
今朝、5時頃目が覚めた。ベランダを開けていた妻が、「朝焼けがとてもきれい、見てごらん」と声をかけてきた。見ると、空一面がピンクに染まっている。慌ててスマホで写真を撮ると、みるみると色が褪めていく。朝の光は、一瞬なのだ。それでも、80歳を過ぎた老夫婦に、こんな話題があることがうれしい。満月の夜、上がってきた月を見ろ、と声をかけていたせいかもしれない。九州から下関あたりにある台風が、北上する前の夏の風である。テレビは朝から、亡くなったイギリスのエリザベス女王の国葬の模様を伝えている。
イギリスではさしもの暑かった夏が過ぎ、弔問の人たちは、長袖にコートだ。ボードレールの詩、「秋の歌」が懐かしい。イギリスに遊学した永井荷風の訳で記す。
吾等忽ちに寒さの闇に陥らん。
夢の間なりき、強き光の夏よ、さらば。
われ既に聞いて驚く、中庭の敷石に、
薪を投込むかなしき響。
今日、敬老の日。町内で敬老の日に記念の弁当をいただく。沼沢記念館にある配布所までいただきに行く。台風がつれてくる南から暑い風と、太陽の光が眩しく暑い。夏の光も、この台風が去れば、終りになる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます