海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「レスラー厚生相、展望のない闘争に突入」と題する『ヴェルト・オンライン』の記事。

2010年03月14日 | 健康
製薬会社は、自分達にはチャンスがなかったなどと言うべきではない。4つの団体を相前後してレスラー厚生相は厚生省に招いた。彼らはどうしたら、医薬品費用に介入できるかについて提案するよう要請された。だが、結局は厚生大臣は満足しなかった。
「医薬品製造業者」(VFA)と「製薬業連合会」(BPI)が彼に提示した案が彼にとって「十分広範囲ではない」ことが分かった。彼は「医薬品製造者連合会」(BAH)の考えの中に「説得力のある長所」認めることができなかった。
「プロ・ジェネリカ」も説得力のある構想を与えなかった。この業界にとって唯一の慰めは、健康保険組合の提案でさえ、薬品の価格を抑えるのに十分なだけ「成熟していなかった」ことである。
通常、このような評価は秘密にされている。評価が世間に知られるに到ったのは、偶然ではない。レスラー厚生相は、どうしても成功を収める必要があった。彼は製薬業界に対する戦いにおいて成功を収めるつもりである。厚生省の機関誌が世間に出た後で、良く打ち込まれたインタービューが続き、その中でレスラーは、「製薬業界の価格独占と打破」し、彼らが自分のルールに従って行動するまで、この業界を「鎖につなぐ」ということを告知した。
これまで弱いと思われるほど遠慮していた大臣にしては強力な言葉である。レスラーは、製薬業の巨人に反対し、7千万人の健康保険加入者の味方である。これは最初の力比べである。彼はこれまで「政治的指導」について語ってきた。今度は彼はそれを示さねばならない。そして、「社会政策」と自由党の自由な「秩序政策」とが一致することを証明しなければならない。(以下省略)
(訳者のコメント)これまでドイツの「自由民主党」の選挙を支えてきた製薬業界を敵に回すとどういうことになるか、ドイツの新聞は、成り行きを興味津々で見守っているようです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ナイジェリアでキリスト教... | トップ | 「ドイツ経済の見通しは、暗... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

健康」カテゴリの最新記事