ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

見どころいっぱい今年の祇園祭。今年の注目のひとつ142年ぶり「「大船鉾」の唐櫃巡行

2012-07-09 | 祭事・神事・風習

7月に入って、京都の町は、日毎に祇園祭ムードが高まっています。
17日の山鉾巡行だけでなく、それまでにさまざまな神事が行われたり、各鉾町では、鉾建てなどの準備が進みます。

山鉾が、巡行する四条通を歩いていたミモロが、もらった宣伝用の団扇にも、祇園祭と書かれています。


「今日は、暑いからちょうどよかったー」と、もらった団扇でパタパタと扇ぎながら向かったのは、あるミーティング。

真剣にお話しを聞くミモロ。さて、そのミーティングとは…。
ミモロは、今年、祇園祭の山鉾のそばで売られるちまきや手ぬぐい、お札などを売るボランティアをするお友達のお手伝いをすることに。そこで、その事前説明会に出かけたのです。

お友達がボランティアをするのは、「大船鉾」。

祇園祭の山鉾巡行は、神さまをお迎えする17日の先祭とお送りする24日の後祭の2つの山鉾巡行が、昭和41年から、17日にいっしょに行われています。

「大船鉾」というのは、後祭のグループの鉾。先祭のいつも最後に登場する「船鉾」とは別のもので、元治元年(1864)の蛤御門の変で焼失して、今は鉾はありません。でも、焼失した後の明治3年(1870)には、ご神体の御霊となるものを「唐櫃」という木の長持ちのような箱に入れて巡行する「唐櫃巡行」が行われたそう。しかし、その後、その巡行も途絶え、なんと今年、142年ぶりに「唐櫃巡行」が復活することに。それに伴い、吉符入り式や宵山の「日和神楽」という山鉾巡行の日の好天を祈願する囃子方による神楽を奏しながら町を歩く宵山の神事にも、「大船鉾」が、今年から参加します。


祇園祭の楽しみは、山鉾をもつ町での「屏風祭」といわれる祭にまつわる品々の飾りです。
「大船鉾」でも、ご神体の神功皇后さまの狩衣と安曇磯良神の厚板装束という能衣装を新調。現代の匠の技の集約で、多くの注目が寄せられています。

「大船鉾保存会」の理事の中野敬さんは、「今年は、『大船鉾』にとって大きく前進した年。『大船鉾』の復興を目指す大きな一歩です。まだ鉾の姿はありませんが、ご神体の新しい衣装などを見に、ぜひお越しください」と。

「大船鉾」は、四条通と新町通が交差する南側に。

さて、「大船鉾」の姿を再現するとこんな感じ。

このひな型を作ったのは、会社員の鈴木辰規さん。

昔の資料や現存する品を元に、7.5分の1のサイズでとても精密に作られています。

鉾の脇を彩る幕も、丁寧な刺繍や染めが施され豪華。


「こんな素敵な鉾が、早く見たいねー。その日が楽しみ…」とミモロ。
いつか「大船鉾」が、渡る日が訪れることでしょう。

*「大船鉾」に関する詳しい情報は、ホームページをご覧ください。

「えーっと、ちまきを売るお手伝いは、浴衣を着なくちゃいけないんだー。でも大丈夫。ミモロ浴衣持ってるもん!」やるき満々のミモロです。

10日ごろから、大きな山鉾の組み立てが始まります。それを見るのも、楽しみです。





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