海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「私のお金はまだ安全か」と題する『シュピーゲル・オンライン』の記事。

2010年05月12日 | 国際経済
ダムは、ついに崩壊した。7500億ユーロ(75兆円)をユーロ諸国は、必要な場合、危機的な国々に役立てようとしている。「欧州中央銀行」は、怪しい国債を買い取り始めた。ユーロの交換比率は上がったり下がったりしている。そこで、突然、われわれが長いこと考えてきた問いが生じる。つまり、「われわれのお金はどれほど安全か」という問いである。苦労して貯められた銀行預金は、二年間で大幅に価値が下がった。どうしたら私は私の財産を守れるのか?
 専門家はパニックを起こさないように警告している。通貨安定化のための緊急計画は、「ようやく落ち着きをもたします」と独立の投資顧問シュテファニー・キューンは言う。したがって、財産をあちらこちら動かすことは何の役にも立たない。
 しかし、思いめぐらさなければならないのは、「物事を問いただすよい機会です」とキューンは言う。「自分の投資が危機にどれぐらい強いかをまだ吟味したことがない人は、それを今すべてきです。」
 なぜなら、これまで、十分に伝統的だと思われ、特に利回りが大きいと思われてきた多くの投資は、その良い評判を駄目にした。「その多くは、端的に値札詐欺でした」と銀行論教授ハンス・ペーター・ブルクホーフは言う。 それゆえ、大事なのは、株式を詳しく調べて、資金がどこに投資されているか見ることである。投資ファンドの出資者は、自分たちの金が何に対して使われているかよく見るべきだ。
 原則的に、現在重要なのは、出来るだけ、多面的に投資することである。なぜならば、個々の投資対象の将来の発展は、戦後の歴史にまだ一度もなかったぐらい非常に不確かだからである。(後略)
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