しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

ウラシマソウ ( 浦島草 )

2011-04-20 |  4月 の花たち

                           ↑ 2011/04/20 撮影

2011/04/19 撮影

[サトイモ科テンナンショウ属の多年草;毒草]

北海道~九州にかけて、
平地から低山地の樹林内や林縁・竹藪などにしばしば群生します。
草丈は、40~50cm。
球茎は、多数の子球(子いも)を付け繁殖します。
葉柄は、多肉で長く、
葉は、1枚で花序よりも高く伸び、烏足状に深裂し、
11~15片ほどの小葉に分かれています。
小葉は、倒披針形または広倒披針形で先がとがり、
中央の小葉が最も大きく、
両面とも毛はありません。
雌雄異株で、性転換を行うことで有名です。
花期は4~5月。
花柄は、葉柄の基部から出て、
先端に紫褐色の仏炎苞と呼ぶ大きな苞葉を出し、
肉穂花序を包みます。
花序の付属体の先端部が細く直立して伸び、
長さ60cmほどのつり糸状に垂れ下がります。
仏炎苞の内側には白い模様があります。
果実は液果で、秋に赤く熟します。
類似種の、
ナンゴクウラシマソウは
本州中国地方~九州に分布します。 
ヒメウラシマソウは九州に分布し、
花柄は、葉柄の基部から出ていて長さ5~15cm、
仏炎苞の内側にT字形の白い模様があります。
名は、花序の付属体が長く伸びて垂れ下がった様子を
浦島太郎の釣り糸に見立てて付いたということです。
別名;オオウラシマソウ

テンナンショウ属の仲間は毒草です。
特有の仏炎包を持つ花は地味ですが、
存在感があります。

2011/03/31 撮影…芽生え
2011/04/05 撮影
2011/04/08 撮影
2011/04/08 撮影
2011/04/09 撮影
2011/04/10 撮影
2011/04/13 撮影
2011/04/15 撮影
2011/04/17 撮影



<  2010 年  >
2010/04/11 撮影


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シロヤマブキ ( 白山吹 ) 

2011-04-20 |  4月 の花たち

                             ↑ 2011/04/22 撮影

2011/04/21 撮影

[ バラ科シロヤマブキ属の落葉小低木 ]

日本では、岡山県・広島県の山地に自生します。
樹高は、約2m。
地下茎を伸ばして増え、束生し、
若枝は緑色でやがて褐色となります。
葉は、短い柄を持ち、卵形で先が尖り、
基部は円形または心形、
縁に鋭い重鋸歯があり、葉脈のしわが目立ち、
裏面には絹毛が密生し、
単葉で対生します。
花期は、4~5月。
小枝の先に径3~4cm、白色の花を1個ずつ付けます。
両性花で、やや大きく丸い4枚の花弁を持ちます。
雄シベは、黄色で多数付き、
ガク片は4枚で、副ガクが付きます。
果実は痩果で、黒い光沢のある実を4個付け、
葉が落ちてもしばらく残っています。
観賞用として栽培され、庭木などに広く用いられます。
名は、姿がヤマブキに似ていて、
白花をつけることから付いたそうです。

白山吹は姿が山吹と似ていますが、
別の属に分類されます。
主な違いは、
山吹は花弁やガクが5枚で葉が互生し、
白山吹は花弁やガクが4枚で葉が対生です。


2011/04/02 撮影
2011/04/17 撮影
2011/04/17 撮影
2011/04/17 撮影
2011/04/20 撮影


<  2010 年  >
40年も前に、
お隣のおばあちゃまから戴いた白山吹が、
今年も咲き出しました。

2010/04/19 撮影

2010/11/21 撮影…黒い実


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする