このところ、豪雨が続く京都。「あんまりお散歩できなくて、ちょっとつまんないのー」とミモロも、少々退屈気味に。
「でも、雨でも、きっといいところはあるよねー」と、お友達と一緒に、雨の京都を歩くことに。向かったのは、東山の「高台寺」です。
高台寺は、臨済宗建仁寺派のお寺。豊臣秀吉の死後、その菩提を弔うために、正室だったねね(北政所)が慶長11年(1606)に開創しました。1606年といえば、まだ淀君が大坂城にいる時期。すでに徳川家康は、征夷大将軍となって、江戸幕府を開いています。北政所は、この寺で、豊臣家の行く末をいかなる思いで見ていたのでしょう。
さて、以前、ミモロは、桜のライトアップの頃に、ここに来たことがあります。その時は、観光客で一日中賑わっていたのですが、さすが雨降りのこの日は、人影もまばらです。
「雨降りは、観光客も少なくて、すごく静か…。ゆっくり風情を楽しむには、もってこいだよね」と、すごーくポジティブなミモロです。
「だれもいない…」
雨が降ったりやんだりの天気。広いお庭を独占状態。
境内にあるお茶室「遺芳庵(いほうあん)」も雨でその趣もさらにしっとり。
池にかかる観月台(重文)は、月を眺めるために作られた檜皮葺の建物です。
書院から方丈に上ると、勅使門を正面に臨む方丈前庭が広がり、ここで桜や紅葉の時期にはライトアップが行われ、風雅で幻想的なひとときが楽しめます。
「あれ?お庭が掘り返されてる…」とミモロはビックリ。
現在、お庭の整備中。ライトアップ用のお庭から、禅寺らしいお庭へと改装中でした。
「ちょっと残念・・・」と、ミモロは、正面から脇へと歩きます。
「あ、よかったここはキレイ…」その脇から見えるお庭は、美しい姿です。
さて、「高台寺」のお庭は、開山堂という建物とその東に連なる臥龍池と観月台のある西の偃月池(えんがつち)を中心に、小堀遠州によって造園されたもの。石組みの見事さから、桃山時代を代表する名園として有名です。
「わー長ーい廊下…」開山堂と霊屋を結ぶのは、龍の背中を思わせる「臥龍廊」です。
霊屋から見ると階段上になって、それが龍が天を目指すように見える理由です。
さて、話をちょと戻して、
開山堂(重文)は、高台寺第1世住持の三江紹益禅師をお祀りする場所。その中には、北政所のお兄さんとそのお嫁さんの像が安置されています。また天井は、北政所の御所車、そして秀吉の船に使われていたものを使っています。いずれもまばゆい見事な作品です。
お庭に戻ったミモロ。「今日は、本当に苔の緑がキレイだねー」と思わず頬ずり。
「緑の臭いがする…ちょっとチクチクする感じ…」あんまり触ってはダメよ。
「あ、キレイな桔梗…楚々とした風情がいいねぇー」と、思わず足を止めて、その美しさに見とれるミモロです。
さあ、もっとお庭を歩きましょう…。
*「高台寺」の詳しい情報は、ホームページから。
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