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広島大学 東京イブニングセミナー:やわらかい物質が作る不思議な形と働き

2006-10-19 22:58:55 | セミナー
広島大学 東京イブニングセミナー第11回が開催されます。

演題:やわらかい物質が作る不思議な形と働き -30億年の歴史に学び未来物質をめざす 
*日時:2006年11月10日(金曜日) 18:00~20:30

*場所:東京都港区芝浦3-3-6 キャンパス・イノベーションセンタ-(下図参照:JR田町駅芝浦口徒歩1分)
*主催:広島大学(社会連携推進機構) 
*プログラム:
1.開催挨拶と総合科学研究科の紹介  18:00- 18:15
彦坂正道(広島大学大学院 総合科学研究科教授、理学博士)
2.講演  18:15-20:15  (講演者2人で90分講演のあと、質疑30分)
講演1:「脂質とタンパク質が作る形と働き、その活用」

講演者:田中晋平(広島大学大学院 総合科学研究科・助教授、工学博士)
講演内容の概要:「やわらかい物質」の中で、構造、機能ともに最も複雑なものが生体由来の物質です。なかでも脂質とタンパク質はその最も基本となる構成要素で、その複合系は細胞の最小モデルです。私たちは、この複合系の構造形成の物理的な背景を明らかにし、脂質とタンパク質がそれぞれの「やわらかさ」故に、互いの構造形成に大きな影響を及ぼしあう様子を調べました。その結果の一つは,脂質の構造体中でタンパク質を結晶化させる新しい手法の開発につながりそうです。この講演では脂質とタンパク質の形と働き、そのしくみについて研究結果を解説し、それを活用したタンパク質結晶化の新しい手法の展望についても議論します。
講演2:「高分子の自己組織化の仕組み解明により“超金属材料”を作る」

講演者:彦坂正道(広島大学大学院 総合科学研究科教授、理学博士)
講演内容の概要:高分子はポリエチレンやDNAなどの「長いひも状の分子」です。高分子は,世界年産量が2000年に2億トンを越して鋼鉄を追い越し,毎年数%も増えている重要な物質です。高分子は,鉄やシリコン等の「固い物質」には見られない著しい「自己組織化」能力を持っています。私たちはこの“自己組織化の謎”を「ひも状分子が蛇のようにダイナミックに滑るためである」という新しい観点から物理法則により初めて解明しました。本講演では,30億年の歴史に学んで自己組織化の謎を解き自在に制御できるならば,高分子をまっすぐに並べた結晶固体を作ることが出来,金属を超える強さを持ち,完全リサイクル可能で環境適合型の未来物質である「超高性能高分子材料」を開発できる,という新たな展望についてお話します。
3.交流会 20: 40- 21: 30 : 講演者と聴講者、聴講者同士、面識のある方・ない方で、交流を図る場を設けます。
*費用:講演会は無料、交流会は1000円です。
*お申込み方法: 添付の「参加申込書」に所定の事項を記入頂き、FAXあるいはE-mail(三木宛)にて下記の
東京リエゾンオフィスオフィスまで。

広島大学東京リエゾンオフィス
東京都港区芝浦3-3-6
キャンパスイノベーションセンター507号室
所長 青木英勝、 スタッフ 三木多津子
電話:03-5440-9065
FAX:03-5440-9117
E-mail: haoki@hiroshima-u.ac.jp(青木)
 tamiki@hiroshima-u.ac.jp(三木)