しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

チゴザサ ( 稚児笹 )

2017-05-28 |  5月 の花たち

                      ↑ 2016/05/23 撮影

2016/05/15 撮影

2016/05/20 撮影

 2016/05/23 撮影

[ イネ科メダケ属の常緑性多年草 ]
  (イネ科チゴザサ属のチゴザサとは別種です)

本州中部以南~九州にかけて、
山野の川や道端に自生し、
地下茎で増えて群生します。
草丈は、30~60cm。
葉は、長さ4~7cmの狭披針形で先が尖り
緑色に白い縦斑が不規則に入って、 互生します。
花期は、5~8月。
茎の先に円錐花序を出し、
その細い枝先に、 長さ約2mm楕円状球形で淡緑色~帯紫褐色の小穂を多数付けます。
小型で刈込に強いので、
正月用の鉢植えや庭園の下草、グランドカバーなどに用いられます。
園芸品種で葉に黄や白の縞があるものはチゴザサと言われます。
名は、細くて小さな葉を幼児にたとえたことから付いたそうです。
別名 ; シマダケ(縞竹) ・シマザサ(縞笹)
 
句会のときに、
句友が涼やかに活けて下さいました。
緑の葉に白の縦縞がとても美しく、
茶花としても使われるそうです。
友人から戴いたものです。


2016/05/15 撮影

2016/05/16 撮影


2016/05/18 撮影

2016/05/20 撮影

2016/05/22 撮影


2016/05/23 撮影


2016/05/24 撮影

2016/05/26 撮影

2016/05/28 撮影

2016/05/29 撮影

2016/06/01 撮影


2016/06/04 撮影

2016/06/11 撮影

2016/06/14 撮影

2016/06/22 撮影


2016/08/19 撮影


<  2015 年  >
2015/09/28 撮影
2015/10/28 撮影


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タガネソウ ( 鏨草 )

2017-05-27 |  4月 の花たち

                              ↑ 2017/04/17 撮影

〃 

2017/05/11 撮影

[ カヤツリグサ科スゲ属の多年草 ]

日本では、
北海道〜九州にかけて、
山地の林内に自生します。
草丈は、10~40cm。
根茎は短く、長い地下茎や匐枝を出して繁殖します。
葉は、長楕円形または長披針形で長さ12~32㎝、幅1.5~3㎝、
先は次第に尖り、下部には普通まばらに軟毛が生えます。
花期は、4~5月。
葉の無い前年の根茎から、青緑色の花茎を数本出します。
基部は赤褐色の鞘状葉で包まれ、中部から上に小穂を散生します。
小穂は長楕円形で長さ1~2.5㎝、
柄があって直立し、柄の基部は鞘状葉で包まれます。
小穂は4~8個、総じて雄雌性、
上部は雄花部で褐色を帯び、
下部は緑色の雌花部で少数がまばらに付きます。
柱頭は淡紅紫色で3個です。
鱗片は長楕円形で尖り、濁赤色の細かい点があります。
果胞は無毛で、鱗片より短く、長楕円形で脈が隆起します。
花茎は果実が熟すると倒れます。
名は、葉形を鍛冶屋の使う鏨(たがね)に見立てて付いたそうです。

以前から植わっていたもので、
長年わからなかった名前を教えて頂いだき、
さつそく図鑑で調べましたら、
スゲ属の中に載っていました。
広めの葉の姿が、スゲ属とは思えませんでした。
丈夫でよく増えます。

 

2017/04/17 撮影

 

 2017/05/11 撮影

 

 

コメント (2)
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ヤマエンゴサク ( 山延胡索 )

2017-05-15 |  4月 の花たち

                                      ↑  2017/03/22 撮影

 2017/03/17 撮影…苞と花

 2017/03/16 撮影 

[ ケシ科キケマン属の多年草 : 毒 ]

本州~九州にかけて、
山野の湿った林内や林縁に自生します。
草丈は、10~20cm。
径約1㎝球形の塊茎があり、
1本の茎を出します。
葉は、柄を持ち、2~3回3出複葉です。
小葉は卵円形~披針形で3~4裂し、
鋸歯の有無など多種多様です。
包は菱状の卵形で先が3~5裂します。
花期は、4~5月。
茎頂に総状花序を出し、
淡紅紫色~淡青紫色の筒状で長さ1.5~2.5㎝の花を
5~10個付けます。
花冠は一方が唇状に開き、
他方が真直か、または多少彎曲したやや長い距になつています。
多くは筒の部分が白色を帯びています。
6個の雄しべは花糸が合着して2組になる両体雄しべです。
果実は蒴果です。
近縁種のエゾエンゴサク(蝦夷延胡索)は、
北海道~東北地方の日本海側に分布します。
ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)は、
本州以西~九州に分布し、苞葉は卵状三角形状で全縁です。
薬草のエンゴサク(延胡索)は
中国の東部から朝鮮半島に分布している小形の多年草で、
江戸時代の享保年間に渡来したと言われています。
塊茎を湯通して乾燥させ、
生薬の延胡索(えんごさく)として、
胃痛・腹痛や胸焼け、食欲不振などに利用されています。    
名は、生薬名の延胡索と山地に生えていることから付いたそうです。     
別名: ヤブエンゴサク(藪延胡索)

早春に開花し、
細い茎に繊細な葉を付けます。
開きはじめは紅を帯び、
すっかり開花すると青味を強めます。
可愛いらしい花の小群落に思いをはせて…。

 

 2017/03/16 撮影…花・苞

 〃 

 

 2017/03/17 撮影

 

 2017/03/18 撮影

 

 2017/03/21 撮影

 

 2017/03/22 撮影

 

  2017/04/08 撮影

 〃

 〃

 

 2017/04/11 撮影

 

<  2018 年  >

2018/03/15 撮影

 

 

コメント (2)
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