
空き地に星を蒔いたようにタンポポが咲く季節である。この花はきれいだが、いくら採っても叱られることはないので、昔は戸外で遊ぶ子どもたちの遊び道具になった。茎を裂いて水に浸すと、咲いた部分がクルッと反り返って花のような形になる。それを結い上げた髪に見立てて唄う。
おかんかん花
頭ちゃんとゆうて
松ヶ崎へ 嫁ェ行け
タンポポはは茎を乾燥させて柔らかくなったのを膨らませて、歯ではじいてかんかんと鳴らして遊んだのでかんかん花とも呼ばれた。花の散ったあとの白い羽毛の玉に息をかけて飛ばすのは男の子の遊びだ。誰が吹いた玉が遠くへ飛ぶのかを競った。

日記・雑談 ブログランキングへ
米山と合体しましょう。
やっと私の街も咲き始めました。