へんな洋食屋カフェ

classico-nova-k@docomo.ne.jp 0457120525 09040259080
品川までたどり着いたのは出発から五時間半後の二時半であった。駅前の温度計では28℃、湿度は70％であった。脱水症にでも為ったらエライ事だから今一度の一服をする。今度は煙草の吸えるPRONTOにて冷房に浸りゆったりと一服する。振り返ると今日の徘徊経路にはセレクトショップは無かったなっー！東京も銀座とか高輪なんかにリサイクルショップが在れば其れなりに其れなりの発見が有った筈だが一軒も無かった。折角、例のファインダー売却で大枚をゲットしたのに東京大徘徊土産は買わなかった訳である。PRONTOでこうして一服していると隣近所、向かい、ずっと向こうの席まで満席だがこの日中の二時半に勤め人の皆さんは如何なる理由で此処に佇んでいるのか？仕事はどうなってんのか？一々とインタビューしたい気持ちである。隣の席の勤め人風、推定35才、事務方、係長クラスの灰皿には六本の吸殻が捻られているなっ！立て続けにしても一本辺り10分間だからもう一時間は滞在していると思われ、灰皿の横には残り末期のアイス珈琲
が置かれている。PRONTOも250円アイス珈琲一杯で一時間も粘られて気の毒だなぁ！三時、京急品川駅から快速電車に乗り込み帰途に着くがこんな時間の快速電車はガラガラで座れて帰れて助かった。とうとう東京大徘徊の徘徊賃というか交通費は行きの横浜までの160円と帰りの品川〜井土ヶ谷間の460円で済んだ訳である。つまり620円大徘徊だったが、それもこれも例のJR回数券半端のオカゲである。自宅最寄り駅の井土ヶ谷でもう一服して帰ろっと。

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東京駅に降りた瞬間からオイラは「おのぼりさん」状態に陥り街を見上げるばかりである。マッ、ビル群なのだがそれぞれの意匠が素晴らしいっ！なんだかビルを撮影しにきた感じになったが、なんだかんだと有楽町の銀座教会前までたどり着いた。この間、東京駅から二度ばかり道案内で通行人に尋ねた。まるで「おのぼりさん」丸出しだが、旅の恥は掻き捨てとも言う訳だからマァなんともないなっ！銀座教会ビルの八階に中古カメラはずっと存在していてくれた。やはり、場所柄なのかライカ等のフィルムカメラがズラリと陳列されていた。買取りカウンターでファインダー二個を出して査定して戴くもご時世で外付けファインダーの需要は少なく、更に嘘ばっかりの高価買取りで7000円づつ二個の買取りであった。マッ、それでも使わないのだからと買取りして貰い14000円を財布にしまう。中古カメラバッグコーナーでは捜索中のビリンガムは在ったがプロ用の大判なので発掘はしなかった。サラリーマンの聖地「新橋飲み屋街」をパチパチと撮影してガード下から出ると遠
くに東京タワーが見えたので行ってみる事にした。登りはしないが中で一服ですなっ！東京タワーは映画「鬼畜」で我が子を置き去りにする緒方拳さんの怪演で登る気がしないのである。芝から高輪の旧町屋を徘徊して泉岳寺に出たので四十七士の墓を参拝したが、金髪の外国人達が一つ一つの墓を撮影していたのをオイラは不思議に眺めた。古墳や御陵ならばともかくも人んちのお墓だかんねっ！不可解なのはオイラだけであろうか。