しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

キバナセツブンソウ ( 黄花節分草 )

2021-02-27 |  2月 の花たち

                           ↑ 2021/02/13 撮影

2021/02/16 撮影

[ キンポウゲ科セツブンソウ属の多年草、ヨーロッパ南部原産 ]

手持ちの図鑑でしらべましたが、簡略な説明でした。

セツブンソウ属はヨーロッパからアジアにかけて8種、
日本にはセツブンソウ1種が分布します。
キバナセツブンソウは黄色い花を咲かせる品種 で、色々なタイプが流通しています。
多く普及しているキバナセツブンソウはヨーロッパ原産です。

キバナセツブンソウ (黄花節分草)…エランティス・ヒエマリス
分布は、ヨーロッパ南部、英国を含むヨーロッパ西部に帰化しています。
草丈は、5~15cm。
葉は、多数に細裂します。
花期は、3~4月。
花は、径3.5㎝位で光沢のある鮮黄色、花弁状の萼が6枚です。

エランティス・キリキカ
分布は、トルコ、イラクからアフガニスタンです.
草丈は、5~10cm
葉は、多数に細裂します。
花期は、3~4月。

エランティス・ヒエマリ  ✖  ツベルゲニー
キバナセツブンソウとして流通し、最近は多く見られます。エランティス・ヒエマリスとエランティス・シリシカの交配種です。日本でも栽培されています。 

以前に友人から戴きました。
木漏れ日が当たるところに、
一鉢ほどの黄花節分草を植えられたら、
一畳ほどに増えたそうです。
我が家では鉢植えで育てています。


 2021/02/13 撮影

2021/02/14 撮影


2021/02/15 撮影…雨

20201/02/16 撮影

 〃

 

2021/02/18 撮影

2021/02/21 撮影

 〃


2021/02/23 撮影

2021/02/27 撮影


2021/03/03 撮影

2021/03/15 撮影


<  2019 年  >
2019/02/18 撮影

2019/02/22 撮影

<  2018 年  >
2018/02/20 撮影




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きょう の 梅の花  2021/02/23

2021-02-23 | きょう の 草庭

                       ↑…白梅
春を告げる白梅の老木は花の盛りを迎えました。
気品のある落ち着いた趣に、
清らかな香りを漂わせています。

 …紅梅

紅梅は白梅に一歩遅れて見ごろとなりました。
女性的な艶やかな趣に、
優しい暖かさがあります。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

楤の芽 ( たらのめ ) <季> 仲春

2021-02-20 |  春の草木 の 俳句

◉ 多羅の芽 (たらのめ)・うどもどき・うどめ・たらめ・楤摘む (たらつむ)

たらの芽のとげだらけでも喰はれけり ・・・・・ 一茶 [八番日記]
多羅の芽の十や二十や何峠 ・・・・・ 石田波郷 [風切]
楤の芽の仏に似たる瀬のひかり ・・・・・ 角川源義 [ロダンの首]

山野に自生する棘の多い楤木の新芽を「楤の芽」と呼びます。
3~4月頃の若芽はウドに似た香とほろ苦さとふくよかな風味があり、
山菜の王者とも言われています。
天婦羅や茹でて和え物などにして食されます。

  [ ウコギ科タラノキ属 の落葉低木~小高木 ]

楤の芽の2番目もしくは3番目は残すように気を付けて摘み、
天ぷらなどにして楽しんでいます。

もてなしの天婦羅にまづの楤の芽を ・・・・・ みなみ

タラノキ (楤木)
北海道~九州にかけて、
山野の林縁や道端、荒れ地などにに自生し、 
しばしば群生します。
樹高は、2~5m。
樹皮は灰褐色、幹は棒状で、あまり分枝せず直立し、
大小の鋭い刺があります。刺(とげ)がほとんどないものをメダラといい、
食用に栽培されます。
若木は小葉軸にも刺があります。
葉は、長い柄を持ち基部が大きく茎を抱き、
大型の2回羽状複葉で長さ50~100㎝、枝先に集まって傘のように四方に開き、互生します。
小葉は卵形で長さ5~12㎝、卵形で多数あり、縁には鋸歯があつて、対生します。
表面には粗毛が散生し、
裏面には粗毛がやや密生するものもあつて白色を帯びます。
葉柄や葉軸には粗毛が散生します。
花期は、8〜9月。
幹の頂や枝先に大きな散形花序を出し、総状または円錐状に伸び、
淡緑白色の小さな花を多数付けます。
花序の枝の上部には両性花の花序、下方には雄花の花序の付くことが多く、
花は径3㎜、花弁は5個あります。
雄しべは5個、花柱も5個です。
花序には、両性花と雄花があります。
両性花は雄しべが先に熟し、
花弁や雄しべが落ちてから雌しべが熟します
果実は液果で、径約3㎜の球形、秋には黒紫色に熟します。
新芽は「タラノメ(楤芽)」と呼ばれて独特の風味があり、 
天ぷらや和え物にして食されます。
栽培されている山菜の一つです。
民間薬として、木や根の皮をはいで刻み、乾燥したものを煎じて、
胃腸病・腎臓病・糖尿病などに用います。
別名 : ウドモドキ・トゲウド  
   若芽をタラノメ・タランボ

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チャセンシダ ( 茶筅羊歯 )

2021-02-20 |  シダたち

                   ↑ 2021/08/01 撮影

 〃

下書をうっかりアップしてしまいまして、大変失礼いたしました。
一度引っ込めて仕上げましたので、よろしくお願い致します。

[ チャセンシダ科チャセンシダ属常緑性多年草、シダ植物 ]

北海道~九州にかけて、
山麓の乾燥気味の崖地や岩の割れ目、石垣などに自生します。
小型のシダで、暖地に多く、山中にはややまれです。
根茎は小さな塊状で直立し、葉を叢生します。
葉柄は葉身よりも短く、光沢のある黒褐色です。
葉身は、長さ15~25㎝の線状披針形で、1回羽状に分裂し、
羽片はややまばらに生じ約20対、ごく短い柄を持ち、斜卵形または扇状楕円形です。
鈍頭または円頭、前縁には低い鋸歯があり、基部は広いくさび形、
やや草質、上面は深緑色です。
中軸は黒褐色、両側に狭い翼があります。
胞子嚢群は羽片に6~8個付き、支脈上の大部分に伸び、広線形です。
包膜は側方で開きます。
名は、羽片の落ちた古い軸が束になって残っている姿を茶筅に見立てた
ことから付いたそうです。

鉢植えで小さく育てていましたが、
露地に下ろしてみました。
きっと伸び伸び育つことと思います。


2021/02/21 撮影
 〃


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

犬ふぐり ( いぬふぐり ) <季> 初春

2021-02-07 |  春の草木 の 俳句

◉ ひょうたんぐさ・いぬのふぐり

いぬふぐり星のまたたく如くなり ・・・・・ 高浜虚子 [六百句]
古利根の春は遅々たり犬ふぐり ・・・・・ 富安風生 [冬霞]
陽は一つだに数へあまさず犬ふぐり ・・・・・ 中村草田男 [萬緑] 
  
俳句でいうイヌフグリは帰化植物のオオイヌノフグリのことです。
早春、野原や畦みち・道端などの日溜りに、
ほかの草に先立って空色の可愛い花をたくさん開きます。
花色も濃いもの淡いものがあり、星を散りばめたような可憐な花で、
日を受けている時だけ開きます。
茎は根元で枝分かれして地を覆うように横に広がり、
葉は小さな卵円形で鋸歯があります。
在来種のイヌフグリは、淡紅色の小さい花を付けます。
帰化植物のオオイヌノフグリが各地に広がって、
現在では山間部に行かないとイヌフグリに出会えないほど減少してしまいました。

  [ ゴマノハグサ科クワガタソウ属の二年草、ヨーロッパ原産 ]

松林まで川沿ひを犬ふぐり ・・・・・ みな

オオイヌノフグリ (大犬の陰嚢)
明治初期に帰化植物として日本に入り、
今は各地の畑や道端に普通に見られます。
草丈は、15~30cm。
全体はイヌフグリより大きく、
茎は基部で枝分かれして地上を這って四方にに広がり、
柔らかな毛か生えています。
葉は、卵円形で長さ0.7〜1.8cm、幅0.6〜1.5cm、
先の鈍い鋸歯を持ち、茎の上部のものは互生し、下部のものは対生します。
花期は、3~5月。
葉腋から長い花柄を伸ばし、藍色の条を持った淡青色の小さな花を付けます。
花冠は径約8㎜で深く4裂し、筒部はごく短く、上裂片は幅広く円形、下裂片は小さいです。
雄しべは2個です。
日が当たっているときだけ開きます。
萼は深く4裂し、裂片は狭卵形て先は鈍形です。
果実は、蒴果でやや扁平な倒心臓形、
数個の大型の種子は長さ1.5㎜楕円体で腹部に窪みがあります。
名は、イヌフグリより大きく、果実の形が犬のふぐりに似ていることから付いたそうです。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする