沈丁花
2020年03月31日 | 花

飯田の坂道に午後の陽ざしを受けてひともとの沈丁花が咲いていた。沈丁花はやはり暖かい陽ざしのなかで咲く。ものの本によれば、その香りは、丁子と沈香をあわせ持つことからこう呼ばれるらしい。沈香といってもどんな香りかもとより知るところではない。雨上がりの春の夕方には、傍を通るだけで花の香りが漂ってくる。中国名では、瑞香。何かいいことが起こる予兆としての香りなのだろうか。
庭石に花こぼしおり沈丁花 富安風生
三寒四温。目まぐるしい気温の変動である。関東に季節はずれの雪で、ここでは春の陽ざしが暖かい。何とも皮肉な気候である。コロナの感染は、さらに拡大の様相を見せている。