しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

氷柱 ( つらら ) <季> 晩冬

2011-01-31 |  冬の草木・その他 の 俳句

                          ↑ 秩父市大滝・三十槌(みそつち)の氷柱(つらら)

◉ 垂氷 (たるひ)・立氷 (たちひ)・銀竹 (ぎんちく)・氷条 (ひょうじょう)・氷箸 (ひょうちょ)・氷 (ひょうじゅん)・氷筋 (ひょうきん )

井のもとの草葉に重き氷柱かな ・・・・・ 鬼 貫 [大悟物狂]
外に立ちて氷柱の我が家侘しと見 ・・・・・ 高浜虚子 [六百五十句]
崖氷柱刀林地獄逆まに ・・・・・ 松本たかし [火明]
人泊めて氷柱街道かがやけり ・・・・・ 黒田杏子 [水の扉]

雨や雪などの水が、軒や岩石などに滴り落ちるとき、
氷点下の気候のために落ちる瞬間に凍って、
しだいに棒のように円錐状に垂れ下がった氷の柱のことです。
立氷は地に滴った雫が凍って、下から立った氷の柱のことです。
軒先の軒氷柱、崖の岩に下がる崖氷柱、
草につく細い草氷柱、などがあります。
垂氷は古語、銀竹は氷柱の異名です。

崖氷柱            ・・・ みなみ
湧水と夜風に育ち崖氷柱
崖氷柱今が見頃と里人は
奥秩父大滝村の崖氷柱 


三十槌の氷柱 (みそつちのつらら)
秩父街道(国道140号)沿いの
荒川源流の右岸の崖にできる氷柱です。
谷間の岩肌にしみでる湧水が寒風で結氷し、
岩肌に高さ10m幅50mに創り出され、
氷柱の長いものは5mほどに育つそうです。
大自然の営みの中にできあがるこの氷柱が姿を見せるのは、
奥秩父の大滝村が1年で最も寒さの厳しい
1月中旬から2月中旬までの間です。
暖冬などその年の気候に左右され、
ほとんど氷柱が形成されない年もあるそうです。
                                  [秩父多摩甲斐国立公園]
2011/01/29 撮影

〃…凍った浅瀬



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宝登山 (ほどさん) の 臘梅園 (ろうばいえん)・・・[埼玉県秩父市 ] < 1月 >

2011-01-30 |  雀の足あと ・・ 冬

                        ↑ 2011/01/29 撮影…臘梅園

2011/01/29 撮影
 
長瀞の 宝登山ロープウェイ
     山麓駅~(約5分)~山頂駅へ

 臘梅園  (ろうばいえん)

盛りには少し早めで、西側の方が5分咲きくらいでした。
園には3品種の臘梅が植栽されていて、
それぞれの花の形や香りを比べることが出来ました。
臘梅の中をゆっくり歩いて行くと、奥宮が祀られていました。
山頂駅に戻る途中、
切り株の間々に若い臘梅が植えられていて、
これからの成長を楽しみに思いました。
思いがけず
万作の花や福寿草の花にも出会えました。

             2011/01/29 撮影
…臘梅(和臘梅)

…素心臘梅

…満月臘梅

…奥宮

…万作

…福寿草


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国立科学博物館附属 自然教育園 (しぜんきょういくえん)・・・[ 東京都港区 ] < 1月 >

2011-01-26 |  雀の足あと ・・ 冬

                ↑ 2011/01/21 撮影…入り口付近の路傍植物園  
 
白金台地の自然教育園は、
園内から縄文中期(紀元前約2500年)の土器や貝塚が発見されていることから、この時代から、人々が住んでいたと考えられています。

平安時代には目黒川、渋谷川の低湿地では水田が開墾され、台地の広々とした原野には染料として欠かせなかったムラサキの栽培も広範囲に行われていたと考えられています。
室町時代に入ると、この地方にいた豪族がこの地に館を構え、今に残る土塁は当時の遺跡の一部と考えられています。この館の主が誰かは不明ですが、白金の地名は永禄2年(1559)の記録に初めてあらわれ、太田道灌のひ孫の新六郎がこの地を治めていたことが記録されています。また、いわゆる「白金長者」であったという言い伝えも残っています。
江戸時代になると、増上寺の管理下に入りましたが、寛文4年(1664)には、徳川光圀の兄にあたる高松藩主松平讃岐守頼重の下屋敷となり、園内にある物語の松やおろちの松などの老木は、当時の庭園の名残であろうと思われます。
明治時代には火薬庫となり、海軍省・陸軍省の管理となり、大正6年(1917)宮内省帝室林野局の所管となり、白金御料地と呼ばれました。
昭和24年文部省の所管となり、「天然記念物及び史跡」に指定され、
国立自然教育園として広く一般に公開され、昭和37年国立科学博物館附属自然教育園として現在に至っています。
園内にはコナラ・ケヤキ・ミズキなどの落葉樹、スダジイ・カシ類・マツ類などの常緑樹が広がり、ススキやヨシの草はら、池や小川などがあります。
このような自然を活かした植物園が整備されており、四季にわたって様々な草花や、昆虫などの生きものを身近に観察できます。
                                ー 附属自然教育園のサイトより ー

都心にあって緑豊かな自然を残しています。
落葉樹と常緑樹からなる森は、
空気が澄み、鳥が飛び交っていました。
冬枯れの水生植物園は、
清々しく浄化された風情があり、
日を受けて、穏やかな明るさを感じました。
室町時代の豪族の館跡を偲ばせる土塁が残っていたり、
江戸時代の藩主の下屋敷であった頃の
松の老木などが見られます。
青木や万両の紅い実が目に付きました。

             2011/01/21 撮影
…大寒の水生植物園

…〃

…青木の実

 

 


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大根 ( だいこん ) <季> 三冬

2011-01-25 |  冬の草木・その他 の 俳句

◉ おおね・だいこ・すずしろ・蘿蔔(らふく)・萊菔(らいふく)・大根畑(だいこんばたけ)・大根市(だいこいち)・大根売(だいこうり)・沢庵大根(たくあんだいこ)・干大根(ほしだいこ)・煮大根(にだいこ)・埋大根(埋け太鼓)・囲大根(かこいだいこ)・千六本(せんろつぽん)・せん切(せんぎり)・土大根(つちだいこ)・大根時(だいこんとき)・大根汁(だいこじる)・大根おろし(だいこおろし)・青首大根(あおくびだいこん)・辛味大根(からみだいこん)・練馬大根(ねりまだいこん)・三浦大根(みうらだいこん)・守口大根(もりぐちだいこん)・聖護院大根(しょうごいんだいこん)・櫻島大根(さくらじまだいこん)

口上に書きおとしけり土大根 ・・・・・ 芭蕉 
大根に実の入る旅の寒さかな ・・・・・ 園女 [小弓俳諧集]
流れ行く大根の葉の早さかな ・・・・・ 高浜虚子 [虚子全集]

日本には弥生時代に中国を経て渡来しました。
野菜として広く栽培され、多くの品種があります。
主として根を食用にしますが、葉も食材になります。
春蒔きや夏播きの品種もあり、一年中出回っていますが、
秋に蒔いて冬に収穫したものは大きく味もよいので、
特に生産量が多く、鍋や煮物などに欠かせない野菜です。
おおむね白色ですが、形と大きさは種によって多様です。
『古事記』に登場する春の七草の「すずしろ」は野生大根のことです。
古名の「おおね」という記述もあります。
* 大根洗 (初冬)・大根引 (初冬)・大根干す (初冬)・沢庵漬製す(初冬)
* 大根の花 ( 晩春 )

  [ アブラナ科ダイコン属の越年草、原産地不明 ]

大根の葉をゆさゆさと人来る ・・・・・ みなみ

ダイコン (大根)
地中海または中央アジア原産という説もありますが、
諸説があり不明です。
古く中国大陸を経て日本に伝わったと言われています。
日常の重要な野菜として、根を食用とし、葉も利用されます。
各地で広く栽培され、多くの品種が発達しました。
大きな根の最上部は茎(下子葉部)で、その下の大部分が根ですが、
境目は外観からでははっきりしません。
一般的な品種では白色、多肉質の長く大きな円柱状の直根をもちます。
根生葉は、長さ30㎝以上になり束生します。
倒披針形で羽状に深裂、水平に開出した多数の裂片を付け、
普通粗い毛があります。中央の主脈は白色です。
春に高さ約1mの茎を直立し、上部は分枝して、枝先の総状花序に、
白~淡紫色の4弁花を付けます。
花弁は広倒卵形のくさび形で、基部は長い柄となります。
雄しべは4本、花糸の基部に蜜腺があります。
萼片は線状長楕円形です。
果実は、長角果で長さ4~6㎝です。
日本では古くから栽培され、姿形や生態の異なる多くの品種が発達しました。
(練馬大根・三浦大根・守口大根・聖護院大根・櫻島大根など。)
他に欧米から導入されたハツカダイコンなどがあります。
根はジアスターゼ・ビタミンCを多く含み、葉にはビタミンAを多く含みます。
ダイコンの芽生えを「カイワレダイコン(貝割れ大根)」といい、生食されます。
名は、「大根(おおね)」が音読みされて「だいこん」になったとのこです。
ダイコンの根茎部分が白いので「すずしろ」とも呼ばれます。
古名 : すずしろ(清白・蘿蔔)

 


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水仙 ( すいせん ) <季> 晩冬

2011-01-23 |  冬の草木・その他 の 俳句

◉ 水仙花 (すいせんか)・雪中花 (せつちゅうか)・野水仙 (のずいせん)

水仙や藪の付きたる売屋敷 ・・・・・ 浪化
水仙や表紙とれたる古言海 ・・・・・ 高浜虚子
水仙や古鏡の如く花をかゝぐ ・・・・・ 松本たかし
水仙のひとかたまりの香とおもふ ・・・・・ 黒田杏子 [一木一草]

花の少ないきびしい寒さの季節に咲く花で、
清楚な気品があり、よい香りがします。
越前海岸や淡路島の黒岩水仙郷・城ヶ島県立公園などに、
野生化した群落が見られます。
このため、中国から海流に乗り
日本海側の海岸に着いた水仙が広がった、との見方もあります。
また、とても古い時代にシルクロードを通って、中国経由で渡来して、
野生化したとも言われています。
室町時代の漢和辞典「下学衆」に「雪中花」などの名前で載っています。
江戸時代になると、
桂離宮の釘隠しの金具や池坊の立花図に造形として現れ、
茶花としても使われました。
能衣裳や絵画・工芸品などに多く描かれるようになりました。
古俳句には水仙が多く詠まれているのに、
和歌にはあまり詠まれなかったようです。
現代では庭植え・切花・鉢植えなどとしても広く鑑賞され、
正月の切花用として促成栽培も行われています。
日本で水仙といえば、
古くから日本で野生化して、親しまれてきた日本水仙の品種を指します。
小輪の房咲きで、白い花の中央に黄色の副花冠があって、芳香があります。
日本各地に自生し、地域によって12~2月に開花します。
* 喇叭水仙 ( 仲春 )・口紅水仙 ( 晩春 )

  [ ヒガンバナ科スイセン属の多年草 ]

目の疲れつむりて癒す野水仙 ・・・・・ みなみ
よく晴れていまが盛りの野水仙 ・・・・・ みなみ

スイセン (水仙)
古い時代に地中海沿岸地域から中国を経て渡来したと言われています。

本州関東地方以西~九州にかけて、暖地の海岸近くに野生化して群生が見られます。
観賞用として庭園などに植えられ、切り花としても栽培されています。
草丈は、30~60cm。
黒い外皮に包まれた鱗茎は卵球形で、下方に白色のひげ根を多数だします。
葉は、晩秋に伸び出し、線形または帯状で長さ20~40㎝、幅0.8~1.6㎝、先は鈍頭、
質は厚く、白緑色を帯び、4~6枚が平たく重なります。
花期は、12月~翌年4月。
葉の中心から花茎を伸ばし、その先端には膜質の1枚の苞葉があり、

長い花柄を持った数個の花を抱き、芳香のある花を横向きに開きます。
花被は6花被片で下部が合着して筒状になり、白色で、平開します。
喉の部分に濃黄色の盃形の副花冠があります。
雄しべは6本で花筒の上部に3本、下部に3本つき、花糸は非常に短いです。
果実は出来ません。ラッキョウ型の鱗茎が分裂して繁殖します。
八重咲きのものと寒心緑花の品種があります。
全草にリコリン・タゼチンなどのアルカロイドを含み有毒で、
おう吐・下痢・頭痛などの症状が現れます。
昔は民間で薬用に供されていました。
名は、漢名の水仙をの音読みから付いたそうです。



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スイセン ( 水仙 )

2011-01-23 |  1月 の花たち

                                                                 ↑  2011/02/01 撮影

2011/01/26 撮影…八重咲き

[ ヒガンバナ科スイセン属の多年草、地中海沿岸原産 ]

古い時代に地中海沿岸地域から中国を経て渡来したと言われています。
本州関東地方以西~九州にかけて、暖地の海岸近くに野生化して群生が見られます。
観賞用として庭園などに植えられ、切り花としても栽培されています。
草丈は、30~60cm。
黒い外皮に包まれた鱗茎は卵球形で、下方に白色のひげ根を多数だします。
葉は、晩秋に伸び出し、線形または帯状で長さ20~40㎝、幅0.8~1.6㎝、先は鈍頭、
質は厚く、白緑色を帯び、4~6枚が平たく重なります。
花期は、12月~翌年4月。
葉の中心から花茎を伸ばし、その先端には膜質の1枚の苞葉があり、
長い花柄を持った数個の花を抱き、芳香のある花を横向きに開きます。
花被は6花被片で下部が合着して筒状になり、白色で、平開します。
喉の部分に濃黄色の盃形の副花冠があります。
雄しべは6本で花筒の上部に3本、下部に3本つき、花糸は非常に短いです。
果実は出来ません。ラッキョウ型の鱗茎が分裂して繁殖します。
八重咲きのものと寒心緑花の品種があります。
全草にリコリン・タゼチンなどのアルカロイドを含み有毒で、
おう吐・下痢・頭痛などの症状が現れます。
昔は民間で薬用に供されていました。
名は、漢名の水仙をの音読みから付いたそうです。

清楚な姿の佇まいに
馥郁とした香り、
玄関に一輪挿しの水仙花。

2015/12/18 撮影

2015/12/21 撮影


< 2012年 >
2012/01/02 撮影…つぼみ

2012/01/02 撮影…つぼみ


< 2011年 >
八重咲き
2011/01/08 撮影…つぼみ
2011/01/18 撮影
2011/01/23 撮影…開花

一重
2011/02/01 撮影
 
 


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区立・池上梅園 (いけがみばいえん)・・・[ 東京都大田区 ] < 1月 >

2011-01-16 |  雀の足あと ・・ 冬

                        ↑ 2011/01/13 撮影

池上梅園は、池上本門寺の西側斜面にあり、
30種類ほどの梅や50種類ほどの樹木、牡丹・つつじほか、
また茶室や池の見える日本家屋などがあります。

1月中旬頃の梅園には、
もう早梅のよい香りが漂い、
紅梅も咲き始めていました。
低くのびた枝先のあちらこちらに
頭上や顔面注意の札が下がっていました。
スダジイやカヤ・タイザンボクなどを見ながら進んで行くと
静かな佇まいの茶室や池などがあって
落ち着いた趣でした。
まだ閑散としていて、
ちょつとした工事をしていました。

             2011/01/13 撮影
…シダレ




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ブロッコリー <季> 三冬

2011-01-11 |  冬の草木・その他 の 俳句

◉ 子持花椰菜 ( こもちはなやさい )

ブロッコリー畑摂津がよく見ゆる ・・・・・ 岡井省二 [鯨と犀]
花の咲くブロッコリーを呉れにけり ・・・・・ 山尾玉藻 [火星]

花を食用とするキャベツが、
イタリアで品種改良され現在の姿になつたものです。
カリフラワーはブロッコリーの変種です。
日本へは明治時代に伝わり、
昭和40年頃から一般家庭の食卓にのぼり始めました。
食用とするのは蕾の状態の花序と茎で、
緑色の小型の花蕾(からい)を収穫すると、
側枝にも次々と小さな花蕾が生じて長い間採れます。
ビタミンB、ビタミンC、カロテンや鉄分を
豊富に含む栄養価の高い野菜です。
茹でて、サラダ、お浸し、和え物、炒め物、揚げ物、煮物など幅広く利用されています。

   [ アブラナ科アブラナ属の緑黄色野菜 : 地中海沿岸地域原産 ]

ブロッコリー取り立ての風匂ひけり ・・・・・ みなみ 

濃い緑の葉に、
花蕾が大きく育って固く締まって、
いかにも生命力の強そうなブロッコリーを、
散歩の時に目にします。

ブロッコリー
カリフラワー・ブロッコリーはキャベツと母種を同じくする別変種です。
ブロッコリーはカリフラワーより葉がずっと高く伸びます。
上部の葉腋につく多肉質の散房状花序はカリフラワーほど密ではありません。
変形の程度も少なく、緑色を帯びたものをブロッコリーと言います。
過湿に弱く、冷涼な気候を好みます。
春まき(早春に種をまいて夏に収穫する)と、
秋まき(晩夏に種を撒いて冬に収穫する)があります。


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霜柱 ( しもばしら ) に氷の花が・・・

2011-01-07 |  1月 の花たち

                            ↑ 2011/01/07 撮影


2011/01/08 撮影

この冬、
霜柱が細い枯れ茎に初めて付けた、
小さな氷の花です。
去年は1月2日でした。

霜柱は冬になると茎は枯れますが、
根は活動を続け地中の水分を吸い上げます。
枯れた茎の中に留まった水分が冷気で氷結し、
茎が裂けて氷の結晶が現れます。
冬枯れの茎に霜柱のような氷の結晶が出来るので
名が付いたそうです。


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初声 ( はつこえ ) <季> 新年

2011-01-01 |  新年の草木・その他 の 俳句

                                    ↑ メジロ

◉ …

鵯の初声にして透りけり ・・・・・ 富安風生
初声の雀の中の四十雀 ・・・・・ 青柳志解樹 [山水]
帆柱に来て初声を高めけり ・・・・・ 茨木和生 [往馬]

元日の早朝に聞こえる、
いろいろな鳥の鳴き声のことをいい、
野鳥、飼い鳥を問いません。
改まった新年の心で聞くと、
鳥の声もいつもと違って清々しく感じられます。

初声や目白に雀四十雀 ・・・・・ みなみ


…スズメ 
…シジュウカラ 


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初雀 ( はつすずめ ) <季> 新年

2011-01-01 |  新年の草木・その他 の 俳句

◉ …

初雀ひとつあそべる青木かな ・・・・・ 長谷川春草 [春草句帖]
初雀翅(つばさ)ひろげて降りにけり  ・・・・・  村上鬼城 
青籬の霜ほろほろと初雀  ・・・・・  松本たかし [石魂]

元日の雀を言います。
人の住む付近に見られる身近な小鳥ですが、
その声や愛らしい姿も改まった気持ちで、
聞いたり見たりされます。

餌台をとほまきにして初雀 ・・・・・ みなみ


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ゴヨウマツ ( 五葉松 )

2011-01-01 |  1月 の花たち

                          ↑ ゴヨウマツ

[マツ科マツ属の常緑高木]

本州中部地方以西~九州の
山地の尾根筋や崩落地に自生します。
樹高は、20~30m。
樹皮は暗灰色で、成長すると鱗片状に剥離します。
枝は水平に出てます。
葉は、針形で軟らかく長さ3~6㎝、
短枝上に5本束生します。
雌雄同株。
花期は、5月頃。
新しい枝の下部に雄花を、その先に雌花を付けます。
果実は、卵形の球果で、翌年の秋に熟します。
庭木や盆栽として栽培されるほか、
材は建築や家具・楽器などに利用されます。
南に産するもの(本州中部地方以西~九州)をゴヨウマツ 、
北に産するもの(本州中部~北海道南部)をヒメコマツ・キタゴヨウマツと
区別する場合もあります。
名は、針葉が5本一組になって付くことによるそうです。
別名 : 姫小松(ヒメコマツ)

盆栽の五葉松を地に下ろしたものですが、
根付いたようで青々としています。


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