
地下茎を多数横に伸ばして繁殖します。
茎は直立してよく分枝し、短毛が密生してざらつきます。
葉は、狭い楕円形で、
両面に短毛が生えてざらつき、互生します。
花期は、8~11月。
茎頂に頭花を多数散房状に付けます。
舌状花は淡青紫色~白色で、
中央の筒状花は黄色です。
果実は瘦果(そうか)です。
別名 : ヤクシマノコンギク (屋久島野紺菊)
・絶滅危惧種・

手持ちの図鑑で調べましたが
載っていませんでしたので、
ネットからの抜き書きと見た目からの雑感です。
楚々と咲く花の姿を長いあいだ楽しめ、
丈夫でとても育て易く、親しみを覚えます。


2021/07/13 撮影

<  2019 年  >
 2019/08/10 撮影

〃 

 

2019/10/06 撮影

 

2019/10/20 撮影 

 

2019/11/10 撮影

<  2018 年  >
 2018/07/19 撮影

 〃…蕾

 


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謹んで初春のお祝いを申し上げます

2020-01-01 | ごあいさつ 

                              カンツバキ

謹んで初春のお祝いを申し上げます

皆様には良き新年をお迎えのことと存じます
昨年中は「しをり戸」をご覧いただきまして
ありがとうございました
しをり戸を始めて
10年目を迎えることができました
これもひとえに皆様のお陰と感謝いたしております
今年も身近な草花たちを自分のペースで
紹介させて頂きたく存じております
何卒よろしくお願い申し上げます
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます

 令和2年 元旦
                 みなみ


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