しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

タマノカンザシ ( 玉の簪 )

2014-08-17 |  8月 の花たち

                           2014/08/17 撮影…午前6時

2014/08/16 撮影…朝

[ キジカクシ科ギボウシ属の多年草 ; 中国原産 ]
( 旧分類ではユリ科でしたが、新分類によればキジカクシ科へと変更されています。) 

タマノカンザシは江戸時代中期、
マルバタマノカンザシは昭和初期に渡来したと言われています。
草丈(花茎高)は、50~100cm。
根茎は多肉で強い。
葉は、すべて根出葉で、
長い柄を持ち、長卵状楕円形で先端が少しとがり、
質は柔らかく、黄緑色で光沢がり、支脈が目立ち、
縁は軽く波打っています。
葉丈は30~40cmで大型種です。 
花期は、8月~10月。
苞葉のある花茎を伸ばし、
上部の苞葉の腋に、長さ約11cm漏斗状筒形の純白色6弁花を、
互いに接近して数輪付けます。
雄しべは花筒の基部に合着しています。
夕方に開花し、朝萎み芳香があります。
果実はさく果です。
観賞用に栽培され、
八重咲きの「アフロダイト」が普及しています。
楊貴妃が特に愛好したということで知られています。
名は、漢名の訓読みからきたもので、
大きな蕾の形を玉(ぎょく)で作った簪にたとえて付いたそうです。

友人から戴いたものです。
楽しみにしていた花が
次つぎに17個も咲きました。
ほぼ1日に1つずつ咲き、時には2つ咲いたり、
咲かない日も6日ありました。
開かなかった蕾は1つでした。


2014/03/22 撮影…芽生え
2014/04/01 撮影
2014/04/12 撮影
2014/04/17 撮影
2014/05/05 撮影

2014/06/30 撮影

2014/08/03 撮影

2014/08/08 撮影

2014/08/09 撮影

2014/08/11 撮影


2014/08/12 撮影

2014/08/13 撮影…夕・①(*)←夜に開花

2014/08/14 撮影…朝・①←開花後


〃…夕・萎んだ花

2014/08/15 撮影…開花なし

2014/08/16 撮影…朝・②→今日は咲きそう
〃…午後6時頃・②→開き始める

〃…午後8時頃


〃…午後10時30分頃


20104/08/17 撮影…午前6時頃・②→まだ開いている花



〃…午前10時頃・萎みかけた花


〃…午後2時頃・②萎んだ花

〃…5時頃・③←咲きそう


〃…芳香が漂う
〃…午後6時30分頃・③←開き始める


〃…午後10時頃頃


2014/08/18 撮影…午前5時20分頃・③←まだ開いている花

〃…午後1時30分頃・③萎んだ花

〃…午後5時頃・④←咲きそう
〃…午後8時頃・④←開き始める

2014/08/19 撮影…午前5時20分頃・④←まだ開いている花
〃…午後5時頃・④←萎んだ花、⑤←咲きそう

2014/08/20 撮影…午前7時頃・⑤→昨夜開花してまだ開いている花、⑥←⑦→今夜咲きそう

2014/08/21 撮影…午前8時30分頃・⑥←⑦→昨夜開花してまだ開いている花、⑧↑今夜咲きそう

2014/08/22 撮影…午前6時30分頃・⑧↑昨夜開花してまだ開いている花、開花なし

2014/08/23 撮影…⑨←今日は咲きそう

2014/08/24 撮影…午前5時40分頃・⑨←昨夜開花してまだ開いている花、⑩←⑪→今夜咲きそう

2014/08/25 撮影…⑩←⑪→昨夜開花してまだ開いている花、⑫→今夜咲きそう

2014/08/26 撮影…⑫→昨夜開花してまだ開いている花、開花なし

2014/08/27 撮影…⑬←今日は咲きそう

2014/08/28 撮影…⑬←昨夜開花してまだ開いている花、⑭→今日は咲きそう

2014/08/29 撮影…⑭→昨夜開花してまだ開いている花、開花なし

2014/08/30 撮影…開花なし

2014/08/31 撮影…⑮↑今日は咲きそう

2014/09/01 撮影…⑮↑昨夜開花してまだ開いている花、開花なし

2014/09/02 撮影…⑯←今日は咲きそう

2014/09/03 撮影…⑯←昨夜開花してまだ開いている花、開花なし

2014/09/04 撮影…⑰→今日は最後の花が咲きそう

2014/09/05 撮影…⑰→昨夜開花してまだ開いている最後の花

2014/09/06 撮影…開かなかった蕾が1つ

2014/09/12 撮影

2014/09/14 撮影

2014/09/16 撮影


(*)①…1番目に咲いた花


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ミョウガ ( 茗荷 )

2014-08-11 |  8月 の花たち

                              2014/08/03 撮影

2010/08/18 撮影

[ ショウガ科ショウガ属の多年草 : アジア東部の温帯地域原産]

古く中国から渡来し日本で野生化したもの
とも言われています。
日本では、
本州以南~沖縄の林下に自生し、
庭などにも栽培されます。
草丈は、40~100cm。
根茎は、細い円柱状で多くの節を持ち淡黄色、
地下を浅く横行して分枝し、鱗片状の鞘葉を付けます。
根は粗いひげ状をしています。
偽茎(*)は少し斜めに直立し、
多数の葉を左右2列に互生して付けます。
葉は、長楕円状披針形で長さ20~30cm、
先は細長く尖り、基部はくさび形をして短い葉柄となり、
その下は長い葉鞘となっています。
葉の質は薄くて柔らかく、鮮緑色をしています。
まだ葉の開かない幼茎を軟化栽培したものを「茗荷竹(みょうがたけ)」といい、
3月~5月に収穫します。
花期は、6~9月。
夏のころ、根茎の偽茎が出ているところから、
鞘状の鱗片を付けた新しい茎を根元の周りに次々のばして地上に現れ、
それぞれの先に肥厚した1個の花穂を形成します。
花穂を「茗荷の子」または「花みょうが」といい、
広楕円形で、左右2列に重なる多数の苞からなっています。
苞は紅緑色で紫脈が密に平行しています。
花は、長さ約3cm、淡黄色の3弁花で、苞の腋から出ます。
下方から上の方へと次々に咲き、
一日でしぼみます。
果実は果で、稀に液果を結ぶことがあります。
花穂の収穫時期で分け、
6月下旬~8月に採れる早生系の品種のものを「夏茗荷」、
8月中旬~10月に採れる晩生系の品種のものを「秋茗荷」と呼び、
共に花が咲く前のものを収穫します。
辛味と芳香があって珍重され、
薬味や刺身のつま・漬物・汁の実・酢の物・天ぷらなどに用いられます。
平安時代から香辛菜として利用され、
野菜として栽培しているのは日本だけと言われています。
名は、古名を蘘荷(めが)といい、後に「めゃうが」・「めうが」となり、
現在は「みょうが」と呼ぶようになったそうです。
古名;蘘荷(めが)

*偽茎(ぎけい)…葉鞘が巻いて重なり合い、茎のように見えるもの。
葉鞘(ようしょう)…葉柄の下部が茎を抱いて、鞘(さや)状をなしているもの。

塀際の木の下に植えています。
放っておいても春になると、
いくらか移動しながら思わぬところからも芽を出します。
茗荷の子をちょっと採ってきては、
冷奴や素麺の薬味にしたり吸い物に入れたり、
重宝しています。
沢山とれたときは甘酢に漬けます。
甘酢の茗荷はそのままでも美味ですが、
キャベツや胡瓜の一夜漬けなどに加えても美味しくいただけます。


2014/07/23 撮影
2014/07/30 撮影

2014/07/31 撮影…朝
〃…夕

2014/08/02 撮影…夕

2014/08/03 撮影

2014/08/04 撮影

2014/08/05 撮影…夕

2014/08/06 撮影

2014/08/09 撮影…朝
〃…夕

2014/08/11 撮影

2014/08/14 撮影

2014/08/15 撮影

2014/08/16 撮影

2014/08/17 撮影

2014/08/18 撮影

2014/08/19 撮影…咲き継いできた花も終わりました。



< 2010 年 >
2010/08/17 撮影
2010/08/18 撮影


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キンミズヒキ ( 金水引 )

2014-08-04 |  8月 の花たち

                    2014/08/04 撮影

2014/09/08 撮影

黄金水引と名札が付いていましたが、
「金水引」としました。

[ バラ科キンミズヒキ属の多年草 ]

日本では、
北海道~九州にかけ、
山野の道端や草地などに自生します。
草丈は、30~80cm。
全草に軟毛が密生します。
葉は、柄を持ち、奇数羽状複葉で互生し、
柄の基部に托葉があります。
小葉には柄が無く、5~9個で大小不揃い、
裏面に腺点があり、縁には粗い鋸歯があります。
花期は、7~9月。
茎の末端が分枝して、小枝の先に総状花序を付けます。
花は、径0.7~1cm、黄色の5弁花で、穂のように多数付けます。
花弁は倒卵形または楕円形、
雄しべは花弁より短く約12個、
雌しべは2個でがく筒に包まれ、普通1個だけが成熟します。
果実はそう果、ガク筒とガク片に包まれて熟し、
カギ状の刺毛で衣類や動物などにつき移動します。
開花中に全草を採り天日で乾燥し、
生薬の龍牙草(りゅうげそう)または仙鶴草(せんかくそう)として、
止血・抗菌・消炎や鎮痛などに用います。
若葉を茹でて晒し、おひたし・和え物などにして食べることもあるそうです。
名は、細長い黄色の花穂を金色の水引(タデ科)に見立てて付いたそうです。

春の草庭に初めて植えてみました。
黄色の花と明るい緑色の葉がやさしい感じで、
伸び伸びと育っています。


2015/03/02 撮影
2015/03/09 撮影
2015/03/14 撮影
2015/03/30 撮影
2015/04/09 撮影


< 2014 年 >
2014/03/29 撮影
2014/04/10 撮影
2014/05/22 撮影
2014/05/30 撮影
2014/06/20 撮影
2014/06/30 撮影
2014/07/08 撮影
2014/07/18 撮影
2014/07/23 撮影
2014/07/26 撮影
2014/07/30 撮影


2014/07/31 撮影


2014/08/02 撮影



2014/08/03 撮影




2014/08/04 撮影
2014/08/04 撮影



2014/08/05 撮影

2014/08/06 撮影

2014/08/11 撮影

2014/08/17 撮影


2014/08/18 撮影

2014/08/22 撮影


2014/08/25 撮影


2014/08/28 撮影

2014/08/30 撮影



2014/09/01 撮影

2014/09/03 撮影

2014/09/04 撮影


2014/09/05 撮影


2014/09/06 撮影


2014/09/08 撮影

2014/09/10 撮影

2014/09/12 撮影



2014/09/14 撮影


2014/10/31 撮影…末枯(うらが)れ




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