常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

コンニャク

2018年12月05日 | 日記

随分暖かい12月である。テレビでは夏日の気

温が出た地方で、アイスクリームを食べるシ

ーンが放映されていた。だが、週末には本格

的な寒気が入って来るらしい。前にも書いた

が、おでんが恋しい季節だ。おでんにはコン

ニャクがなくてはならない。この地方では、

玉コンニャクだけをスルメなど入れただし醤

煮込んで、串にさして辛子をつけて食べ

習がある。他の地方にはないらしく、東

へ出た娘から、送って欲しいとリクエスト

届く。コンニャクの原料は、コンニャク芋

だ。畑仲間でコンニャク芋を栽培している人

がいて、コンニャクの正体を見たのは、畑を

借りるようになってからだ。

落語にコンニャク問答というのがある。コン

ニャク屋の六兵衛と禅僧の托善のジェスチャ

ーによる問答だ。托善が指で小さい輪を作っ

て問いかける。すると六兵衛は両手で大きな

輪をつくる。托善が指を10本出せば、六兵衛

は五本指。托善が3本指を出すと、六兵衛は

人さし指を目の下にやる。この問答は、二人

解釈の違いに聞く人の笑いを誘う。禅僧の

解釈。「和尚の胸の内は?」「大海の如し」

「十方世界は?」「五戒で保つ」「三尊の弥

陀は?」「目の下にあり」。一方、六兵衛の

解釈は、「お前の店のコンニャクはこんなに

小さい」「馬鹿言え、こんなに大きい」「10

本でいくらだ」「500文だ」「300文にまけ

ろ」「あかんべえ」。十方世界や三尊の弥陀

など仏教の知識を要するが、落語で語られる

ほど仏教の知識は庶民に及んでいた。


コメント (2)
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