海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「ドイツ経済の見通しは、暗い」と題する『ヴェルト・オンライン』の記事。

2010年03月15日 | 国際経済
アクセル・ウエーバーは、まさに、職業上の楽天家としては知られていない。先週の年度末決算報告提示の際、ドイツ連銀総裁は、ドイツ経済に関して驚くほど確信に満ちた調子で語った。「2009年夏に始まった回復過程は、核心においてしっかりしており、ダイナミズムは弱いが、継続されていると確信している」と語った。
景気が冬の期間にもし麻痺していたら、上昇はその後一層強力に落ちただろう。ウエーバーが広めたのは、慰めになる告知であり、人々は喜んで支持したがるだろう。結局、ドイツ経済が昨年、経済成長率の5%低下を記録した戦後の最悪の景気後退期を一見、上手く乗り切ったということを見るのは、安心できるように見える。だが、数週間前から、光景はかなり変化した。ギリシャにおける債務危機の結果の不確実性、赤字財政に曝されているユーロ地域の諸政府が強いられている節約、そして公定歩合の上昇に対する不安などである。
これらすべては、この後数ヶ月に対する見通しに暗くのしかかっている。
何人かのエコノミストはそれどころか、二重の景気後退がやってくると言う。ある後退の後に短い景気上昇局面があり、それから新たに後退が始まると予想する人たちがいる。景気カーブのこのようなW字型の経過を米国はすでに、1970年代、80年代に一度、経験している。当時、第一次オイルショックによって、インフレ率は、めまいがしそうな、14%まで上昇した。購買力の後退は、個人消費者と企業とに大きな負担を与え、米国連銀は、ドラスチックな金利低下によって、景気を上昇させようとした。それと共に、当時、通貨の番人は、当時の連銀議長ポール・ボルカーの下で、相変わらず高いインフレと新たに公定歩合を挙げることで戦ったとき、経済は再び交替した。
これらの日々、一連の銀行家や経済研究者達は次年度の経済見通しを強力に下方へと訂正した。「景気の明らかな後退に導くかもしれない一連のファクターがある」と「ユニクレディット」の主任アナリストであるアンドレアス・レースは警告している。「二番底の危険は、確率0ではないにしても、相変わらず存在している」と「世界経済研究所」(IfW)の景気主任であるヨアヒム・シャイデは補足している。
この研究所は、先週金曜日に、2011年度のドイツにおける国民総生産の成長予測を1.8%だけ下方修正した。その前に、いくつかの銀行は、特に「コメルツバンク」や「バンカメ」は、ドイツに対する期待を2%から1.2%に引き下げた。「恍惚はこの間に失われた。われわれに今年損害を齎すかもしれないいくつかのファクターがある」とシャイデは言う。
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