しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

ハナダイコン ( 花大根 )

2014-04-26 |  4月 の花たち

                             ↑ 2014/04/19 撮影

2014/04/23 撮影

[ アブラナ科オオアラセイトウ属の二年草;中国原産 ]

江戸時代に渡来し、
観賞用として道端や堤防などに播種されることも多くあります。
繁殖力が強く、一度作ると種子が零れて毎年花を咲かせ、
至るところで野生化しているのが見られます。
草丈は、30~60cm。
全草無毛です。
根は白くまっすぐ伸び、
茎は上部で枝分かれします。
根生葉や茎の下部から出る葉は、
基部が心形で羽状深裂し、縁に鈍い鋸歯があります。
茎の上部から出る葉は、基部が耳状になって茎を抱き、
長円形あるいは倒卵形で、縁に不揃いの鋸歯があり、
互生します。
花期は、3~5月。
茎頂に径約3cm、十字形4弁で淡紫色の花を
総状に付けます。
花弁は広倒卵形、雄しべ6個、葯の先は尖って反曲します。
果実は、長さ10cmほどの長角果で、
黒褐色の種子を多数付けます・
名の花大根は、大根の花に似ていることから付いたそうです。
また別名の諸葛菜は、
諸葛孔明が広めたことからその名にちなみ付いた、
と言われています。
別名 : ショカツサイ(諸葛菜)・オオアラセイトウ・ムラサキハナナ


2011/03/25 撮影…花芽
2011/03/31 撮影
2011/04/05 撮影
2011/04/07 撮影
2011/04/10 撮影
2011/04/10 撮影
2011/04/21 撮影…下の方から細長い実








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新宿御苑 ( しんじゅくぎょえん )・・・「 東京都新宿区 」< 4月 >

2014-04-26 |  雀の足あと ・・ 春

                           ↑ 2014/04/19 撮影…ギョイコウ

今日の散歩コースは、
新宿御苑前駅~新宿御苑(新宿門)です。

新宿御苑は、
明治39年(1906)、皇室の庭園として造られました。
戦後に国民公園となり、一般に開放されました。
広さは58.3ha、周囲3.5km。
色々な様式を組み合わせた特色ある庭園で、
明治時代の代表的な近代西洋庭園であり、
日本における名園の一つと言われています。
四季折々の豊かな自然と親しみ、
憩いの空間を楽しむ、
都会のオアシスとしての公園です。
・イギリス風景式庭園は、
 広々とした芝生にユリノキやプラタナスなどの樹々がそびえ、
 明るくのびやかな景観です。
・フランス式整形庭園は、
 バラの花壇を中心に左右にプラタナスの並木があります。
・日本庭園は、
 ゆるやかな池の流れに沿った、池泉回遊式の庭園です。
・玉藻池
 江戸時代の内藤家屋敷跡の面影をとどめる、
 おだやかな庭園です。
・母と子の森
 武蔵野の雑木林を思わせる森で、
 子供たちが自然とのふれあいを楽しむ
 自然観察の場です。
・大温室
 平成24年11月下旬にリニューアル・オープン。
 ペアガラスを採用するなど地球環境に配慮した、
 近代的な建物です。

青空の下、
八重桜やハンカチの木の花がちょうど見頃で、
人出も多く、
お弁当は売り切れていました。


            2014/04/19 撮影
…ハンカチの木
…〃

…ハナダイコン

…ホソバオオアマナ

…カンザシザクラ
…〃

…ギョイコウ
…〃
…〃

…ウコン
…〃
…〃

…カンザン

 


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第33回杉並野草展(大田黒公園)・・・「東京都杉並区」 < 4月 >

2014-04-26 |  雀の足あと ・・ 春

                    ↑ 2014/05/05撮影…大田黒公園

今日の散歩コースは、
荻窪駅南口~野草展が開かれている大田黒公園です。
 
開催日は、4月18日(金)~ 4月20日(日)の3日間。
19日の開始時間10時に参りましたが、
もう何人もの方がご覧になっていました。
催物の広場を囲む八重桜が丁度見ごろでした。
杉並野草の会の方々が丹精こめて育てられた、
山野草や身近な植物の寄せ植えなど約300鉢の力作が、
展示されていました。
野草の種(1500袋)の無料配布は残念ながら終了していました。

楓若葉の中、
日本庭園を流れに沿ってゆっくり散策、
庭園が見渡せるお茶室で、
桜茶・和菓子(300円)を頂きながら一服して帰路につきました。

             2014/04/19 撮影
…ヤエザクラ
…〃


 作品の一例    
            2014/04/19 撮影
…イワヤツデ
…ヒメリュウキンカ
…オトメリュウキンカ
…カテンソウ
…マイズルソウ
・・・
…寄せ植え
…寄せ植え
…寄せ植え


…バイカカラマツ
…エンレーソウ
…寄せ植え
…寄せ植え

…ハナネコノメソウ・シロスミレ
…シロバナヒメイワカガミ
…寄せ植え8種
…チャルメルソウ
…緑花八重咲きバイカウツギ

…イワユキノシタ
…ツキミソウ
…スズメノテッポウ
越路オウレン





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スミレ ( 菫 )……色々「品種名不詳」

2014-04-21 |  4月 の花たち

                            2014/04/05 撮影…淡紫色

2014/04/01…白色
2014/04/05 撮影…紫色

[ スミレ科スミレ属の多年草 ]

菫には似たものが多く、
図鑑でも確認しにくいので「不詳」としました。
以前からあって、
毎年花を付ける元気な菫たちです。


・淡紫色
2014/04/08 撮影


< 2011 年 >
2011/04/09 撮影
2011/04/09 撮影
2011/04/09 撮影
2011/04/11 撮影
2011/04/11 撮影


・白色
2014/04/01 撮影


2014/04/04 撮影
2014/04/05 撮影

2014/04/10 撮影

< 2011 年 >
2011/04/11 撮影
2011/04/13 撮影
2011/04/16 撮影
2011/04/19 撮影


・紫色
2014/04/05 撮影

2014/04/10 撮影

2014/04/17 撮影

< 2011 年 >
2011/04/24 撮影
2011/04/24 撮影







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ヤマツツジ ( 山躑躅 )

2014-04-19 |  4月 の花たち

2014/04/20 撮影

2014/04/18 撮影

[ ツツジ科ツツジ属の半落葉低木 ]

北海道南部~九州にかけて、
低山の林内や林縁、日当たりのよい草原などに
自生します。
樹高は、1~3m。
枝はよく分枝し、枝・葉に褐色の毛があり、
横に広がります。
葉は、卵形~楕円形で縁は全縁、
枝の先に5枚位が集まって付き、互生します。
花期は、4~6月。
枝先に柄を持つ径約5cmで朱赤色の花を2~3個付けます。
花冠は漏斗形で5裂し、上面に濃紅色の斑点があり、
雄しべは5本、雌しべは1本です。
果実は蒴果(さくか)で毛があります。

この躑躅は、
草庭では毎年、
日陰躑躅に続いて
二番目に咲き始めます。
小ぶりの花で、
4月下旬ごろ盛りとなります。


2014/04/17 撮影

2014/04/18 撮影


2014/04/19 撮影




- - 主な変種のヤマツツジ - -

・ミカワツツジ(三河山躑躅)
 愛知県三河地方に分布し、
 葉も花も小形、花は紅紫色で変化が多い。
別名 ; ムラサキヤマツツジ

・ヒメヤマツツジ(姫山躑躅)
 広島県、山口県に分布し、
 葉も花も小さく、
 花は淡紅紫色で花筒が長い。

・キリシマツツジ(霧島躑躅)
 ヤマツツジとミヤマキリシマとの交配種と言われる。
 葉は楕円形で、枝先に集まって付き、 
 春に紅色の筒形の花を開く。
 品種が多く、秋から冬にかけて紅葉する

・サイカイツツジ(西海躑躅)
 長崎県の五島列島、鹿児島県の甑島(こしきしま)に分布し、
 葉も花も小さい

・オオシマツツジ(大島躑躅)
伊豆七島、伊豆半島南部に分布し、
葉は光沢があり革質で冬も残る。
 花はやや肉質で普通紅紫色。

・ケラマヤマツツジ
 ヤマツツジとケラマツツジの交雑種。
 
・シロヤマツツジ(白山躑躅) 
 花が白色で緑色の斑点がある。

・花は変異が多く、
 ヤエザキヤマツツジ、ボタンツツジ、シキザキヤマツツジなど
 野生品種も多い。


水生植物園のヤマツツジと
色も形も同じように見受けられましたので、
山躑躅としました。
2014/04/16 撮影…草庭
2014/04/13 撮影…水生植物園のヤマツツジ



< 2011 年 >
2011/04/17 撮影
2011/04/22 撮影
2011/04/24 撮影
2011/04/26 撮影


< 2010 年 >
2010/04/24 撮影


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シャガ ( 射干 )

2014-04-17 |  4月 の花たち

                              ↑ 2014/04/12 撮影

2014/04/10 撮影

[ アヤメ科アヤメ属の常緑多年草、中国原産 ]

古く中国から渡来し日本で野生化したもの、
とも言われています。
本州~九州にかけて、
林下の湿った斜面などに群生します。
草丈は、30~70cm。
根茎は2~3cm、地下に浅く横伏します。
葉は、幅2~3.5cmの剣状で厚く光沢があり、鮮緑色です。 
花期は、4~5月。
長さ30~70cmの花茎が伸び、上部が分枝して、
その先に淡白紫色径4~5cmの花を次々に付けます。
花には、外側に3枚の外花被片と内側に3枚の内花被片があります。
外花被片は縁に浅い切れ込みがあり、
中央部に橙黄色の斑点と鶏冠状の突起があって、
そのまわりに淡紫色の斑点があります。
内花被片はやや細く、先が浅く2裂します。
花は朝開いて夕方に萎みます。
果実は3倍体植物なので結ぶことがありません。 
名は、ヒオウギの漢名「射干」からとって付いたそうです。
別名;コチョウカ(胡蝶花)
・東京都で準絶滅危惧種・


2014/04/07 撮影

2014/04/09 撮影

2014/04/10 撮影
〃…開花したら外花被片が1枚欠けていました

2014/04/12 撮影


2014/04/15 撮影…次々に咲く



2014/04/16 撮影




< 2011 年 >
2011/03/28 撮影
2011/03/31 撮影…つぼみ
2011/04/06 撮影
2011/04/09 撮影…朝
2011/04/09 撮影…昼
2011/04/09 撮影…午後
2011/04/10 撮影
2011/04/11 撮影


< 2010 年 >
しゃがの花は
歳時記には初夏または仲夏と書かれていますが、
今年の草庭では
仲春の頃から咲き始めました。
あやめに似た小さめな花が
梅雨にかけて咲き継がれます。
蝶の舞うような姿から
胡蝶花(こちょうか)とも呼ばれます。

2010/04/21 撮影


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ハラン ( 葉蘭 )

2014-04-12 |  4月 の花たち

                            ↑ 2014/04/12 撮影…花



[ ユリ科ハラン属の常緑多年草 ]

九州鹿児島県薩摩半島の沖に位置する
宇治群島・黒島などに自生します。
草丈は、40~70cm。
根茎が地下を横に這い、
その所々から長い柄をもった1枚葉を出して、
群落を作ります。
若い葉は巻いた形で出てきます。
葉は、長楕円形で長さ30~45cm・幅8~15cm、
基部がせまく先が尖ります。
質は薄く硬く、光沢があり、両面とも深緑色、
主脈は隆起し左右の幅が異なります。
花期は、4~5月。
11月頃に短い柄の蕾を根茎の鱗片の腋に付け、
春になって開花します。
花は、筒状釣鐘形の径2~3cmで、緑色から褐紫色にかわり、
地面に沈むように接して上向きに開きます。
花被は短筒状又は盤状となり、上部は8裂し、
内側は褐紫色、外側には同じ色の斑点があり、
やや肉質で雄しべは8個です。
果実は液果、緑色の球状で、次第に黄色を帯びて裂開し、
数個の種を散布します。
古典園芸植物で、斑入りなどの品種があります。
古くから親しまれ、
花材や料理の敷物・飾りにも利用され、
日陰によく育つので、庭園の下草などにも植えられます。
根茎は利尿や強壮剤などに用いられます。
名は、美しい緑葉の姿から付いたそうです。
別称 ; バラン(馬蘭)

今日、葉蘭の古葉を整理しました。
花は目立たないので見過ごしがちですが、
外側に付いていたので、気付きました。


2014/04/12 撮影


…青い蕾 

…色付いた蕾 …色付いた蕾

…開花
 ・ 

…果実 …種 


2014/04/13 撮影…神代植物公園







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スミレ ( 菫 )

2014-04-10 |  スミレたち

                               ↑ 2014/04/15 撮影

2014/04/16 撮影

[ スミレ科スミレ属の多年草 ]

スミレ科スミレ属の総称として使われる場合と、単にこの種を指す場合があります。
スミレ属の総称と区別するため、
愛好家の間ではこの1種をマンジュリカ(満洲産)と呼ぶことがあります。

日本では、
北海道~九州にかけて、
耕作地の周辺から丘陵などの日当たりの良いところに自生します。
草丈は、5~15cm。
無茎種で、根茎は短く、根は太く黄赤褐色をしていて、根で増えます。
長い葉柄には左右に広い翼があり、
毛は変化が多く、無毛のものから全体が微毛におおわれるものまであります。
葉は、すべて根生し、
長楕円状披針形で先がまるいへら形、長さ3~8cm、幅1~2.5cm、
斜め上に展開し、
縁には低平な鋸歯があります。
葉の表面は緑色、裏側は白を帯びた緑色のものが普通ですが、
紫色を帯びるものもあります。
花期は、3月下旬~6月。
花(開放花)は、花茎の先端に径1~2.5cm、濃紫色の花を1つ横向きに付けますが、
白花品もあります。
唇弁の中央部は白地に紫色の筋が入り、
側弁の基部には白い突起毛があります。
距はふつう細長い円柱形で、長さ5~8mmです。
果実は、長楕円体のさく果で、成熟すると上を向き、やがて縦に3つに裂けて、
しばらくそのままに種子をのせた状態でいます。
閉鎖花(へいさか)は、硬く閉ざされた蕾のようなままで、
自花受粉により結実して種子を作りますが、
季節によってはガク片のなかに
小さな花弁が付いていることもあります。
果実は、蒴果で実が熟すと上を向き、種子を弾き飛ばします。
名は、花の形が墨壺に似ていることから、
スミイレがスミレになったと言われていまが、異論もあるそうです。
別名 ; スモウトリグサ(相撲取草)・キンキンサイ(菫々菜)


2014/04/14 撮影


2014/04/15 撮影


2014/04/16 撮影


2014/04/17 撮影

2014/04/18 撮影

2014/04/20 撮影

2014/04/23 撮影

2014/04/26 撮影

2014/04/27 撮影

2014/04/29 撮影


2014/04/13 撮影…神代植物公園








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