しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

チャボバホトトギス ( 矮鶏葉杜鵑草 )

2021-11-20 |  10月 の花たち

                           ↑ 2018/10/10 撮影

2021/10/09 撮影

[ ユリ科ホトトギス属の多年草 ]

手持ちの図鑑で調べましたが
載っていませんでしたので、
ネットからの抜き書きと見た目からの雑感です。

矮性種です。
草丈は、20~30cm。
茎の節間は詰まっていて、垂直に伸びます。
葉は、楕円形で先が尖り、基部は茎を抱き、
質は厚く硬く、毛があって、2列に出て水平に開き、互生します。
花期は、8~10月。
茎の上方の葉腋に短い花柄を持ち、漏斗状の花を2~3個ずつ埋もれるように上向きに付けます。
花被片は6枚、白地で内面に紅紫色の細かい斑点が多数付きます。
雄しべは6個で、花柱は三つに分かれ、先が2裂します。
果実は、さく果です。
初冬に地上部の茎や葉などが枯れ、地中の根や地下茎が残ります。
休眠状態で冬を越して、翌年再び葉が出ます。
ホトトギス属には、変化に富んだ多くの種類があり、
また色々な園芸品種が観賞用に栽培されています。
渋い味わいが好まれ茶花に使われます。
名は、全体が小形で寸づまりなのでチャボにたとえて付いたそうです。

矮鶏葉杜鵑草と名札が付いていましたので、
チャボ杜鵑草系なら草丈が低いと思い求めました。
花色は黄色ではなく、
白地に紅紫色の斑点が多い、静かな花です。
露地植えで、毎年草丈は15㎝ほどになります。

2018/06/29 撮影

2018/06/29 撮影

 

2018/10/08 撮影

 

2018/10/10 撮影

2018/10/16 撮影

 

コメント (6)
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イワギク ( 岩菊 )

2021-11-10 |  10月 の花たち

                        ↑ 2021/10/21 撮影



園芸店の名札には「イワギク」と記してありましたが、
図鑑で調べますと、
この花は葉の形が違うように思われます。

[ キク科キク属の多年草 ]

日本では、
北海道~九州にかけて、隔離分布しています。
山地の岩場などに自生します。
草丈は、10~60cm。
地下茎を長く伸ばして増えます。
葉は、長い柄を持ち、下部の葉は長さ1~3.5㎝、幅1~4㎝で、
2回羽状に深裂または全裂します。
表面は光沢があり、裏面は淡緑色で腺点があります。
葉の切れ込み方や裂片の幅など、地方によって変化があります。
花期は、7~10月。
茎先に径3~6㎝の頭花を付けます。
舌状花は白色、筒状花は黄色です。
雄しべは5個です。
果実はそう果です。
小鉢に植えられる小型種です。
名は、岩場に生育しているので付いたそうです。

葉を虫に食べられながら、元気に鉢で育ちました。
草丈が低いので、半分地に下ろしてみました。
来年もっと増えてくれればと期待して‥‥。


2021/03/10 撮影












2021/10/23 撮影

 〃


2021/010/24 撮影

 〃

 〃


2021/10/26 撮影


2021/10/29 撮影

 〃


2021/11/01 撮影

 〃


2021/11/06 撮影


2021/11/10 撮影

 〃

 〃




                       

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薄 ( すすき ) <季> 三秋

2021-11-01 |  秋の草木 の 俳句

◉ 芒 (すすき)・芒野(すすきの)・芒原 (すすきはら)・芒散る (すすきちる)・糸芒 (いとすすき)・鬼芒 (おにすすき)・真赭の芒 (ますおのすすき)・まそほの芒 (まそほのすすき)・真赭の糸 (ますおのいと)・一叢芒 (ひとむらすすき)・一本芒 (ひともとすすき)

をりとりてはらりとおもきすすきかな ・・・・・ 飯田蛇笏 [山廬集]
ひとりゆけば芒のひかり空のひかり ・・・・・ 山口草堂
なにもかも失せて薄の中の路 ・・・・・ 中村草田男 [長子]

近郊の日当たりの良い原野や土手・荒地など、どこにでも見られる大型の草です。
花穂が獣の尾に似ていることから「尾花」とも呼ばれます。
「真赭の芒」とは、穂のつやつやと赤味を帯びた大きな芒で、
「まそほの芒」ともいい、紅糸にたとえて「真赭の糸」とも言いました。
秋の七草の一つに数えられ、
昔から親しまれて歌や俳句に詠まれました。
中空の茎の中に神霊が宿る、とも言われます。
十五夜の飾りに薄の穂は欠かせません。
薄(芒)は「茅(かや)」とも呼ばれ、
茎葉は屋根を葺くのに用います。
他に、炭俵を編んだり
寸莎(すさ)として土壁にまぜるなど利用されました。
また開花直前の穂で木菟(みみずく)を作ったりします。
* 末黒の芒(初春)・青芒(夏)・尾花(晩秋)・枯尾花(三冬)

[ イネ科ススキ属の多年草 ]

一本づつ芒を剪つて下さりぬ ・・・・・ みなみ

ススキ (薄/芒)
日本各地の日当たりの良い山野に自生します。
確りした地下茎を持ち、短く枝分かれして
地上に多数の茎を出します。
叢生(そうせい)する茎(偽茎)は大きな株を作ります。
草丈は、1~2m。
葉は線形、中央に太く硬い葉脈があり、
縁には硬く細かい鋸歯(きょし)があって
不用意に触れると手を切ることがあります。
花期は、7~10月。
茎頂に長さ20~30cmの大きな花穂(かすい)を付け、
中軸から10~20本の枝を出し、
長い柄と短い柄の小穂が対になって付き、
黄褐色を呈します。
小穂の長さは5~7㎜、基部に白い毛があり、
雄しべの葯(やく)は紅紫色です。
花後は白い毛が伸びて穂全体が白くなります。
観賞用の園芸品種もあります。
名は、すくすく立つ木(草)の意から
付いたと言う説もあります。

2021/11/01 撮影

コメント (2)
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