「やっぱり貴船は涼しいねぇ」と、洛北の渓流沿いにある貴船神社にやってきたミモロのそばを、川を渡るヒンヤリとした風が、吹き抜けます。
7月9日は、水の神と水の恩に感謝する貴船神社の「水まつり」の日。
この日、貴船神社には、涼しげな和服姿の女性たちが、大勢訪れます。それは、本宮で、裏千家の献茶や、舞楽、式包丁などが奉納され、また同時に、渓流沿いの料理屋さんのお座敷にお茶席が設けられるため。
ミモロもお友達と一緒に、本宮に向かいます。
境内には、七夕の短冊が下がった笹が飾られています。
お茶席で、お菓子とお茶を頂いたミモロが到着したころは、すでに献茶は終わり、式包丁が奉納されているところ。
「あ、知ってる、生間流の式包丁でしょ。前に年末に行われた『京都料理大会』で見たことあるよー」(式包丁の詳しい話は、昨年、ブログでアップしました。よければそちらを…)
「ミモロちゃん、そろそろ点心を頂きましょう」と、持っていた券を係りの方に渡します。
「点心ってなんだろ?」点心は、お茶席にいただく小ぶりのお食事。
袋に入った折詰を前に、思わずグーっとお腹がなるミモロです。
さっそく開けてみると、「わーお赤飯だー」
この時期の点心は、傷みやすいのでシンプルなもの。
七夕飾りの下で、嬉しそうにお赤飯を頂くミモロ。
「ここは、涼しいから食欲もわくねー」と折詰のお赤飯をペロリ。
洛北の貴船は、夏は、市街地から3度は気温が低いと言われ、涼をもとめる人が川沿いの料理屋さんの川にかかった床の上で、アユや鱧などの夏の味を楽しみます。流しそうめんも人気。
(川床のお話は、またいづれ…)
「いろんな短冊が下がってるねー」と
お腹がいっぱいになったミモロは、周囲を見る余裕が生まれたよう。
この「七夕笹飾り」は、8月15日まで16:00~20;00にライトアップされます。(土日は、21:00まで)期間中の土曜日には、さまざまな分野のアーティストによる演奏が奉納されたり、7月21日、8月12日は、模擬店も出るそう。
「夜に貴船に来たら、すごーく涼しいかも…それにロマンチックなんじゃない?」
そう、貴船神社は、恋を成就させる神様としても、古くから知られています。
平安時代の歌人、和泉式部もここに参詣し、恋を成就させたというお話が。
また、貴船という漢字に統一されたのは、明治になってから、それまでは、「貴布禰」「木生根」「気生根」などの漢字も用いられていました。特に、「気生根」の文字は、この土地の性質をよく表したもの。水を司る神社のあるこの土地。水は、あらゆる命を生み、育み、発展させる源。水の神さまのいらっしゃるここは、まさに生きる気力を生じる根源の場所なのです。
「うーん、ここに来ると、なんかスッキリするよねー。涼しいだけじゃない、何か不思議なパワーを感じる」とミモロ。「次は、夜に来てみたいー」と。
ぜひ、夏、避暑と共に、疲れた心をパワーアップするために、貴船を訪れてみては?
きっと夏バテの解消にもなるはずです。
*「貴船神社」の詳しい情報は、ホームページで。
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