「わ~気持ちいい~」とミモロは深呼吸。
雨上がりの山には、木々の息吹が満ちています。ここは鞍馬二ノ瀬の「白龍園」。ミモロは、毎年、春は桜、秋は紅葉を愛でに訪れるのを楽しみにしています。
そして、昨年から、もうひとつの楽しみは、6月の初夏の特別公開です。(6月22日まで)
鞍馬の山を、その魅力をそのままに美しい景色に整え、一般公開して、もう十年近くになるでしょうか。京都のファッションブランド「青野株式会社」が縁あって、この地を所有・管理して以来、このエリアに新たなパワーをもたらしていると思うミモロです。
「ミモロちゃん~」とこの日、受付で声を掛けてくれたのは、この山のお世話をなさっている庭師の川名さん。
「あれ~万博のミャクミャクになってるの?可愛いね~」と。「うん、この衣装見せたくて着てきちゃった~」とミモロですが、どうも浮いている感じ…。「あんまりここには、合わないから、着替えるね~」というなり、車に戻り、ゴソゴソと着替えました。
しばらくして再び登場…「こっちの方が、ここに合う感じ…」と。「うん、確かに、そのワンピース素敵ですね~」と川名さん。「そう???きっと紫陽花たくさん咲いているだろうから…それに合わせたの~」とミモロ。
このワンピースの生地は、子供服やファッション雑貨を手掛ける青野さんから頂いたハギレ。「いつもオシャレなお洋服着てる~」と言われるのは、頂いた生地のおかげです。「あの~ミモロちゃん、せっかく紫陽花のワンピース着てきてくれたけど…今年、紫陽花あんまり咲いてないんです」と川名さん。「え~去年は、いっぱい咲いてたのに…」とミモロはビックリ。
なんでも今年は、山の鞍馬は、町中より5月の気温が低く、そのため紫陽花の成長が遅れたそう。その上、山に住む鹿などが、柔らかい芽を食べてしまったのだとか。
「ホントだ~なんか蕾も葉っぱも小さい~」と紫陽花を見つめます。残念ですが、こればかりは自然のこと…毎年、同じような景色が見られることはありません。
「でもね~今年すごいのが、モリアオガエルなんですよ~」と。園内の入口そばの池に行くと、白い泡が池の中の植物に付着しています。
モリアオガエルの卵です。キレイな水がある場所や森の中などでは、見ることができる泡…。「この中に卵があって、孵化すると、オタマジャクシになって水の中に落下するんでしょ?見たことないけど…」とミモロ。
「実は、僕もオタマジャクシ、見たことないんですよ~いるはずなんだけど…」と川名さん。「あの~親は?」とミモロ。「なかなか見れないですね~鳴き声だけ…」とのこと。よく田んぼなどで見るアオガエルより、体が大きく、色は、黄緑ぽく、黒い斑点があることが図鑑を見てわかりました。
そもそもモリアオガエルは、日本固有種で、その数が少ないため、地域によって絶滅危惧種などに指定されています。神社仏閣も多く、池や山など自然豊かな京都は、他の地域より生存する数が多く、現在は「要注目種」のカテゴリーです。「でも油断できないね~開発進んでるもの…」と厳しい表情を見せるミモロです。
「園内歩いてきま~す」とミモロは、馴れた足取りで、「白龍園」の中を巡ります。
山の上に続く石段…今は、緑の苔が包む緑の階段に…。「苔を踏まないように~」と、石の上だけを進みます。現在、この石段で最優先されるのが「ユキノシタ」。
可憐な白い花が、緑の石段に寄り添うように咲いています。「ここでは、訪問者より、自然が最優先だよね~」と、よくここを知っているミモロです。
6月の魅力は、苔…。雨あがりのこの日は、苔のパワーがいっそう感じられます。
「わ~モコモコの絨毯みたい~」と、飛び石も苔に埋もれています。「白龍園」は、苔マニアに人気…いろいろな種類の苔を山に見ることができます。
「ここにも苔がある~あ!ハートの形だ~」。ここは訪問者の写真ポイント。
石の上に置いた苔がハートの形に育っています。園の方の、おもてなしのひとつです。6月は、ともかく苔が見事です。そんな苔に囲まれながら、「叡山電車」を眺めるのも、ここならでは…。
電車に手を振るミモロですが、あまりに小さいので、手を振り返してくれる乗客はいません。
1時間に3本以上は、鞍馬に向けて出町柳駅から電車が運行しています。「白龍園」は、「二ノ瀬駅」から徒歩10分ほどにあり、交通の便もいいんです。ミモロのような電車好きは、ここから車両を眺めるのも楽しみで、しかも「二ノ瀬駅」は、単線区間の上下電車が交互に走行するためのポイント駅なので、短時間に2本の電車が見られます。
すごくマニアックな情報ですね~いろいろな色の車両を見て…そろそろ移動しましょう…。切がありませんから‥。「うん、参拝するね~」とミモロは、奥の社へ向かいます。
「ここから、気の流れが違うんだよね~」といつもそう感じるミモロ。杉の森の中を心を落ち着けて進みます。
「さぁ、参拝…」奥に鎮座なさる「白髭大神」と「八大龍王」の社に参拝。(ここは、撮影を控えましょう)参拝後、再び園内を歩きます。ヨイショ…滑らないようにね~
6月は、雨が多く、石段などが濡れていて滑りやすくなっていますので、滑りにくい靴で慎重に進みましょう。さぁ、「もっと山の景色見るんだ~」と…
*「白龍園」の詳しい情報はホームページから
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