しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

バイカウツギ ( 梅花空木 )

2013-05-27 |  5月 の花たち

                         ↑ 2012/05/26 撮影
                                                 
2012/05/27 撮影

[ユキノシタ科ウツギ属の落葉低木]

日本では、
本州~九州にかけて、
山地の林下や林縁に自生します。
樹高は、1~3m。
ウツギの一種で、枝は二股に分岐します。
葉は、質が薄く、卵形で先が鋭く尖り、3~5本の葉脈が目立ち、
縁に浅い鋸歯がまばらにあって、対生します。
冬芽は、葉痕の内にあるため外からは見えませんが、
春になると葉痕を破って芽吹きます。
花期は、5月~6月。
小枝の先に集散花序を出し、
花径約3cm、白色で芳香のある4弁花を5~10個ほど付けます。
雄しべ約20本。
果実は、果(さくか)で、
9~10月頃に熟し、種子は褐色です。
純白で仄かな香気のある清楚な花が好まれ、
古くから庭木や生け花の花材として親しまれています。
ケバイカウツギ(ニッコウバイカウツギ)は、葉の裏面に多くの毛があります。
名は、梅に似た形の花を付け茎が空洞になっている木、
ということからついたそうです。
別名 : サツマウツギ

2012/05/21 撮影…つぼみ
2012/05/25 撮影
2012/05/26 撮影

2012/05/27 撮影

2012/05/28 撮影

2012/05/30 撮影
2012/06/03 撮影
2012/06/05 撮影
2012/06/12 撮影…実
2012/06/25 撮影


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水芭蕉 ( みずばしょう ) <夏> 初夏

2013-05-15 |  夏の草木・その他 の 俳句

◉ …

石狩の雨おほつぶに水芭蕉 ・・・・・ 飯田蛇笏 [雪峡]
花と影ひとつに霧の水芭蕉 ・・・・・ 水原秋櫻子 [晩華]
水芭蕉どこかに青き痣をもつ ・・・・・ 山田みづえ 

水のきれいな湿地や水辺に群生します。
花序を包む純白の仏炎苞は
花弁のように見え美しく、
小さな葉が寄り添うように生えています。
雪解けの頃、一面に白い清楚な花(仏炎苞)が咲いる光景は人々を魅了します。
群生地は各所にあり、
低地では3月下旬~4月上旬に開花し、
春の訪れを告げます。
尾瀬のような高地では、
5月下旬に花苞をのぞかせ6月上旬が花の盛りとなり、
唱歌「夏の思い出」にも歌われているように
夏の花として考えられています。
「季語」の扱いとしては、歳時記(編者)により異る場合があり、
或る歳時記では「晩春」とし、
他の歳時記では「初夏」」としています。

   [ サトイモ科ミズバショウ属の多年草 ]
   
奥社詣でてもう一度水芭蕉 ・・・・・ みなみ

ミズバショウ (水芭蕉)
日本では、
本州の兵庫県・中部以北~北海道、
(および千島~東シベリア)にかけて、
高地や山間の低地の湿原・疎林の湿原などに自生し、
しばしば大きな群落をつくります。
草丈は、葉の長さ約1m。
地下茎(根茎)は、太く独特の匂いがあり、
雪解けと共に、葉に先立って地下茎から花茎を伸ばします。
葉は、淡緑色、無毛で花茎より少し後れて生え、
花の後長い楕円形に大きく成長し、1mにも達します。
花期は、4~7月。
花は、葉が開くより前か同じころに生じ、肉穂花序で、
黄緑色棒状の穂の軸の外側に
多数の黄緑~黄色の小花を密に付けます。
両性花で、花被片4枚、雄しべ4本、雌しべ1本。
仏炎苞(ぶつえんほう)は、純白の先が尖った卵状楕円形で、
花序を包むように抱きかかえます。
果実は液果で、熟すと穂の軸は地上に倒れます。
地下茎(根茎)と全草に毒があります。
名は、水湿地に生え、葉が大きくなり、
芭蕉の葉を思わせるので付いたそうです。


2011/05/17 撮影…戸隠森林植物園のミズバショウの群生
〃 


 


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ミヤコワスレ ( 都忘れ )   

2013-05-05 |  5月 の花たち

                                                                       ↑ 2013/05/05 撮影                                                                              
 〃 

[キク科ミヤマヨメナ属の多年草・ ミヤマヨメナの園芸品種]

本州~九州にかけて、
山林の木陰に自生するミヤマヨメナ(ノシュンギク)を
観賞用に栽培した園芸品種です。
草丈は、20~60cm。
耐寒性があり、地中に伸びる根茎で殖えます。
根出葉は、長い柄を持ち、卵状長楕円形で粗い鋸歯があり、
ロゼット状で冬を越します。
春に中心から茎を伸ばし、
茎の上部の葉には柄がなく、
長楕円形で粗い鋸歯があり、互生します。
花期は、4~6月。
分枝した茎の先端と上部の葉腋から花柄を伸ばし、
径3~4cmの花を付けます。
花は、濃紫・濃青紫・淡青・桃・白色の舌状花と
黄色の筒状花からなります。
日本独特の草花で、
江戸時代後期に改良されたものが栽培され、
切花・花壇・鉢植に利用されています。
切花用には主に高性種、鉢植えや花壇用には矮性種が、
栽培されています。
花色は多彩ですが、
一般には紫系のものが多く利用されています。
名は、佐渡に流された順徳天皇が
「この花を見ていると都のことも忘れるようだ」と
言われたことから付いたそうです。
別名 : ノシュンギク(野春菊)・ミヤマヨメナ(深山嫁菜)

簡素な美しい花を
今年も付けてくれました。

2013/04/06 撮影
2013/04/21 撮影
2013/04/23 撮影
2013/05/05 撮影
2013/05/18 撮影

2013/06/20 撮影



<  2011 年  >
2011/03/08 撮影
2011/04/11 撮影
2011/04/13 撮影
2011/04/16 撮影
2011/04/19 撮影
2011/04/24 撮影
2011/04/26 撮影
2011/04/27 撮影
2011/04/29 撮影
2011/04/30 撮影
2011/05/01 撮影
2011/05/04 撮影
2011/05/04 撮影
2011/05/06 撮影



<  2010 年 >
母の好みの季節の花が、
いつもさりげなく玄関や
廊下の隅などに活けてありました。
都忘れの花は
その中のひとつでした。

2010/05/08 撮影
2010/05/08 撮影

 


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