常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

夕焼け

2019年08月27日 | 芭蕉

今月になってきれいな夕焼けを見たのは2度目である。童謡に「夕焼け小焼けで日が暮れて 山のお寺の鐘がなる」というのがあるが、昔の感傷はもうない。ただ、赤く染まった空に、じっと視線をこらすだけである。俳句の歳時記を開いてみる。

子の帰省明日となりをり大夕焼け 細谷 鳩舎

そういえば、わが家でも、娘がとっくにお盆が過ぎたというのに帰省する。春に義母の葬式で会ったが、娘には自分の生活があって、頻繁に帰省もかなわない。所要が済めば、一泊でトンボ帰りとなる。

夕焼けて遠山雲の意にそへり 飯田 龍太

夕焼けは夏に限ったことではないが、歳時記では盛夏に分類されている。燃えるような太陽が沈んで、青空に浮かぶ雲が赤く染まるのがやはり似合っている。つい先週まで、暑い、暑い、熱中症に気をつけてと言ったのが、もうずいぶん以前のことのような気がする。朝夕はめっきり涼しくなり、タオルケットでは心もとない夜になった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする