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常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

花に会う

2025年03月27日 | 
春が待ちどおしいのは、寒さが終わりになることだけではない。冬の寒さをたえてきた春の花の姿を見ることでもある。自分も同じように家にこもっていたから、春風のなかで花たちを一年ぶりに見るのはうれしい。右上から。オウバイ。去年の暮に花をみたような気もする。あれは狂い咲きであったか。ジャスミン科で梅とは関係がない。やはり春のこの花を見るとほっとする。きびしい冬を越して、ともに春を迎えた喜びがある。

生花の師匠黄梅かかへ来し 大岡久之

左上、ヒマラヤユキノシタ。名の通り寒さに強い。雪が消えたところから春一番に花を咲かせる。園芸種としてある時期はやったことがあったらしく庭の隅によく見かける花である。

右下、ご存じ紅梅。桜に先駆けて咲くが、このところの温暖化で桜の開花が梅のそれに近づいてきた。白梅も同時に咲くが、栽培種を選ぶには人それぞれの好みによっている。白梅の気品を推す人もいるが、自分は紅梅の華やかさに軍配を上げる。

紅梅の紅のただよふ中に入る 吉野義子
 
左下、サンシュユ。早春の黄花は、山でマンサク、里ではサンシュユが代表格。宮崎県の民謡「稗つき節」で歌われるサンシュはサンショウ(ミカン科)のことらしい。早春の蕾のころからこの木に目をつけていたが、花が咲いてやっとサンシュユであることが分かった。

さんしゆゆの花のこまやかさ相ふれず 長谷川素逝
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