
もう10年も前であるが、妻が病気で入院したことがあった。長く会社勤めをしていて、家事はすべて妻に任せていたので、たちまち困ってしまった。第一に、毎日の食事である。それから、洗濯に掃除。どれもまともにできない。それではじめたのが料理であった。レシピ本を買って、鍋などもビタクラフトを買い込んで、野菜料理に挑戦した。
そのうちで一つ、得意の料理ができた。トマトと茄子、ズッキーニを使うラタトゥイユである。丸元淑生氏のレシピを参考に、夏野菜が出回るころ盛んに作った。野菜が相互に味を補完して、実においしい野菜料理になる。この料理に欠かせないのがコリアンダーの粉末である。ハーブのことなど何も知らずに、スーパーから買って来て、ふりかけのようにラタトゥイユに入れた。名を忘れやすいで、「コリャナンダー」と冗談をいう人もいた。
畑で野菜作りをしようとしたきっかけも、ラタトゥイユの材料を作ることである。コリアンダーは、夏には種をつけるので、それが零れて秋にまた新しい芽がでて、雪がふるまで収穫できる。ほったらかしにしていたコリアンダーがどんどん成長している。今年は、ズッキーニの作付けを増やした。

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