偉そうな事を言うが、毎日何かしらのメロディーが浮かぶ。だからと言って闇雲に譜面起こしをする訳では無く、直ぐに記録する事も無い。後々に思い返し浮かぶメロディーならばやはりその時の自分の気持ちの表れであるから工夫を重ねて曲として成立させる。昨夜も、浮かんだ。大した曲ではないが、この半年はダウンビート(一拍目の後半から出るスタイルージャズの定番)の勉強の為に何に浸けてもダウンビートスタイルに編曲している。そして、譜面に起こす訳だがメロディーとコード以外は譜面に書けない。殆んどがアドリブであるからだ。
手作業の継続と言えば、昨夜ラジオで流れた「フライミートゥザムーン」。斬新な演奏であったので、頭を捻始めた。この曲は20年来弾き続けているが、今迄幾度も編曲し直している。ここで再度編曲と成るかも知れない。つまり、一つの題材もその時その時代の自分の心の動き次第で捉え方が変わる。編曲譜を仕上げるのに時間は掛らないが、新たな思い付きが産まれるのには時と経験を必要とするみたいだ。それでも、進化しているという訳でも無くむしろ単純化してゆく。無駄を省いて進歩している訳で、巨匠の絵画も晩年は単純明快に成っている。