中国の軍拡について

2006-02-10 00:36:02 | Weblog
なんでも今度空母を買うんだそうな?
何に使うつもりなんだろうか。近隣国の空爆なら陸上機で足りるはずだし。

さて軍拡の内訳だが、
① 自然増加分
② 近代化
③ 官僚組織的肥大化
④ 戦力増強分
と分けてみる。

まず①の自然増加分だが、これはインフレや給料上昇など。中国の急激な経済成長を考えると
これだけでも結構いきそう。
②の近代化。インドやベトナム、北朝鮮ならともかく地続きではない日本にとって
これが脅威となってくるのは十年後の話だろう。
③の肥大化。有りそうだ。これがメインなら脅威でも何でもないのだが、同時に効率化も進めている
はずなので今のところはそれほど大きくはないと思われる。
で本命の④戦力増強分。日本にとって脅威となりそうなのは今のところミサイルと潜水艦か。

基本的に給料上昇がインフレを下回ると人材の質的低下が始まるはずなので、
額面ほどは戦力アップしていないはずである。


さて、日本と中国では軍備に対する考え方がかなり違っているようだ。
日本人にとっての軍備とは、儀礼的なものでありまた、相手をコロす為のものである。
歴史小説を見ても漫画を見てもテレビを見てもゲームを見てもネットを見ても日本人の感覚が
大いに反映されている。抑止力としての軍備なんて創作物皆無といっても過言ではあるまい。
非武装中立論にしても同様で、「コロスイラナイ」レベルである。思考停止か。


中国人にとってはおそらく、政治の道具、であろう。というかそっちの方が世界では一般的。
ここ半世紀の中国の戦争を見ても明らかにコロそうとしていない。と言っても無抵抗だと併呑されるが。
防衛力、抑止力としてよりも恫喝手段として用いることが多いか。


結論としてはあと数年はそれほど気にするほどでは無さそうだという所か。ありきたりだが。
気を付けるべき点は、考え方の違いから軍拡競争に発展する可能性が有ること、
官僚的肥大化が中国国内の権力バランスに影響してくるだろうということくらいか。

軍備そのものよりもむしろ、憤青の台頭の方が危険度が高いと見るがいかに?
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