みけん・み~すけのやさしい技術士ブログ

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科学技術は昔読んだSFを超えたか

2008-04-07 22:05:46 | バイオ
学生さんたちは今日から新学期ですね。

新しいプロジェクトを引き継ぐので、
上司から概要をレクチャ受けてました。
http://www.nedo.go.jp/informations/koubo/180406_2/180406_2.html


それで思い出したのは、
小6のときに読んだ、萩尾望都先生のSFマンガ、「11人いる!」

物語の技術的?背景は、
孤立した宇宙船の中で発生した
デル赤斑病という新規な疾病の抗体を
産生しようとするのだけど、
マウスがいなくて、いや、足りなくて、
抗体が作れなくて、
子供ひとりを残して全滅する、という
その子供は一切の記憶をなくして、
再度その宇宙船に乗り込むことになり、
事件が起こるのですが、

思い出すキーワードは
「マウスが、もう、いません!!」でした。

宇宙船は孤立して54日目だったか、に全滅するのですが、
このプロジェクトでは、
新規な抗体を数ヶ月以内に大量生産できる
プラットフォームの開発なので、
これが実現しても、助からないわけです。

SFの世界はまだまだ先をいっています!! 

アトムじゃないけど、
昔読んだSFを超えたかという事例を集めるプロジェクトって
面白いかもしれないですね。
JSTとか、どこかでやっていそうですが。

「11人いる!」
大量に、工業レベルで、ってところが
ミソみたいです。

この作品が世に出たのは、
中学受験生だった、1975年の夏でした。
Kohler, Milsteinによる、モノクローナル抗体の原理の開発の
まさにその年です。
ネットのある今の世の中とは違い、
作者がそれを知って書いたとは思えないですが、
「マウスが、もう、いません!」
のセリフは強烈でした。


同じような設定の90年代のSFマンガ、日渡早紀氏の
「僕の地球を守って・・・」では、乗組員は7人だか、でしたが、
「11人いる!」ではひとつの街(マクロス・タウンくらい?)
を形成するくらいの人数ですので、
それなりの、大量生産が必要だったのでしょう。
とりあえず、プロジェクトでは、CHO細胞は使うみたい。

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