↑ 秩父市大滝・三十槌(みそつち)の氷柱(つらら)
◉ 垂氷 (たるひ)・立氷 (たちひ)・銀竹 (ぎんちく)・氷条 (ひょうじょう)・氷箸 (ひょうちょ)・氷 (ひょうじゅん)・氷筋 (ひょうきん )
井のもとの草葉に重き氷柱かな ・・・・・ 鬼 貫 [大悟物狂]
外に立ちて氷柱の我が家侘しと見 ・・・・・ 高浜虚子 [六百五十句]
崖氷柱刀林地獄逆まに ・・・・・ 松本たかし [火明]
人泊めて氷柱街道かがやけり ・・・・・ 黒田杏子 [水の扉]
雨や雪などの水が、軒や岩石などに滴り落ちるとき、
氷点下の気候のために落ちる瞬間に凍って、
しだいに棒のように円錐状に垂れ下がった氷の柱のことです。
立氷は地に滴った雫が凍って、下から立った氷の柱のことです。
軒先の軒氷柱、崖の岩に下がる崖氷柱、
草につく細い草氷柱、などがあります。
垂氷は古語、銀竹は氷柱の異名です。
崖氷柱 ・・・ みなみ
湧水と夜風に育ち崖氷柱
崖氷柱今が見頃と里人は
奥秩父大滝村の崖氷柱
三十槌の氷柱 (みそつちのつらら)
秩父街道(国道140号)沿いの
荒川源流の右岸の崖にできる氷柱です。
谷間の岩肌にしみでる湧水が寒風で結氷し、
岩肌に高さ10m幅50mに創り出され、
氷柱の長いものは5mほどに育つそうです。
大自然の営みの中にできあがるこの氷柱が姿を見せるのは、
奥秩父の大滝村が1年で最も寒さの厳しい
1月中旬から2月中旬までの間です。
暖冬などその年の気候に左右され、
ほとんど氷柱が形成されない年もあるそうです。
[秩父多摩甲斐国立公園]
2011/01/29 撮影
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〃…凍った浅瀬