しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

カシノキラン ( 樫木蘭 )

2019-08-31 |  8月 の花たち

                       ↑ 2018/08/08 撮影

2019/08/29 撮影

 

 2018/08/08 撮影

[ ラン科マツラン属の常緑多年草 ] 

本州(房総半島西)~沖縄にかけて、
温暖帯林中の老樹の樹皮に着生します。
短い茎は傾上し、下部からは長く粗いひげ状の気根を多く出します。
葉は、披針状長楕円形で長さ2~6㎝、質は厚くしなやかで、
上部は円く先が少し突出し、
基部は短い柄を経て葉鞘に続き、葉鞘は茎を包みます。
茎の上部に葉は集まり、2列になって互生します。
花期は、7~8月。
下部の葉腋から花序を出し、径5㎜弱の淡黄色の花を短い総状に付けます。
花被片は倒披針形で鈍頭、平開します。  
唇弁はは比較的大きく基部は袋状になり、白地に紅褐色の斑紋があります。
先端は広三角形で平担です。
花粉塊は長柄のさきに2個が並びます。
果実は蒴果で倒卵状円柱形です。
名は、カシノキの幹によく付いて生えることから付いたそうです。
・絶滅危惧種・

花屋の店先に並んでいました。
名前を聞くのも花を見るのも初めてでしたので、
大荷物を持っていましたが、なんとか連れて帰りました。
図鑑やネットで調べて、古いモチノキにつけました。
無事に着生したようで小さな花を付けています。

2019/08/27 撮影

 

2019/08/29 撮影

 

 2019/08/31 撮影

 

2019/09/02 撮影

 

 2019/09/05 撮影

 

2019/09/09 撮影…台風一過

 

 

<  2018 年  >
 2018/08/08 撮影

 〃

 

 2018/08/10 撮影

 

2018/12/11 撮影

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セリバヤマブキソウ ( 芹葉山吹草 )

2019-08-31 |  4月 の花たち

                                      ↑ 2019/04/17 撮影

2019/05/26 撮影…実・萎んだ花

[ ケシ科ヤマブキソウ属の多年草 ]

ヤマブキソウの1品種で、
山地の樹下に自生します。
草丈は、10~30cm。
根生葉は、長い柄を持ち、頭大羽状複葉で、
小葉は5~7個、各小葉は菱形卵形で粗く深裂し、
各裂片の先は尖っています。
茎葉は3~5個の小葉を持ち、細かく裂けます。
花期は、4~5月。
花柄を出し、黄色の4弁花を付けます。
花弁はほぼ円形で長さ約2㎝です。
雄しべは多数、雌しべは1本です。
萼片は2個で緑色です。
果実は、蒴果で細い円柱形です。
名は、葉の分裂した様子を芹の葉に見立てて付いたそうです。

以前から山吹草はありましたが、
芹葉山吹草はありませんでしたので、
昨年友人宅から戴いて帰りました。
夏の間ぽつぽつと花が咲きました。

  

 2019/03/05 撮影

 2019/03/09 撮影

 2019/03/15 撮影 

2019/03/18 撮影 

 

2019/04/17 撮影 

 

2019/05/26 撮影…実

 

2019/05/30 撮影

 

2019/06/03 撮影

 

<  2018 年  >
2018/04/18 撮影

 

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クガイソウ ( 九蓋草 / 九階草 )

2019-08-17 |  6月 の花たち

                        ↑ 2019/05/31 撮影

2019/06/05 撮影 

[ オオバコ科クガイソウ属の多年草 ]
(ゴマノハグサ科に分類される場合もあります。)

本州の、
山地の日当たりの良い草原や林縁に自生します。
草丈は、80~130cm。
茎は円柱形でほとんど分枝せず、根ぎわから数本直立して株となります。
葉は、無柄で長さ6~17㎝の楕円形、先が尖り、
縁には細かな尖った鋸歯があって、通常4~6枚が輪生します。
花期は、7~8月。
茎頂に穂のような長い10~25㎝の総状花序を出し、淡紫色の小花を多数密に付けます。
花軸には短毛を散生します。
花冠は長さ7~8㎜の筒状で先は浅く4裂し、裂片は披針形で先が尖ります。
雄しべは2本で花冠の外へ長く突き出ます。花糸は紫色で下部に軟毛が生えます。
花ごとに1本の線状の苞葉と短い花柄を持ち、
がくは深く5裂し、裂片は披針形で先が尖ります。
果実は蒴果で広卵形です。
根茎の乾燥したものを、
生薬の草本威霊仙(そうほんいれいせん)として、
リューマチ・関節炎・利尿尿剤として用います。
春先の若芽を、熱湯でゆでてから水にさらして、食用にします。
名は、輪生した葉が数層になって、ちょうど九層ぐらいあるので付いたそうです。
 
青味がかった紫色のさわやかな花です。
下から上へと順々に咲いてゆき、
長く楽しめました。
 

2015/05/05 撮影

 

2019/05/25 撮影

 

2019/05/28 撮影

 

 2019/05/31 撮影

 

2019/06/03 撮影

 

2019/06/07 撮影

 

2019/06/16 撮影

 

2019/06/21 撮影

 

2019/07/18 撮影

 

2019/08/15 撮影

 

 

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キリンソウ ( 麒麟草 / 黄輪草 )‥‥‥「テカリダケキリンソウ(光岳麒麟草)」

2019-08-17 |  6月 の花たち

                           ↑ 2019/06/16 撮影…テカリダケキリンソウ

 〃

[ ベンケイソウ科キリンソウ属の多年草 ]

テカリダケキリンソウ(光岳麒麟草)
キリンソウの矮性種で、
南アルプス光岳で発見されました。

キリンソウ(麒麟草)
北海道〜九州にかけて、
山地の林縁や草原、海岸などに自生します。
草丈は、10〜30cm。
太い根茎から円錐形で緑色の茎を多数伸ばします。
葉は、柄がほとんど無く、長さ2〜7㎝の広倒卵形〜広倒披針形で先はやや円く、
底部はくさび形、多肉質で緑色、縁の上半分には鈍鋸歯があり、互生します。
花期は、6〜8月。
茎頂に平らな散房状集散花序を出し、黄色の花を多数付けます。
花弁は5個、披針形で長さ約5㎜、先は鋭く尖ります。
雄しべは10本で花弁より短く、雌しべは5個です。
果実は袋果です。
名は、黄色の花が輪状に咲くことから付いたのではないかという説もありますが、
一方で由来は不明とも言われています。

知人に立派に育っているキリンソウを見せて頂きました。
毎年大きな鉢いっぱいに咲くそうです。
この鉢植えもあのように育ってくれればと思います。
何年後になるのでしょうか...

 

2020/06/03 撮影

 

2020/06/12 撮影

 

<  2019 年  >

2019/05/14 撮影

2019/06/03 撮影

2019/06/07 撮影

 

 

2019/06/16 撮影

2019/08/10 撮影

 

 


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空蝉 ( うつせみ )

2019-08-13 |  8月 の花たち

                     ↑ 2017/08/02 撮影

こんなところにも。
蝉のぬけ殻が…

今朝、ツクツクボウシの鳴き声を耳にしました。(8/13日)

2019/08/13 撮影…フタリシズカに

  

 2017/08/03 撮影…茎の上部

 

 


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ケイビラン ( 鶏尾蘭 ) ‥‥‥「ヤクシマケイビラン(屋久島鶏尾蘭) 」

2019-08-11 |  7月 の花たち

                                                                ↑ 2019/07/22 撮影…ヤクシマケイビラン 

〃…雄花

[ キジカクシ科ケイビラン属の多年草 ]
(ユリ科に分類される場合もあります)

ヤクシマケイビラン (屋久島鶏尾蘭)  
九州屋久島の永田岳・黒味岳の頂上付近の岩や崖上に自生していて、
白い花を多数付ける屋久島の固有種で小型のものと言われています。
 

ケイビラン (鶏尾蘭)  
日本の特産で1属1種とされていますが、
2種からなるとする説もあります。
本州の紀伊半島・四国・九州の、
山中の崖に自生します。
草丈は、20~40cm。
根茎は短く、下方に粗く大きいひげ根があります。
根生葉は、左右扁平で2列に互生し、鎌状の広い線形で長さ10~30㎝、
先端は鋭突し、下方に向かって次第に狭く、質は厚く、
表面は艶があって緑色、裏面は薄い緑白の線が数条あり、縁は全縁です。
雌雄異株で冬に地上部は枯れます。
花期は、7~8月。
葉の間から狭い翼のある花茎を伸ばします。
頂にまばらな円錐花序を出し、短い花柄を持ち、
鐘形で白く外面が淡紅褐紫色を帯びた径3㎜の花を多数付けます。
花被片は6枚で雄花は長楕円形、雌花は楕円形です。
雄しべは6本、花柱は1本です。  
果実は、さく果で小球形、3裂し、種子には毛があります。
名は、葉の様子が雄鶏の尾に似ているので付いたそうです。

名前を聞いたことはありましたが、
花を見たことはありませんでした。
外面の薄紅色が印象的な花で、
育てやすいと思いました。

 2019/03/28 撮影

 

2019/05/06 撮影

 

2019/06/25 撮影

 

2019/06/30 撮影

 

2019/07/06 撮影

 

2019/0713 撮影

2019/07/18 撮影

 

2019/07/29 撮影

 

2019/07/31 撮影

 

2019/09/09 撮影

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ベニバナイチャクソウ ( 紅花一薬草 )

2019-08-07 |  4月 の花たち

                                      ↑ 2019/04/15 撮影

 2019/04/30 撮影

 [ ツツジ科イチヤクソウ属の常緑多年草 ]
 (イチヤクソウ科で分類される場合もあります。)

日本では、
北海道~本州(中部地方以北)にかけて、
亜高山地帯の森林内に自生し、多くの場合群生します。
樹林帯と共生する菌類から養分を得て生育しているので、
栽培が困難といわれています。
草丈は、10~25cm。
2~5枚の葉が根ぎわに集まって付きます。
葉は、長い柄を持ち、広楕円形もたは円形で長さ3~4.5㎝、幅2~3.5㎝、
質は厚く、縁には不明瞭な鋸歯があります。
花期は、6~7月。
葉の間から直立する花茎を出し、上部は総状花序をなして、
桃色の花を多数下向きに付けます。
花柄の基部には苞葉があり、がくは小形で深く5裂します。
花冠は径約1.3㎝で広く開き、深く5裂します。
裂片は楕円形で先が円形です。
雄しべは10本、葯は赤紫色です。
雌しべは花の外に突き出て、上の方に彎曲します。
果実は蒴果で、平たい球形です。
名は、全草を乾かし薬用とすることからイチヤクソウ、
花の紅色に基づいて紅花と付いたそうです。

園芸店で初めて出会ったので求めました。
栽培が難しいことは解っていましたが、
一度手がけて見たいとおもいました。
葉はこの暑さでも元気です。
お花が見れたことで満足しています。

 

2019/03/25 撮影

〃…つぼみ

2019/03/28 撮影

 

2019/03/31 撮影

 

2019/04/12 撮影

 

2019/04/15 撮影

 

2019/04/30 撮影

 

2019/05/05 撮影

 

2019/05/12 撮影

 

2019/05/14 撮影

 

2019/05/25 撮影

 

2019/05/28 撮影

 

2019/06/25 撮影

 

2019/07/31 撮影

 

 


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