↑ 2016/08/12 撮影
2016/06/22 撮影
2016/08/12 撮影
[ キジカクシ科ギボウシ属の多年草 ]
旧分類ではユリ科でしたが、新分類によればキジカクシ科へと変更されています。
お花屋で細葉擬宝珠(ほそばぎぼうし)と名札の付いたものを求めたのですが、
屋久島擬宝珠(やくしまぎぼうし)のようです。
ヤクシマギボウシ (屋久島擬宝珠)
コバギボウシの変種と言われて、小型です。
九州鹿児島県屋久島の山地で、
日当たりの良い湿地に自生します。
草丈は、15~25cm。
葉は、根出葉で長い柄を持ち、長楕円形で長さ約5㎝、
先端が少し尖り、濃緑色、表面の脈は窪み、
縁は大きく波打ちます。
花期は、7~8月。
花茎を伸ばし、苞葉の腋に、
漏斗状筒形の薄紫~紫色の花を1個ずつ、総状に付けます。
花冠は6裂します。
雄しべは6個、花被より少し出て、先は上に曲がり、葯は丁字形に付きます。
雌しべは、約6cm、花柱の先は上に曲がり、花被より出ます。
果実は、朔果で3裂します。
一日花で、朝に開花し夕方萎みます。
鉢植えや寄せ植え、ロックガーデンなどにも用います。
残暑が厳しく花の少ない時期に、
静かな花を
咲き継いでいます。
2016/06/22 撮影
2016/07/28 撮影
〃…蕾
2016/07/31 撮影
2016/08/04 撮影
〃
2016/08/07 撮影
〃
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2016/08/12 撮影
〃
2016/08/19 撮影
2016/08/24 撮影
2016/08/26 撮影
2016/08/29 撮影
◉ …
なのりして摘むにたが子ぞ青山椒 ・・・・・ 大江丸 [はいかい袋]
己が荷の車ひく日や青山椒 ・・・・・ 中村草田男
夕立の山亘りをり青山椒 ・・・・・ 森澄雄
山椒は、春に咲いた黄色の小花が、
夏になるとまだ未熟な球形の青い実となります。
その青い実を青山椒と言います。簷
爽やかな香が高く、
ぴりっとした辛味を持っているので、
焼き魚などに添えたり、佃煮や吸い口などにも用います。
山地に自生しますが、
香辛料になるので古くから庭や垣根に植えられています。
葉陰にのぞく青々とした実は涼しさを誘います。
* 山椒の芽(仲春) ・ 山椒の花(晩春・初夏) ・ 山椒の実(秋)
* 木の芽味噌(三春):山椒の芽に味噌や砂糖などを加えたもの、
木の芽和え(三春):木の芽味噌で烏賊・蛸・筍など旬のものを和えたもの、
木の芽田楽(三春):木の芽味噌を豆腐に塗って火で炙ったもの、
切山椒(新年):山椒の粉で香りと味を生かした餅菓子、
なども「生活の部」に載っています。
[ ミカン科サンショウ属の低木 ]
青山椒この齢にして解ること ・・・・・ みなみ
サンショウ (山椒)
日本では、
北海道から九州にかけて、
山地に自生し、人家にも植えられています。
樹高は、1~3m。
枝は多く分枝し、葉の付け根に1対の棘があります。
葉は、奇数羽状複葉です。
小葉は5〜9対、小形の長卵形あるいは長楕円形で、
縁に鈍い鋸歯があり、互生します。
雌雄異株で、共に強い芳香があります。
花期は、4〜5月。
新枝の先に、葉腋から短い複総状花序を出し、
緑黄色の小花を多数付けます。
花被片は5個、雄花には雄しべが5本です。
果実は、球形で径5mmの緑色、9月頃に赤黒く熟し、
裂開して黒色の種子を出します。
変種でほとんど棘のないものを
アサクラザンショウ(朝倉山椒)といい、
栽培されます。
春の若芽・若葉や果実には、
さわやかな香り・辛味があり、香辛料として利用されます。
若芽は「木の芽」と呼ばれ、吸い口・木の芽味噌・木の芽和え・
佃煮・筍の煮物などの香りつけに用いられます。
雄花を「花山椒」と言い、房ごと摘み取り、漬けた花山椒を料理の彩りに、
また佃煮などに用います。
夏の「青山椒」と呼ばれる青い実を佃煮に用い、
秋になって熟した実の果皮(種を除いたもの)を粉末にした
「粉山椒」を蒲焼などに使います。
赤く色付く頃の果皮を天日で乾燥させ、
生薬の蜀椒(しょくしょう)として、健胃・整腸剤・回虫駆除などに用います。
材が堅く芳香があるので、擂粉木(すりこぎ)に用います。
名は、「椒(はじかみ)」の字に芳しいの意があり、
山の香り高い実であることから付いたそうです。
古名 ; ハジカミ(椒)