常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

缶詰

2020年03月09日 | 日記
アマリリスの花盛りだ。室内で咲き始めてから、もう2週間以上経つが、一本の花茎が終わって残りの2本に、3つと4つの花がついて、部屋中が明るい。世間のコロナ騒ぎもどこふく風といった風である。外では梅や山茱萸の花が咲きかけている。

このところ魚の漁が不安定になって、鮮魚が獲れなくなっている。サンマやイワシといった安い大衆魚の不漁で食卓も淋しくなっている。我が家では缶詰を見直している。鯖の水煮は、こちらでは引きずりうどんという家庭料理で、昔から利用してきたが、スーパーなどではおいしい鯖缶が品薄で、タイなどからの輸入品が並んでいる。少し値が張ってもいいからとネットなどでいいものがないか探している。

高知県の黒潮町に黒潮缶詰という会社がある。ここで作っているグルメ缶が人気になっているらしい。従来のシンプルな味付けではなく、カツオの和だショウガ煮とか、柚子とブリとろ大根、マグロとキノコのオイル煮など食欲をそそられる品ぞろいである。大量に獲れる旬の時期でおいしく安いものを加工する日本の技術は、魚を食べる生活を続けるのになくてはならない。缶詰を野菜などとアレンジして料理すれば豊かな食文化が出来上がる。

発酵食品の研究で有名な小泉武夫に『缶詰に愛をこめて』という本がある。昔から定番の「サケ缶」から始まって、サンマ、イワシ、赤貝などの庶民派、「タラバガニ」、「ウニ缶」、「アワビの水煮缶」などの高嶺の花。そしてあん肝や牡蠣のオイル漬けまで、その他野菜や果実を含めると缶詰の範囲は限りなく広い。海の不漁に一喜一憂しないで、こうした海の資源の賢い利用法をもっと取り入れたいものだ。

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