みけん・み~すけのやさしい技術士ブログ

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食のリスクのいろいろ

2005-12-28 23:17:12 | 総合技術監理
身のまわりのリスクとして多くの人が意識しているものは、厚生労働白書によれば、交通、食、感染症などが多数を占めており、食は変わらず我々の関心の的です。

 衣食足りて礼節を知るというが、食を巡る心配ごとにはどのようなものがあるでしょうか。
 アレルゲン、農薬残留問題、産地偽装問題、BSE問題、重金属・ダイオキシン等内分泌撹乱物質、O157問題、風評被害、抗生剤や合成抗菌剤の残留、カビ毒、各種感染症、食品添加物、食中毒、異物混入、遺伝子組換え食品などが挙げられると思います。
 もうしばらく、食のリスクについて、勉強してみよっかなーと思っとります。

食のリスクマネ勉強中!

2005-12-28 23:11:54 | 総合技術監理

 ちょっと思うところあって、食のリスクマネジメントを勉強しなおしてます。

 「リスク」という言葉の定義をきちんと意識したのは、2001年の総合技術監理の勉強を始めた頃なのですが、食品安全行政においては、2003年(平成15年ね!)の5月に食品安全基本法が成立して、同年7月に施行されたことが、大きな転換となりました。すなわち、食品にはリスクがある、食品に「絶対的な安全」はあり得ないという前提にたった食品安全行政が行われることになったと理解しています。

 食品の規格を決める国際的な機関である国際食品規格委員会(Codex Alimentariue Commission、以下コーデックス委員会)では、「健康に悪影響をもたらす可能性をもつ食品中の生物学的、化学的または物理的な物質・要因または食品中の状態」を「ハザード」と定義し、「食品中にハザードが存在するかとして生じる健康への悪影響の「確率」とその「程度」の積」を「リスク」と定義しています。
 我々が食べている食品の中に含まれ、健康被害を起こす可能性のある様々な物質、すなわち、農薬、食品添加物、食中毒の原因となる微生物などは、この「ハザード」に相当する。また、食品そのものにもリスクが存在します。

 食品に混入している物質のみならず、食品そのものも、摂取し過ぎれば健康被害につながるからです。喰いすぎは、アカン、のです。

 我が国では、安全と危険のどちらであるか決定するという考え方が一般的であり、リスクゼロにすること、つまり絶対的な安全が長く求められてきました。これまで、リスクという概念がなく、リスクを評価してどの程度のリスクであれば受け入れ可能であるかという議論がなされてこなかったのです。

 しかし最近では、食品中にリスクが存在することを前提に、リスクを科学的に評価し、その結果に基づいてリスクを削減するための管理を、政策的に行おうという動きが出てきたのです。きっかけとなったのが、前述の食品安全基本法の成立です。

 みけんさ~ん、こんなとこでどうですか~?!