「今日は、七夕だねー」と、ミモロは、なぜかウキウキしています。
この日、京都のいろいろな神社では、七夕の神事が行われます。そのひとつが、清水寺の「地主神社」での七夕祭。
午後2時から本殿前で神主さんのお祓いや御祈願が行われ、多くの人たちが、集います。
残念ながら、その日、ミモロは、ちょと用事があって、その時間に間に合いません。
「わーん、『七夕祭』に行けないよーでも、まだ夜になってないから、きっと間に合うかも」
そういうと、夕方、清水寺の「地主神社」に向かいました。
清水寺の奥にある「地主神社」。以前、ブログで紹介したことがありますので、詳しくは、そちらを。
そこに至るまで、清水寺の参道は、夕方なのに観光客がいっぱい。「地主神社」が開門しているのは、午後5時まで。ミモロは、人ごみを縫いながら、一生懸命歩きます。なんとか閉門30分まえに到着。「よかったー」とホッとするミモロです。
「七夕の笹がいっぱい飾られてるー」
本殿の脇には、大きな笹に短冊がたわわに下がって、いろいろな人の願いを神様にお伝えしています。
大国主命の像のそばに立つウサギも、この日は笹を持っていました。
「ウサギさんも頑張ってお仕事してるー」
さて、七夕は、古くから行われている五節句のひとつ。もともと女性が織った布を神様にお供えして、秋の豊作を祈り、人々の穢れを祓う古い日本の神事「棚機（たなばた）」が、仏教の伝来後、お盆を迎える準備としての7月7日に行われるようになったそう。
だから「七夕」と書いて「たなばた」と読むのもそこから、と言われています。
「なるほどー『七夕』って漢字をたなばたって読むの、ちょっと無理がある感じがしてたもの」とミモロ。
笹は、以前もお話しましたが、強い生命力を象徴する植物で、神事には欠かせないもの。瑞々しい竹が、穢れを祓う意味合いのある「七夕」に登場するのも頷けます。
「短冊吊るすのに、便利だから…というだけじゃないんだー」と、またミモロ。
「地主神社」では、七夕祭に、この日限定の「七夕こけし」という短冊を笹に結びます。
この短冊は、七夕祭で祈願されるもの。事前に申し込むこともでき、全国から郵送で返送された短冊が、笹に下げられてます。
「キャー可愛らしいこけしの形の短冊。えーっとピンクが女性、グリーンが男性用？」
1対のこけしの短冊に、自分の名前と結ばれたい相手の名前を書いて、紙縒りの部分を固く結びつけて奉納します。
「相手がいない場合はどうするよ？」その場合は、理想の相手のタイプを記入することで、出会いに恵まれるそう。
すでに七夕祭は、終了した夕方でしたが、社務所に並ぶ「七夕こけし」を求め、真剣に名前を書く女性たちの姿が。
「ミモロもお願いしよう…」誰の名前を書いたの？「ヒ・ミ・ツ・・・」とミモロ。
京都に来てから、1年。いろいろな神社で良縁祈願をするミモロ。そろそろご利益があってもいいころ…。
「うん、十分ご利益あるよー。だって本当にいろいろなステキな人に出会っているのもの…」と。確かに、たくさんの方との巡り合っています。ご利益はバッチリ！？
「地主神社」の本殿での参拝を済ませ「あ、ここに来たら会って行かなくちゃ！」と向かったのは、商売繁盛などのご利益がある「粟光稲荷さま」のそばに立つ白ウサギ。
ミモロが大好きなウサギです。「こんにちはーあのねー」となにやら話しかけています。
ところで、現在清水寺では、修復作業の真っ最中。
いろいろな場所がネットで覆われています。でも観光客の数は変わらず、この日は、中国からの方々が大勢参拝していました。
さすが人気の観光スポット。ミモロは、再び人の波に流されながら、参道を下りました。
夜、空を見上げるミモロですが、「お月様が、すごくキレイに見えるけど、お星さまが見えない…」。残念ながら、京都のミモロの家からは、織姫星のベガと彦星のアルタイルを見つけることができませんでした。
8月９日～16日は、本堂内々陣の特別拝観「千日詣り」 9:00～16:00（1日で千日お詣りしたのと同じご利益が授けられる）。また8月14，15，16日 夜の特別拝観 19:00～21:30が予定されています。
詳しい情報は、「清水寺」のホームページで
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