しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

アサギリソウ ( 朝霧草 )

2017-10-28 |  9月 の花たち

                       ↑ 2017/09/22 撮影

 2017/10/02 撮影

[ キク科ヨモギ属の多年草 ]

日本では、
北海道~本州(東北・北陸)にかけて、
亜高山帯~高山帯の日当たりのよい岩場や岩礫地に自生します。
また千島やサハリンでは海岸の岩場にも自生します。
草丈は、15~35cm。
全体に銀白色の絹毛でおおわれます。
茎は地を這うように伸びながら立ち上がり、多数分枝します。
晩秋に葉は枯れますが、
翌春になると茎にまた葉芽が出ます。
葉は、2回羽状または掌状に全裂し、
裂片は狭長く幅約1㎜で、質は軟らかく、互生します。
花期は、8~10月。
総状円錐花序に、径約5㎜、白~黄色の頭花を多数下向きに付けます。 
外片は内片よりも短く、楕円形または卵形です。
花床には白い剛毛が密生し、花冠の外側にも毛が多く、
淡黄色で中部に両性花、周辺に1列の雌性花があります。
総苞も絹毛があります。
花より葉の方が珍重され、鑑賞用に栽培されています。
ロックガーデンや寄せ植えの材料に向いています。
伸び放題にすると姿が乱れるので、
初夏に思い切って切り戻しておきます。
名は、銀白色を帯びた薄緑の葉を朝霧にたとえて付いたそうです。

やさしいシルバーリーフが美しく、
清々しい風情があります。
今年、初めて花が咲きました。
切り戻しをしなかったので、
咲いたのでしょうか。

 

 2017/04/11 撮影

 

 2017/06/29 撮影

 〃

 

 2017/09/08 撮影

 〃

 〃

 

 2017/09/10

 〃

 

 2017/09/13

 

 2017/09/15

 

 2017/09/20

 〃

 

 2017/09/22

 〃

 

 2017/09/25 撮影

 〃

 

 2017/10/02

 〃

 

 2017/10/06 撮影

 〃

 

 2017/10/12 撮影

 〃

 〃

 

 2017/10/26 撮影

 〃

 

 2017/10/28 撮影

 〃


<  2016 年  >
 2016/04/10 撮影

コメント (2)
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ヤマジノホトトギス ( 山路の杜鵑草 )

2017-10-19 |  10月 の花たち

                            ↑ 2017/10/02 撮影

  〃

[ ユリ科ホトトギス属の多年草 ]

北海道西南部~九州にかけて、
山野の林縁や明るい林床に自生します。
草丈は、30~60cm。
茎や葉にやや下向きの毛が生えます。
茎は直立し、いくらか屈曲します。
葉は、長さ8~18cmの楕円形または狭楕円形で、
先が尖り、基部は心形で茎を抱きます。
両面ともに粗毛が散生し、縁は波打って縁毛があり、互生します。
芽生えの頃の葉と基部ちかくの葉には、油点状の斑紋があります。
花期は、8~10月。
茎頂や葉腋に花柄を出し、1~3個の花を上向きに付けます。
花被片は6枚、白地で内側に紅紫色~暗紫色の斑点があり、
上半部が平開します。
雄しべは6個で斑紋がありません。
花糸の先が曲がり、下向きに葯を付けます。
雌しべの先端の柱頭は3裂して更に2裂し,紫色の斑紋があります。
果実はさく果です。
渋い趣が好まれ、茶花に使われます。
名は、山路でよく出会うことから付いたそうです。

「山路の杜鵑草」の花を見てみたいと
以前にも植えましたが、
咲きませんでした。
今度こそはと、再度植えました。 
山杜鵑草の後に続いて咲き、
山杜鵑草よりも慎ましやかな花でした 。
花被片の下部に黄色の斑点がなく、
花柱にも紫色の斑点がないので、 
白地の部分がもう少し多い花のようにも感じていました。 
何とか増やしたいと思っています。

 

2017/04/21 撮影

 

2017/10/02 撮影

 〃

 

2017/10/04 

 

 2017/10/05 撮影

 

 2017/120/06 撮影

 〃

 

 2017/10/12 撮影

 

 2017/10/14 撮影

 〃

<  2016 年  >
 2016/04/08 撮影

 2016/04/10 撮影

 2016/04/18 撮影

 2016/04/30 撮影


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ヤマホトトギス ( 山杜鵑草 )

2017-10-13 |  9月 の花たち

                          ↑ 2017/09/23 撮影

 

2019/09/12 撮影

[ ユリ科ホトトギス属の多年草 ] 

北海道西南部~九州にかけて、
山地・丘陵の林縁や明るい林床に自生します。
草丈は、30~70cm。
茎に下向きの毛が生えているものとほとんど生えていないものがあります。
茎は直立し、いくらか屈曲します。
葉は、長さ10~15cmの楕円形で、
先が尖り、基部は心形で茎を抱きます。
質はやや薄く、両面とも細かい毛があり、互生します。
芽生えの頃の葉と基部ちかくの葉には、油点状斑紋があります。
花期は、7~9月。
茎頂や葉腋に散房花序を出し、
数個の花を上向きに付けます。
花被片は6枚、白地に紅紫色で大きめな斑点があり、
上半部が強く反り返ります。
雄しべは6個で、
花糸の先が曲がり、下向きに葯を付けます。 
雌しべの花柱は上部で3裂し、更に先が2裂して,
腺毛状突起があります。
果実はさく果、長さ約3㎝の披針状三稜形です。
名は、山地に生えるホトトギスという意味から付いたそうです。
(ホトトギスは花被片の模様を鳥のホトトギスの胸の斑点に見立てたもの)

初めて山杜鵑草の花の実物を見ました。
花被片が反り返っていて蕊が目立つ姿は、
図鑑から想像していた花とはイメージが違い、
個性的で奔放な花、という印象を受けました。

 

2017/04/21 撮影

 

 2017/09/10 撮影

 〃

 

 2017/09/20

 〃

 

2017/09/22 撮影

 〃

 〃

 〃

 

 2017/09/25 撮影

 〃

 〃

 

 2017/10/02 撮影

 

 2017/10/04 撮影

 

 2017/10/05 撮影

 

 2017/10/12 撮影

 

 


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