7月1日から31日まで、一カ月におよぶ「祇園祭」もいよいよフィナーレへと近づきました。24日は、17日の「山鉾巡行」の後に町の御旅所にお神輿で出られた神様が、八坂神社に戻られる「還幸祭」が行われました。
四条河原町の交差点近くにある御旅所で、お神輿を見ておこうと、ミモロは、町へと出かけます。
この日の夕方から、3基の神輿は、次々に御旅所を出発して、四条通を西に向かいます。なんと二条城の近所まで行く神輿もあり、その距離は、山鉾巡行や17日の「神幸祭」を大幅に上回る長丁場です。
「わーすごい距離を進むんだー」と、神輿が通るコースを示したマップを見ながら、ミモロはビックリ。
御旅所を一番最初に17時頃に出発する「中御座神輿」は、八坂神社のご祭神のスサノウノミコトのお神輿です。それが八坂神社に戻るのは夜の22時過ぎ。
一番最後に戻ってくる西御座神輿は、なんと23;30頃になります。
3基の神輿が、御旅所を出発する前に、祇園祭の神輿巡行などを取り仕切る宮本組が、八坂神社から、勇ましい掛け声と共に、ナリカンを掲げて町をめぐります。
ミモロは、それを見送って、いったん家に戻ることに。
そして、夜22時過ぎに、八坂神社へと向かいました。
夜中近くでも、神社の境内は、人でいっぱい。昔は、あまり見物人も多くなかったそうですが、今は、観光客の姿も大勢。
ミモロが到着したときは、すでに最初の神輿が、境内に戻っていました。
そして、次々に残りの神輿が、南門から境内に、男たちの掛け声と共に戻ってきます。
神輿が境内に到着すると、見物人から歓声が沸きあがります。
境内を3周ほどまわり、本殿の前などで、みんなで神輿を持ち上げて、勢いよく前後に揺さぶる差し上げが行われ、そのたびに境内は、どよめきに包まれます。
「いいよねぇー。勇ましいお神輿って…男の世界だよねー。ミモロも男なら、お神輿かつぎたいー」と、締め込みにそろいの法被姿の男たちのカッコよさに憧れの眼差しを注ぐミモロです。
11時半過ぎに、神輿は、すべて境内の中心部におさまりました。
さて、これからが、神秘的な神事が始まります。
神輿にいらした神様たちは、本殿へと戻られるため、境内は、一斉に明かりが消され、カメラ撮影も、携帯電話のライトなども禁止に。
境内は、夜の闇に包まれます。
すると本殿から神官が、厳かに神輿に近づき、神様を「うぉー、うぉー」と低いうなり声で呼び、再び本殿へと戻ります。
真っ暗の中、ネコのミモロは、目を見開いて、その様子を見つめます。
神事の間中、本殿からは、ポロンポロンと低い音で奏される琵琶や琴の音が響き、境内は、いっそう神秘的な雰囲気に。
境内にいる人たちは、厳かな神事をじっと見守ります。
半月の月が掛る夜空の元、無事に神事は、終了し、境内には、再び灯りがともされます。
無事に、神様が本殿に戻られたよう…。
さぁ、家に帰りましょ。「眠くなっちゃったー」。神事が終了したのは、夜中。
昼間から、出掛けたミモロは、神事が終わると、眠りモードへ。
ここで寝ちゃダメよ。「もう眠くて立ってられないー」とミモロ。行きは元気に歩いたミモロも、さすがに疲れた様子です。
「祇園祭が終わっちゃっうームニャムニャ」帰りは、タクシーで家に向かうミモロでした。
祇園祭は、28日の神輿洗式、そして31日の疫神社夏越祭で、一カ月にわたる祭りの幕が閉じます。
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